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【東京新聞】首相、バンドン会議・米議会演説へ…70年談話方向付け[04/19]
安倍晋三首相は、終戦記念日の八月十五日に合わせて発表する戦後七十年談話を視野に、今月下旬にインドネシア
と米国を相次いで訪問する。両国での演説などは戦後七十年の節目を迎え、日本が先の大戦にどう向き合うのかという
歴史認識を世界に示す。首相は、持論の「積極的平和主義」も訴える。この考えは憲法の平和主義を変質させ、七十年
談話にもつながる。二つの外遊は、四カ月後の「安倍談話」の内容を方向づける。 (関口克己、中根政人)
首相は二十二、二十三日、ジャカルタで開かれるアジア・アフリカ会議(バンドン会議)の六十周年記念首脳会議に出席。
演説では、発展途上国の開発協力、民主化支援などで世界に貢献してきた日本の実績を訴える。
会議には、中国の習近平国家主席をはじめ、七十年前までの戦争中に日本が占領したアジア各国の首脳らが参加する
ため、首相は過去の戦争や歴史認識についても触れる。
戦後五十年目の一九九五年、当時の村山富市首相は先の大戦を「植民地支配と侵略」と認め、「痛切な反省と心からの
おわび」を表明した。二〇〇五年のバンドン会議では小泉純一郎首相が演説し、村山談話に沿う歴史認識を表明した。
安倍首相の演説は、同じ会議に出席した日本の首相の歴史認識が十年で変化したかをアジア各国に示す。首相は村山
談話のキーワードを用いることに消極的。内容次第では、踏襲するよう求めている中韓両国との溝はさらに広がる。
首相はインドネシアからの帰国直後、米国に向かう。
二十八日のオバマ大統領との日米首脳会談では「積極的平和主義」の下で進める安全保障法制関連法案の成立を急ぐ
考えを表明する見通し。他国を武力で守る集団的自衛権行使ができる国になるとアピールすることで、日米同盟をさらに
強化させる考えだ。
二十九日には日本の首相で初めて、米上下両院合同会議で演説する。首相は、親密な日米関係を世界に発信する考え
だが、米国は歴史認識に関する発言に注目している。
米国は、首相の靖国神社参拝や従軍慰安婦発言がアジア情勢を不安定にしているとみて、首相の言動に神経をとがらせ
ている。歴代内閣が堅持してきた歴史認識を逸脱すれば、首相が強化を目指す日米関係にひびが入りかねない。
<バンドン会議> 1955年4月、インドネシアのスカルノ大統領、中国の周恩来首相、インドのネール首相、エジプトの
ナセル大統領らを中心に、インドネシアのバンドンで開かれたアジア・アフリカ会議の別名。日本を含む29カ国が参加し、
全ての国の主権の尊重などを盛り込んだ「平和十原則」を採択。米ソ冷戦の東西対立の中で、第三世界を中心とする
非同盟運動の出発点となった。
ソース:東京新聞 2015年4月19日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015041902000121.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/images/PK2015041902100046_size0.jpg