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[注目トピックス 日本株]ティー・ワイ・オー Research Memo(2):数々のCM制作を手掛けてきたクリエリティブ力を武器に業績を拡大
*16:38JST ティー・ワイ・オー Research Memo(2):数々のCM制作を手掛けてきたクリエリティブ力を武器に業績を拡大
■会社概要
(1)事業内容
ティー・ワイ・オー<4358>は、TV-CMの企画・制作をはじめ、ブランディングやWebを中心としたデジタル広告、スマートフォンアプリなどあらゆる広告コンテンツの企画・制作を手掛けるクリエイティブエージェンシー。
TV-CM制作市場が堅調な伸びを見せるなかで、東海旅客鉄道<9022>の「そうだ 京都、行こう。」やユニクロなど、消費者の印象に残る数々のCM制作を手掛けてきたクリエリティブ力を武器に業績を順調に拡大している。
過去にゲームソフトやアニメーションなど、エンタテインメントビジネスへと事業領域の拡充を図ったことが、景気後退の影響と重なって業績の足を引っ張る要因となった。しかし、不採算部門の整理と本業回帰による事業再編が奏功し、財務基盤の強化と収益性の向上に一定の成果が現われ、更なる成長を追求するフェーズに入ったとみられる。
同社は、2015年7月期より事業セグメントを変更した。従来の事業セグメントは、広告代理店向けにTV-CMの企画・制作等を行う「TV-CM事業」と、直接広告主向けにWeb広告及びプロモーションメディア広告の企画・制作等を展開する「マーケティング・コミュニケーション事業」、子会社によるミュージックビデオ、アニメーションの制作等の「その他」の3つに区分していたが、事業間をまたぐ取引による損益の歪みを是正し、事業活動の実態をセグメント情報に反映させるため、「TV-CM事業」と「マーケティング・コミュニケーション事業」を「広告事業」として統合するとともに、「その他」を「映像関連事業」に改称した。
2015年7月期第2四半期で見ると、主力の広告事業が売上高の94.5%を占めているが、そのうち、広告代理店取引が72.8%、成長分野である広告主直接取引は21.7%となっている。
広告代理店別の売上高構成比率は、電通<4324>向けが34.7%、博報堂DYホールディングス<2433>向けが29.1%、2社合計で63.9%を占めている。
また、業種別の構成比率では、「電気・情報通信」「車両・交通器具・工業機械」「飲料」「衣料・繊維・服飾」が上位にランクされている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
《FA》