「走るホテル」帰ってくる…５月から団体用で

　

　ＪＲ西日本は２３日、運転を終えた寝台特急「トワイライトエクスプレス」の一部車両を使った団体臨時列車を、大阪―下関間で５月中旬から旅行会社のツアー用に走らせると発表した。

　　より高級感のある列車に仕立て、２０１７年春に導入する新型寝台列車「トワイライトエクスプレス　瑞風（みずかぜ）」にノウハウを生かす。

　　機関車などを除き乗客が利用できる車両は、スイート個室を含む上級客車４両と食堂車、サロンカーの計６両で、定員は４０人。ルートは当面、山陽側を考えており、下りはいったん東側の琵琶湖を１周して西に向かい、下関までの約８００キロを片道約２９時間で走る。

　　６月末まで週１往復し、７月から山陰を通るルートも加える予定。食堂車のフランス料理には、人気の店からパンやスイーツなどを仕入れて充実させる。停車駅で沿線の伝統芸能も披露する。運賃や料理代などを含む料金の総額は、以前より高くなる見通しという。