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父娘バトル勝利! 「大塚家具」かぐや姫が奔走する“逆襲封じ”
株主総会を終えたばかりの『大塚家具』(東京・江東区)が、揺れている。同社は3月27日に株主総会を開催。61%の株主の賛同を得た大塚久美子社長(47)が“父娘バトル”を制したが、さらなる騒動が巻き起こることが確実視され始めているからなのだ。
経済部記者がこう語る。
「理由は、36%の支持を得ながら敗れた父親の大塚勝久前会長(71)が、総会直前に『一度や二度では諦めない』と吐露したためで、一敗地にまみれても逆襲に出ることを示唆したからなのです。そのため、久美子氏側もこれを警戒し始めたともっぱらなのです」
ちなみに、この不気味な発言がただの脅しでないのは明らか。というのも、勝久氏は18%前後を保有する同社の大株主。加えて総会が終わった現在も、久美子氏側に付いた同社の資産管理会社が保有する10%のうちの7%の株が不当だとして裁判で争い続けているからなのだ。
「裁判の争点は、同社が管理する大塚家具株の返還になるわけだが、勝久氏は裁判の末に同社管理の10%の株全てを奪い取る方針を示しているという。また、久美子氏側に付いた米投資会社は総会時に11%の株を保有していたが、後日6%を売却。この多くを勝久氏側が購入したといわれ、今後バトルが再燃する可能性が高いのです」(同)
もっとも、こうした勝久氏側の動きは久美子氏も織り込み済み。
そのため、“逆襲封じ”の奇策が進行しつつあると評判なのだ。
「防衛策の筆頭が増資で、勝久氏側の持ち株比率を大幅に下げてしまおうという作戦です。また、業績悪化で社長を解任されてはたまらないとして、久美子氏側は当初主張していたニトリやIKEA路線とは一線を画し、ディズニーとのタイアップも視野に入れ始めている。さらにアウトレット商品の拡大、今回の騒動における『謝罪バーゲン』などを行い、勝久氏側の攻撃の霧消化を狙っているのです」(経営コンサルタント)
父娘バトルはまだまだ続きそうだが、果たしてかぐや姫に春は訪れるのか?