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永田萠さん、青春の地・姫路で作品展

 永田萠さん、青春の地・姫路で作品展

 加西市出身のイラストレーターで絵本作家の永田萠さんの作品約90点を紹介する特別展「永田萠 夢みるチカラ展」(読売新聞姫路支局など後援)が18日、姫路市山野井町の姫路文学館で始まった。6月7日まで。

  永田さんは、豊かな色彩と想像力で「花と妖精」の世界を描き、国内外で高く評価されている。中学・高校の6年間を姫路で過ごした。

  会場では、「播磨国風土記」に登場する神々などを想像力豊かに描いた作品のほか、桜の枝の上で神楽を奏でる妖精、聖書などの絵本の原画が並ぶ。永田さんが挿絵を担当した絵本約60点も紹介している。

  永田さんは「想像力を育む幸せな子ども時代を過ごした姫路で特別展が開催できて光栄です。多くの人に作品を見てほしい」と話す。

  午前10時~午後5時。休館日は月曜日(4月27日と5月4日を除く)と5月7日。観覧料は一般500円、大学・高校生300円、小中学生200円。問い合わせは同館(079・293・8228)へ。

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笑顔、世界むすぶよ NPOが絵本

 笑顔、世界むすぶよ NPOが絵本

 「笑顔は世界共通のコミュニケーション」「笑顔の大切さを伝えたい」――。「笑顔」をテーマに被災地支援に取り組むNPO法人「メリープロジェクト」(東京都)が、阪神大震災20年に合わせて絵本「はーい にっこり!」を出版した。主人公メリーちゃんと出会った動物たちが笑顔を取り戻していくストーリー。メンバーは「言葉が通じなくても、笑顔で心がつながるすばらしさを知ってほしい」と話している。(浅野友美)

  • 絵本「はーい にっこり!」を手がけた河野さん(右)と水谷さん(神戸市長田区で)
  •   メリープロジェクトは「あなたにとってメリー(楽しいこと、幸せなとき、将来の夢など)とは、何ですか?」をテーマに、NPO代表のグラフィックデザイナー・水谷孝次さん(64)らが1999年から展開している活動。

      水谷さんは、阪神大震災直後に、倒壊した阪神高速などをモチーフにした公共広告をデザインし、2002年にはポートアイランドのヒマワリ畑を背景に、市民500人の笑顔を撮影した写真集も手がけた。

      笑顔の写真パネルを、新長田の再開発の工事現場のフェンスに使用する活動や、東日本大震災の被災地の子どもたちの笑顔を傘やたこにプリントするイベントも行った。

      絵本の文とデザインを担当したのは、メンバーの一人で宝塚市出身の河野通子さん(26)。阪神大震災20年をきっかけに「震災で気付かされた笑顔の大切さを全国に発信したい」と、幼児向けに制作し、水谷さんが監修した。

      泣いているウサギや、怒っているライオンが、主人公メリーちゃんと出会って笑顔になっていく物語。しおりとして紙人形のメリーちゃんが付いており、裏表で表情の変化を楽しめるほか、ミラーシートで読者の笑顔を映し出す工夫もされている。

      河野さんは「笑顔でみんなが協力し、戦争や環境破壊、貧困などの問題が解決して地球が一つになれるように願いを込めて作った」と話している。

      オールカラーで24ページ。定価1188円(税込み)。全国の書店などで販売中。問い合わせは同NPO(03・3478・1931)へ。

奏でる音色は? 瓦屋根の楽器

 奏でる音色は? 瓦屋根の楽器

 淡路瓦の産地として知られる南あわじ市の津井地区で、街歩きイベント「瓦の音さんぽ」が開かれている。5月10日まで。土日、祝日には、瓦屋根を模した長さ8メートルの楽器「スーパーがっきやね」の公開もある。

  NPO法人淡路島アートセンターが企画。瓦をたたいて音を出す鉄琴のような楽器などを街のあちこちに設置し、約1時間かけて巡ってもらう。

  「スーパーがっきやね」は古民家の庭に設置。島を訪れた京都市の音楽家野村誠さん、やぶくみこさん夫妻がアイデアを出した。傾斜5度の板に瓦約300枚を敷いたもので、ゴルフボールを落とすと、澄んだ音を奏でながら転がっていく。

