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東京マラソン「目力」で守る 買収でキヤノン先行
キヤノンは監視カメラ世界最大手アクシスコミュニケーションズ(スウェーデン)の買収を決めた。国内首位のパナソニックやソニーも監視カメラ事業を拡充する。世界的にテロ事件が頻発するなか、不審者をとらえ、割り出す手段として有効だ。小売店の顧客分析にも使われる。監視カメラの技に迫った。
「定点監視カメラは昨年の約2倍、配備します」――。22日、3万人以上の市民ランナーが走る東京マラソンが開催される。主催者の東京マラソン財団の手塚雅之事務局長は「警視庁ともテロなども念頭に安全対策を詰めた」という。安全対策費等に前年比1割増の2億2千万円の予算を計上した。
「カメラの設置場所やメーカー名はノーコメント」と言うが、警備担当のセコムから定点監視カメラを貸与してもらい、臨時で設置する。大会本部は同カメラのリアルタイムの動画を活用して監視する。警視庁とも協力、異変があれば警察官が駆け付ける。コースの沿道には既存の防犯カメラが約1200台あり、警戒体制を強める。
2013年4月のボストンマラソンでの爆破テロ以降、欧米諸国でも大型スポーツイベントの際に監視カメラの設置を増やしているという。
最先端の監視カメラは、以前のカメラに比べて格段に「目力」が強い。
■自動でカラーに
周囲は街路灯だけが光る、夜半のオフィスビルの入り口に設置されたソニーの監視カメラ。人物が入り口前に来ると、センサーが感知して白い発光ダイオード(LED)光がともり、モノクロだった映像がカラーに切り替わる。価格は税別で22万円台。入り口前に立つ人物の顔は知人なら必ず認識できそうなほどよく見えるフルハイビジョン(HD)映像だ。
カメラの要素技術は、光を集めるレンズ、感知するセンサー、そして画像処理エンジンの3つ。すべてを自前で手掛けるソニーが今夏にも発売するのが4K技術を使った監視カメラだ。街頭や駅構内などの屋外に設置しておけば、フルHDの2倍遠くまで鮮明に見え、車のナンバープレートや不審者の顔を認識できる。「夜間でも不審な人や車を特定できるような製品を目指している」(喜多村悠ビジュアルセキュリティ・ソリューション事業部統括課長)