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頚部椎間板ヘルニア 筋肉の緊張が引き金に 神経圧迫を手術で解消
【今日のストレス】ストレスで肩や首がこることは知られている。ひどくなると、手のしびれと痛み、手先の細かな動作に障害が出るなど、深刻な神経の症状を引き起こすことがある。「椎間板ヘルニア」は、腰だけの病気ではないのだ。
左腕に断続的な“しびれ”を感じていたUさん(55)。仕事が忙しくて我慢していたら次第に悪化し、しびれは“痛み”に発展。ペンを持つにも難儀するようになる。
整形外科で検査を受けた結果、「頚部(けいぶ)椎間板ヘルニア」と告げられた。
椎間板ヘルニアというと腰を思い起こすが、椎間板は腰だけにあるわけではない。頚部(首)から骨盤まで、多くの骨で構成される脊椎(椎骨)。その隙間でショックアブソーバーの役割を果たしているのが椎間板だ。その中の髄核という組織がはみ出し、神経を圧迫して痛みが起きるのが椎間板ヘルニアだ。
構造上、体重を支える腰の椎間板が圧迫されやすいが、人によっては頚部でも発症する。しかも、ストレスが関与することが多いのだ。
「ストレスで肩や首がこる時には、筋肉が緊張しています。緊張が過度になると頚部の椎間板を上下から圧迫する。近くには腕や手につながる神経が集中しているので、Uさんのような症状になる。神経の通り道を広げる大掛かりな手術が必要になることもある」と語るのは、東京都済生会中央病院整形外科部長の柳本繁医師。
40-50歳代の働き盛りで椎間板の変性が始まり、過度のストレスが発症リスクを高める。Uさんは神経の圧迫を取る大手術で仕事に復帰できた。近年では手術方法も増え、顕微鏡や内視鏡を使った身体的ダメージの小さい手術を行う病院もあるという。
「腰の椎間板ヘルニアでは、はみ出した髄核を溶かす酵素を注入して、手術せずに神経の症状を改善する治療法が近く臨床導入されます。将来、頚部の椎間板ヘルニアにも拡大される可能性があります」と柳本医師。Uさんも、もう少し発症が遅ければ手術を回避できたかもしれない。
いずれにしても、大事なのは首や肩がこらないよう、ストレスをためないことに尽きるのだが…。 (長田昭二)2015/4/2 16:56 更新