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ズボラ投資で3.51倍! プット・コールレシオを投資シグナルに使うなら、「毎日」より「週1回」のヒミツ
eワラントのプット・コールレシオ(以下「PCレシオ」)は、投資家の相場観を客観的に見ることができる過熱感指標としても知られています。ただ、短期間の振幅が大きいので、投資シグナルとしても使うにはちょっとした工夫が要ります。
■PCレシオは個人投資家の相場観をストレートに反映
PCレシオとは、日本株関連のeワラント(日経平均、TOPIX、国内個別株、日本株のみを対象したバスケット)の売買金額から下記の計算式で算出したものです。
PCレシオ =(プット売買金額/コール売買金額)の5日移動平均
各国の上場オプション市場でも同種の指標が算出されていますが、PCレシオには過熱感指標としてより効果的となりえる理由があります。
まず、eワラントではショート(空売り)がないので、相場が上がると思えばコールの買い、下がると思えばプットの買いというシンプルな取引になります。コールやプットを売る場合でも必ず買いから入った手仕舞いとなるので、投資家が見ている相場の方向とズレることはありません。
一方、各国の上場オプション取引では一般にショートから入ることが可能なので、相場に強気でも「コールの買い」(強気)か「プットのショート」(やや強気)、相場に弱気なら「コールのショート」(やや弱気)か「プットの買い」(弱気)という投資行動が考えられ、プットとコールの売買金額から投資家の相場観を推測することはできません。
また、eワラントは個人投資家だけが参加する市場なので、大口機関投資家や、裁定取引業者、仕組み債などの金融商品のヘッジに用いる証券会社の取引フローがありません。このため相場観を伴わない売買フローが含まれていません。
さらに、値動きや日柄から過熱感を測るテクニカル分析のように、バックミラーで車の運転をするような過去の延長による予測とは異なり、PCレシオは投資家のその時点での予想を反映した数値なのでより意味のある数値といえます。
■相場はPCレシオの逆に動くか
図1は、2001年6月からのPCレシオと日経平均の推移です。下向きの“黄色と黒”の矢印は、PCレシオが極めて低い水準となった時点です。これらの時点は、相場が上がると思っている投資家が買うコールの取引が売買金額の大半を占めている総強気の状況といえます。それらに対応する日経平均をみると、目先の天井であったことが分かります。
逆に、緑の矢印の時点はPCレシオが跳ね上がったときで、いつもは少ないプットの取引が急増し、個人投資家の相場観が弱気に偏り過ぎていた時点といえます。これらは、日経平均の値動きで見ると相場の底値圏にあったことが見てとれます。
つまり、相場はPCレシオが極端な値を取ったときに逆方向に動きやすいということになります。
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