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大阪・橋下市長が大勝負 安倍自民との「総一地方選挙」裏密約(2)
また、2つ目の理由は勢いづきだした維新の党の党勢にあるという。実はここにきて同党は、自公も無視できないほど、その求心力を増しているのである。
「公明党が住民投票で賛成に回ることが確実なため、維新に風が吹き、橋下氏も大幅な議席獲得策を展開している。いい例が大阪府議選で、維新は過半数を上回る53人を擁立。50議席以上を獲得することが、確実視され始めているのです」(在阪の政治部記者)
また、この勢いには安倍首相が以前交わした密約も大きな効果をもたらしているという。語るのは別の政治部デスクだ。
「安倍首相は、昨年末に都構想の全面支援を約束したが、その証として大阪にカジノ特区を内定したといわれているのです。ただ、これが爆発的な効果をもたらしている。都構想と1000億円の経済波及効果を持つカジノ誘致を両輪に、維新の支持率が飛躍的に伸び始めているのです」
ただ、こうした維新の党の勢いに怯えまくっているのが公明党だ。実は、水面下では連立を組む自民党との間に、明らかな不協和音が生じ始めているともっぱらなのだ。
「維新が伸びれば、公明党が地盤沈下を引き起こす。これは明らかですが、公明党議員らが危惧しているのは、統一地方選で維新が大勝。この勢いが都構想の住民投票に伝播し、賛成票が反対票を驚異的票数で凌駕することなのです。というのも、都構想が軌道に乗れば、一度は国政進出を取りやめた橋下がいよいよ中央政界を目指し、来夏の参院選に出馬する。これで維新が大勝すれば、憲法改正の国民投票を実現させたい安倍首相が同党と連立を組み、憲法改正に慎重な公明党は、連立解消されてしまうこともあり得るからなのです」(前出・政治部記者)
実際、公明党内では「安倍首相が統一地方選の結果次第では、橋下氏に参院選への出馬を打診する可能性が高い」との見方も急浮上しているという。要は、選挙協力はしているものの、統一地方選の裏側では呉越同舟の思惑が渦巻いているのである。
前出の編集委員が言う。
「公明党は自衛隊の海外派遣を容認する安全保障法制に慎重論を唱え続けてきたが、選挙前になって容認したのも、こうした事情が絡んでいる。維新の躍進を望む首相と、阻もうとする公明党の溝が急速に深まっているのです」
与党を呉越同舟の危機に追い込んだ、橋下氏の闘いぶりが見モノといえる。