パトカーに追跡され、赤信号で交差点へ…衝突死

　

　１２日午後８時５分頃、茨城県つくば市上野の県道交差点で、パトカーに追跡されていたワゴン車が、赤信号で交差点に進入し、右から来た土浦市の女性販売員（３７）が運転するスポーツ用多目的車（ＳＵＶ）と衝突した。

　　ワゴン車は屋根を路面に着け、乗っていた男性は頭を強く打ち、間もなく死亡した。ＳＵＶに同乗していた女性の長女（１４）と次女（９）が顔などに軽傷を負ったが、乗っていた女性と夫（３７）にけがはなかった。

　　つくば中央署の発表によると、同署のパトカーが同日午後７時５７分頃、つくば市吉瀬の路上で盗難届が出されていた走行中のワゴン車を発見。パトカーは赤色灯を点灯し、ワゴン車にマイクで停止を求めたが、ワゴン車は従わずに約７・５キロ・メートル逃走し、交差点に進入したという。

　　死亡した男性は３０歳ぐらいで、同署は身元などを調べている。

　　同署の赤塚健一署長は、「現時点、パトカーの追跡方法に問題があったとは考えていない」とのコメントを発表した。