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古代アッシリアの遺跡破壊 イラクで「イスラム国」
【カイロ共同】イラク観光・遺跡省は5日、過激派組織「イスラム国」がブルドーザーなどの重機を使い、北部モスル近郊にある約3千年前のアッシリア帝国のニムルド遺跡を破壊したと発表した。文化財に対して繰り返される同組織の犯罪が「人類に取り返しのつかない損失をもたらす」と強調し、国際社会に早急な対応を求めた。
同組織は2月下旬、モスル博物館の貴重な文化財を破壊する映像を公開したばかり。ニムルド遺跡の被害の程度は不明だが、フランス公共ラジオによると、5日の昼の礼拝後に破壊が始まった。
駐韓米大使を襲撃した男の過去=北朝鮮を8回訪問、大統領府前で焼身自殺図る―韓国紙
2015年3月6日、韓国・朝鮮日報は、韓国ソウルでマーク・リッパート駐韓米大使を襲撃して逮捕されたキム・ギジュン容疑者の過去について報じた。参考消息網が伝えた。
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報道によると、同日午前7時40分ごろ、男はソウルの世宗文化会館でリッパート大使の顔を切りつけ、80針を縫うけがを負わせた。
男は2010年7月、ソウルのプレスセンターで開かれた講演中に、重家俊範駐韓日本大使にセメント片を投げつけ、懲役2年、執行猶予3年の判決を受けた。当時、北朝鮮の朝鮮中央テレビは、キム容疑者の行動を支持する報道をしている。
キム容疑者は、2001~2007年に民主平和統一諮問会議の地域委員を務めたほか、2005年からは統一部から統一教育委員に任命され、学生や市民に対する講演などの活動を4年間行ってきた。
キム容疑者の大学時代の同級生は、「20年前から反日反米、親北朝鮮の傾向が強くあった。2006年に日本が『竹島の日』を制定したときは、本籍を独島に移し、反日運動を行った」と話す。キム容疑者は2006年11月~2007年4月に「民族和解運動連合」という団体に所属し、植樹を行うという名目で北朝鮮を8回訪問している。
北朝鮮から帰国した後の活動はさらに過激になり、2007年10月には、自身が所長を務める団体「ウリマダン」のメンバーが不審人物に襲撃された事件の真相究明を求めて、韓国大統領府前で焼身自殺を図った。キム容疑者の弟は「兄は家族や社会から認められず、過激になった」と話している。
キム容疑者は今回の事件の犯行動機について、「米国に向けた警鐘を鳴らそうとしたもので、大使に対する個人的な恨みはなかった。傷がそれほど深いとは思わなかった」と話している。(翻訳・編集/北田)
強固な米韓同盟誇示=大使襲撃事件受け―韓国国防相
【ソウル時事】韓国の韓民求国防相は6日、米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」の一環として行われている訓練の現場を訪問し、「(北朝鮮の)金正恩(第1書記)が最も恐れる合同演習は、韓米同盟の礎だ」と強調した。
現場では、在韓米軍のスカパロティ司令官が出迎えた。リッパート駐韓米大使の襲撃事件を受け、米韓同盟が揺らいでいないことを北朝鮮に誇示する狙いとみられる。
<ロシア>野党指導者暗殺1週間 「黒幕」特定に至らず
【モスクワ田中洋之】ロシアの野党指導者でプーチン政権批判で知られたボリス・ネムツォフ元第1副首相(55)がモスクワ中心部で暗殺されてから6日で1週間。プーチン大統領は事件の徹底捜査を命じ、警察当局は有力な情報提供者への300万ルーブル(約600万円)の報奨金支払いを決めたが、容疑者や殺害を指示した「黒幕」の特定には至っていない。動機についても諸説が飛び交い、謎を深めている。
ネムツォフ氏は2月27日夜、ウクライナ人の女性モデル、アンナ・ドリツカヤさん(23)と「赤の広場」近くのカフェで食事をし、約1・5キロ南にある自宅マンションに2人で歩いて向かう途中、モスクワ川にかかる橋の上で何者かに銃撃された。犯人は橋につながる階段で待ち伏せしていたとみられ、発砲直後に近づいてきた車に乗って逃走した。
アンナさんは捜査当局の取り調べに「犯人を見ていない」と証言し、今月2日にウクライナに帰国した。現場近くを走っていた道路清掃車の運転手も目撃しておらず、地元テレビが報じた監視カメラの映像は犯行の瞬間をとらえていなかった。現場に残された証拠品は六つの薬きょうだけ。首都中心部での大胆な犯行は、周到に計画されていたことがうかがえる。
背後関係の解明も進んでいない。プーチン政権の関与を疑う野党勢力に対し、政権側は「社会の安定を乱す挑発」とみなし、米中央情報局(CIA)による犯行説まで飛び出している。もう一つ注目されるのはウクライナ危機との関連だ。ネムツォフ氏はロシアのウクライナ軍事介入を裏付ける報告書を準備しており、警察が事件捜査として同氏のパソコンなどを押収した。地元メディアではウクライナの政権や民族主義者がプーチン政権のイメージダウンを狙って行ったとする陰謀説が取りざたされ、ネムツォフ氏と一緒にいたアンナさんの関与を示唆する報道もある。
いずれにせよ今回の事件は、ウクライナ危機で勢いを増したプーチン政権支持の愛国主義派と、反政権・リベラル派の亀裂を拡大させており、ロシア社会に大きな傷痕を残しそうだ。
北朝鮮の政治標語が映し出す理想と現実
朝鮮労働党は党発足70周年を記念して、実に310個もの政治スローガンを発表した。党機関紙に2ページにわたって掲載されたスローガンは、英語の翻訳で7000語を超える。
「魚の養殖の嵐を全土に吹かせろ!」「将校の妻は夫の信頼できる補佐官たれ!」「キノコ栽培を科学的に集約させて産業化し、わが国をキノコの国にしよう!」など、さまざまな趣の標語が並ぶ。その大半は、子供の食生活の向上や電力の安定供給、官僚主義の簡素化など、国全体の課題に関するものだ。
14年前に脱北して現在は韓国に暮らす男性(57)は、スローガンの愛国主義に、人々はとりたてて感動するわけではないと語る。「私たちはスローガンの雪崩に埋もれていた。忠誠心を示すために多くのスローガンを覚えたが、次第に誰の心にも響かなくなった。90年代の飢饉以降は特に無意味だった」
温室を増やせというスローガンは何十年も前からあるが、「温室を建てるビニールも温室を温める燃料も、どこにもなかった」と、男性は振り返る。
厳しい現実と、スローガンが描くバラ色の世界との格差を埋めるかのように、人々はひそかにスローガンを作り換える。90年の「千里の苦難が万里の幸福をもたらす」は、「千里の苦難の先に、次の千里の困難が待っている」。98年の「この先の道が危険でも、笑いながら進もう!」は、「勝手に笑いながら行けばいいが、私たちまで道連れにするのか」という具合だ。
「金日成(キム・イルソン)と金正日(キム・ジョンイル)は偉大な太陽」というスローガンは、「彼らはまさに太陽だ。近づき過ぎれば焼死して、離れ過ぎれば凍え死ぬ」。金ファミリーに接近すれば裕福になれるが、激しい怒りを買う危険もあるというわけだ。つい最近も、公式の場で金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の隣に並ぶ場面も多かった将軍が、意見の相違を理由に処刑されている。
勇ましい掛け声と厳し過ぎる現実の溝は、埋まりそうにない。
[2015.2.24号掲載]
シュアン・シム