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松田魂だ!前橋育英決勝進出!!鈴木が劇的同点弾
全国高校サッカー選手権 準決勝第6日(10日、埼玉スタジアム)前橋育英(群馬)が1-1で突入した流経大柏(千葉)とのPK戦を5-4で制し、初の決勝進出を果たした。0-1での敗退が近づく後半終了直前に、主将のMF鈴木徳真(3年)が劇的な同点ゴールを決めた。星稜(石川)は日大藤沢(神奈川)に3-0で快勝。大会直前の交通事故で河崎護監督(55)が入院する苦境の中で、2年連続の決勝進出を決めた。決勝は12日に埼玉スタジアムで行われる。
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前橋育英に関わる全員の思いが、主将のMF鈴木の体に乗り移った。0-1と劣勢のまま、タイムアップへ秒読みだった後半44分47秒。相手DFがクリアした球を逃さずに、右足を振り抜いた。「入れ!」と願いを込めたボールは、相手GKの右腕の下をすり抜け、ネットを揺らした。
「時間が迫っていて、焦る気持ちもありました。あまり記憶がない」
興奮しながら振り返ったボランチの鈴木にとって、この一撃が高校初得点。「うれしい」と笑みがこぼれた。折れない心が土壇場で試合の流れを変え、続くPK戦では5人全員が成功。先輩たちが過去4度挑んで突破できなかった準決勝の壁を、ついに打ち破った。
あきらめることなどできなかった。鈴木が背負う背番号「14」は、伝説のOBが背にした特別な番号だ。2011年8月に急性心筋梗塞(こうそく)で亡くなった元日本代表DF松田直樹さん(享年34)がつけるなど、前橋育英ではエースナンバーになっている。鈴木が「14」を任されたのは1年の秋。「自分がつけているのが不思議だけど、誇りに思います。ベスト4の壁とか、そんなの関係ないと思っていた」と力強く口にした。
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決勝進出へ後押ししようと、スタンドには在校生1100人が集結。バス40台に分乗して群馬から駆け付けた。J1浦和MF青木拓矢らOBも集まった。周囲が歓喜に沸く試合後、山田耕介監督(55)は「まだだと。うれしかったんですけどね」と、喜びをあえて隠した。
「監督を胴上げしたい」と鈴木は誓った。初めて埼玉スタジアムで決勝が行われる節目の年。歴代優勝校には、初めて「前橋育英」の名を刻む。(丸山汎)
鈴木 徳真(すずき・とくま)
1997(平成9)年3月12日生まれ、17歳。栃木県小山市出身。小山市立大谷東小1年時にサッカーを始め、FC古河を経て前橋育英へ。U-17、U-19日本代表。筑波大へ進学予定。家族は両親と姉、兄。1メートル68、63キロ。
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