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富士ゼロックスが世界初の「4K映像・LANデータ」を同時伝送できる光伝送器を発売
デジカメの画素数は必要以上に増え、動画もより高精細になり、データの量としては10年前と比べて圧倒的に増えている。伝送速度も進化してはいるが、扱うデータ量の増加に対して劇的に改善しているということはないように思う。しかし、富士ゼロックスが4K映像と音声データ、そしてLANデータを同時伝送できる世界初の光伝送器を発売した。
■ 圧縮せず800m伝送できる
いま注目されている映像技術のひとつが4Kだ。いわゆるフルハイビジョンの4倍の高解像度のため、映像の美しさ、臨場感は格別だが、それゆえにデータ量が多く、音声データも含めて伝送可能距離が短い、データを圧縮すると映像遅延が発生しリアルタイム性が損なわれるといったデメリットがあった。
しかし、今回富士ゼロックスが発売した『4K HDMI・IP光伝送器』は、高精細な映像データでも圧縮することなく光信号に変換して光ケーブルで伝送する方式により、30フレーム/秒の映像データを、1フレームのタイムラグもなく、800mの長距離にわたって伝送可能だという。
■ 1本で同時にLANデータも通信可能
また、同時にLANデータ(1000BASE-T)の通信も可能で、映像機器とネットワーク対応機器を組み合わせたシステム構築が光ケーブル1本で可能だ。これが強みを発揮するのは、特にデジタルサイネージ(デジタル映像を使った街頭広告など)のジャンルだ。
たとえば、タッチパネル操作などに必要な制御信号を4K映像データと同時に通信できる。これによって配線は簡略化することができ、LAN通信のためのコストを下げることができる。
この伝送技術は、富士ゼロックスが複合機向けに独自開発した、面発光型半導体レーザー阻止VCSEL(ヴィクセル)技術を応用した光ファイバーによるデータ伝送技術によって可能になったという。
アナログ放送時代からデジタル・ハイビジョン放送時代に切り替わったとき、われわれは高精細な映像の魅力を目のあたりにした。まだ4Kを体感したひとは多くないかもしれないが、今後はより普及していくことが予想される映像技術だ。伝送技術の進化が、その普及を大きく後押しするかもしれない。
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