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中国4G市場加入数1億件で世界市場のパワーバランスが変わる
中国の4Gサービス開始は2013年12月18日だった。そして、2015年1月末に4G加入総数は1億件の大台を突破した。4G加入数は中国移動だけでもここ数カ月間連続して毎月1000万件以上増えており、2015年に同社だけでも2億5000万件を突破する勢いだ。3Gでは他国に大きく後れを取った中国だが、4Gでは急激に加入数を増やして契約数では一気に世界トップに躍り出た。2015年中には3億件を超えることは確実だろう。
中国で4G免許を受けているのは中国移動(China Mobile)、中国電信(China Telecom)、中国聯通(China Unicom)の既存大手3通信事業者だ。3社ともTD-LTE方式での事業免許を受け、それぞれ2014年12月、2015年2月、同3月に相次いでサービスを開始した。だが、先行した中国移動とほか2社との間にあった4Gに対する温度差が大きく影響して、現状は中国移動が1人勝ちという状況になっている。
中国移動は4Gの開始以前、2008年にTD-SCDMA方式で3Gサービスを開始した。TD-SCDMAは中国の国策としてW-CDMA、CDMA2000に対抗しうる”第三の3G方式”として新興国を中心に国際展開を行う予定だった。しかし、商用化技術が確立する前にサービスを開始したことが影響して加入数は伸び悩み、一時はW-CDMA方式の中国聯通、CDMA2000方式の中国電信に3G加入数で並ばれてしまった。
その反省から、中国政府と中国移動はTD-LTE方式を4Gサービスで推進するために商用化に至るまでの開発を慎重に進めて、本サービスの開始はネットワークカバレッジと端末のどちらも十分な状態になるまで引き延ばしてきた。そのおかげで、2013年12月18日の4G開始時点において、カバレッジは国内主要都市に広がっており、端末も数機種とはいえハイエンド、ミッドレンジ、エントリー、そしてモバイルルーターと十分な種類を用意できた。
中国移動は端末面でも中国メーカーとの協業を強化し、2014年に入ってからは4G対応のTD-LTE端末の調達を増やしていった。また、国際展開を図るために、5モード11バンド(5M11B)、すなわち「TD-LTE」「FDD_LTE」「TD-SCDMA」「W-CDMA」「GSM」の5つの通信モードと、11の周波数帯(バンド)の端末開発をメーカーに要請した。…