ピカソの盗品「３７ドル」で密輸 数億円相当、仏から米へ

　

　　【ニューヨーク共同】フランスで盗まれ、行方不明だったスペインの画家ピカソ（１８８１～１９７３年）の絵画が、３７ドル（約４４００円）相当の「工芸品」として米国に密輸されていたことが２６日、分かった。ＡＰ通信が伝えた。

　　絵画は「ヘアドレッサー」と題する１９１１年のキュービズムの作品で、実際の価値は数億円相当とみられる。パリのポンピドーセンターの倉庫に保管されていたが、２００１年１１月に盗難に遭ったと報告された。

　　昨年１２月、米国への到着時に密輸品と判明。梱包には３７ドル相当と記載されていた。逮捕者の有無や経緯は不明だが、米司法当局は没収の手続きに入った。

　　【ソウル共同】韓国大統領府は２７日、辞意を表明していた金淇春秘書室長（７５）の後任に、前駐日大使の李丙ギ国家情報院長（６７）を充てる人事を発表した。李氏は朴槿恵大統領の最側近で日本通としても知られ、悪化した日韓関係に影響を与える可能性もある。

　　大統領府では同時に広報首席秘書官なども交代。人事能力に批判が出ていた政権は、年明けから断続的に行った人事刷新の「仕上げ」と位置付け、支持率回復を狙う。

　　李氏は外交官出身で、情報機関の国家安全企画部（現・国家情報院）では国外情報収集担当の第２次長を務めた。慶応大で客員教授を務めた経験もある。