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国内初のレッドマウス病 サケの稚魚13万匹が死ぬ 石川県

 国内初のレッドマウス病 サケの稚魚13万匹が死ぬ 石川県

 

  石川県の水産総合センターで放流用に飼育されていたサケの稚魚が、口の中が皮下出血して赤くなる「レッドマウス病」に国内で初めて感染し、計13万匹死んでいたと、県が10日発表した。

 

 
  国の特定疾病に指定されている「レッドマウス病」は、サケやニジマスなどサケ科の魚類が感染し、口の中やあごの周辺が皮下出血で赤くなるほか、腸からも出血する細菌性の感染症だ。1950年代に米国での発生が確認された以降は、豪州やヨーロッパ、中国などでに感染が広がっているが、日本国内ではこれまで発生報告はなかった。

 

 
  石川県によると今年2月上旬、水産総合センターで孵化放流用に飼育していたシロザケの生簀(いけす)の一部で、稚魚の死亡率が通常よりも高い4%程度に達したことから、簡易検査をしたところ、レッドマウス病の病原体が検出された。

 

 
  その後の確定診断でレッドマウス病であることを確認。14ある全ての生簀の稚魚約140万匹を殺処分し、飼育施設を塩素消毒した。県によると、稚魚は他の養殖場や市場へ流通しておらず、人への感染や感染した魚を食べたことによる人体への影響は報告されていない。県では感染経路の特定を急いでいる。

 

 
  農水省によると、サケ・マスの人工孵化放流を行っている北海道から富山県までの6道県では、放流用のシロザケの稚魚に異常は確認されていないという。

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