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コカ・コーラ社独自開発の2ℓペット『ペコらくボトル』の持ちやすさと潰しやすさを検証してみた
ガラス瓶製品から置き換わり、今やソフトドリンク系統ではほとんどが採用しているペットボトル。容量も大型化して手軽にはなったが、そのぶん困るのが後始末。かさばる、じゃまになる、罪悪感がある…など、飲み終わるやいなやそれらは困ったゴミになる。
日本コカ・コーラ社が独自に開発した『ペコらくボトル』は、そうした悩みを一掃するために開発された画期的ペットボトルだという。その実力を検証した!
今週月曜日、2月23日より全国展開を開始したものだから、既に手に取った人もいるかもしれない『ペコらくボトル』。注ぎやすく潰しやすいというこの新型2lペットボトルは、コカ・コーラ社が主導して開発したものである。なのでいずれは他メーカーも似たものを作って追従するかもしれないが、現在は「爽健美茶」「綾鷹」などコカ・コーラの無糖茶カテゴリーのみに導入されている状況だ。
飲み終わったペットボトルは邪魔になる
お得感もあり、1.5L以上の大型ペットボトルを購入している人も多いのではないだろうか。とくに日常的に大量消費するお茶系ドリンクは2Lサイズなども珍しくない。
購入時はガラス瓶に比べて軽量、割れて怪我する危険もないということで非常に便利な大型ペットボトルだけれど、ひとつだけ大問題がある。それは飲み終わった後に恐ろしくじゃまになることである。ゴミ箱にそのまま何本か放り込んだらあっという間に袋はいっぱいになってしまうし、潰すといっても意外としばらくすると「ペコッ」という軽快な音とともに形が復元されてしまうのも多い。実際以下のように潰すのにさえ相当な力がいる。
さらにこれは日本の住宅事情にも依存しているのだが、ペットボトルをリサイクルのためにため込むにはそれ相当のスペースがいるから困る。自治体によって様々ではあるが、平均して週一回程度の回収だと考えるとキッチンのゴミ箱スペースを相当に圧迫してしまうのが大型空きペットボトルなのである。
もちろん今までもそうした観点で2Lサイズだと「ecoるボトル ラク持ち」、世間的にも認知されるくらいヒットした「いろはす」が採用した「ecoるボトル しぼる」など、使用後のゴミ軽減・容器軽量化ははかられていたのだが、ここに来てその集大成、決定打となる製品があらわれた。それが『ペコらくボトル』なのである。
『ペコらくボトル』は圧倒的に潰しやすい!
従来と何が違うかというと、一番の変化はまずその形。…上から見ると従来の2Lペットボトルはほとんど長方形のシルエットをしていた。しかしこの『ペコらくボトル』は正方形。つまり角柱のようなフォルムになっているのである。
これの何がすごいかというと、長方形の時に比べて、対角線方向に斜めに力を入れた時にあっけないほど簡単に潰れるのである。実際に潰してみると確かに子どもでもラクに潰せる程度の力でクシャッと平らになってしまう。
そうは言ってもしばらくしたら元に戻っちゃうんじゃないの? と疑心暗鬼にかられるが、潰れたままのかたちでおとなしくほとんど復元しない。これは地味にすごい! 子どもだったら親に早く飲み終わって! とせがんで、次から次へと潰したくなってしまいたくなるレベル。踏んづければもうあっという間にぺっちゃんこである。
まさかたかがペットボトルで、こんなに気分がアガるとは…。ほんと驚いてしまった。そしてこれなら正直ゴミ置き場スペース戦友問題も解決するはずである。
柔らかいと、持ちにくいのでは?
そうはいっても今までの経験から全て諸手を上げてバンザイといかないところが大人としての警戒心。これだけ柔らかいということはそれだけ昼寝中の猫を抱き上げた時のようにボトル自体がふにゃふにゃで、実際の取り回し時に苦労してしまうんではないかということだ。誰もが経験するのがこのグニャリとした注ぎ心地の不安定さ。
きっと経験がある人も多いだろう。エコ系大容量の薄型ペットボトルを鷲掴みして中身が飛び出してぶちまけたことが。いくら捨てやすくなったとはいえ実用性を犠牲にしたら、それは必ずしも進化とはいえない。
ところが驚いたことにこの『ペコらくボトル』、そこにも抜かりはないのだった。構造はこうだ。真ん中のちょうどいいバランスのところが魅力的な女性のウエストのようにくぼんでいるのである。さらにそこには滑りを防止するために親指のグリップポイントのくぼみが設置されているという念の入りよう。
周辺も細かく溝が刻まれて補強することによって驚くほど安定したホールドが可能なのである。
おまけにこれ、強くぎゅっと握っても軽く反発するほどの強度を持っているのだ。従ってきっちりとホールドすることが可能になり、中身を飛び出させることなくがっちり握れる。見た目より断然に注ぎやすい。うーん、まさにマジック、これは唸る!『ペコらくボトル』、その技術に脱帽!
この『ペコらくボトル』のキャッチフレーズ”つぶしやすい、しかも、注ぎやすい”は正直真実だと感じ入ってしまった。…さらに実用面で強調したいのが、通常の冷蔵庫のポケットにすっぽり収まるということ。むしろ長方形タイプより場所もとらないから素晴らしい。
スペック的にも2Lペットボトルの標準が35.4gだったのに対し、19.0gと半減に近い軽量化に成功していることが物理的にすごい。ゴミを本当に半減させてしまうということだ。
今までぶっちゃけエコ=面倒くさい、エコ=手間暇かかる、エコ=何もしないと罪悪感という三大公式を心の片隅に持っていた記者だが、これなら以前よりエコな人間になれる、そんな気がした。
念のため、再度申し上げるがこの『ペコらくボトル』のみで販売されているわけではない。全国の店頭に並ぶコカ・コーラ製品のラインナップに導入されるボトル、である。
まずはお茶系飲料からの導入で、「爽健美茶」「綾鷹」「綾鷹まろやか仕立て」「太陽のマテ茶」「からだ巡茶」の1.5L/2L/2.2Lペットボトルが発売される(※「太陽のマテ茶」「からだ巡茶」は2L展開のみ。メーカー希望小売価格は2Lサイズで税抜311円)。