  土日、祝日には瓦製造会社「タツミ」前でカフェも開かれる。問い合わせは同センター(090・5066・4604)。

 

KOバス ルートたどる

 KOバス ルートたどる

 昭和初期に倉敷―岡山間で運行されていた乗合自動車「KOバス」の走行ルートをたどる冊子を、倉敷市の歴史サークル「中庄の歴史を語り継ぐ会」が作製した。会員が道標を頼りに、バスが通っていたとみられる街道沿いの歴史を解説。同会は「旧街道の鴨方往来を走るKOバスを想像しながらルートを歩いてもらえれば」と呼びかけている。(冨浪俊一)

  同会によると、KOバスの生みの親は、旧清音村(現・総社市)出身の楢村孫一郎氏(1884~1970年)。1926年に移住先のハワイから帰国すると、倉敷市で「KO自動車商会」を創業し、岡山市橋本町(現・北区京橋町)までの19キロをバスで結んだ。

  所要時間は約50分で、運賃は50銭(29年当時)。社名の「K」は倉敷、「O」は岡山の頭文字を取った。旧国道2号(現在の県道162号)の完成を機に倉敷―岡山間で省営バス(旧国鉄バス)が運行されることになり、KOバスは廃止が決まった。

  同会代表の戸板啓四郎さん(70)と、会員の高木繁さん(65)、範子さん(61)夫婦らが2年前から、約10年で姿を消したKOバスの調査を開始。バスが走っていたとされる倉敷市鶴形から岡山市北区庭瀬までのルートを徒歩や自転車でたどり、写真を撮影するなどしてきた。

  冊子はA5判28ページ。江戸時代に岡山藩が整備した官道の一つで、岡山城下を起点に笠岡に至る「鴨方往来」とルートが重なることから、タイトルは「KOバスが走った鴨方往来」。路傍に立つ道標の写真を掲載し、書かれている地名の由来などを説明している。地図のほか、KO自動車商会や鴨方往来、庭瀬陣屋町なども紹介する。

  ルート沿いに住む倉敷市松島、三宅鉄治さん(86)は「母親の実家に行く際に、バスに乗った記憶がある。砂利道でガタガタ揺れた」と振り返る。

  現在、同じルートで路線バスは走っておらず、高木範子さんは「こんな狭い道をバスが通っていたとは信じられなかった」と驚いた様子。繁さんは「道標が道路整備で一部埋まっていたりするので、歴史の足跡を今のうちに残そうと考えた」と話している。税込み500円。問い合わせは同会(090・6943・7115)。

“浄瑠璃クルーズ”今年も

 “浄瑠璃クルーズ”今年も

 ◇10月まで 運航増、遠足利用PR

  遊覧船で吉野川をクルーズし、人形浄瑠璃の鑑賞と藍染め体験ができるツアー「徳島『じょうるり』クルーズ」が、今年度も10月まで行われることになった。運航回数は昨年の月1回から毎週日曜に増やした。主催する県立阿波十郎兵衛屋敷(徳島市川内町)などは、「観光客はもちろん、県内の多くの人にも楽しんでもらえたら」と呼びかけている。

  同ツアーは、徳島を象徴する「吉野川」や「人形浄瑠璃」の魅力を体感してもらおうと、昨年6月に始まった。徳島市・両国橋北詰の新町川水際公園ボートハウスを午前10時に出発して吉野川を遊覧し、同屋敷で人形浄瑠璃を鑑賞する。同7月からは、藍染工房「ルアフ」(同市吉野本町)での藍染め体験も加わった。

  当初は昨年10月までの期間限定企画だったが、参加者からの評判が良く、今年度も回数を増やして運航を継続することになった。今年度から、参加者の昼食として阿波尾鶏(おどり)などの地元食材を使った「阿波弁」も用意した。

  同屋敷の担当者は「吉野川、人形浄瑠璃、藍染めといった徳島の魅力・文化を半日で味わえる。観光客だけでなく、学校の遠足などにも利用してもらいたい」とPRする。

  一般3000円、小学生以下2700円(昼食含む、藍染め体験のための移動費は別料金)。運航4日前までの予約が必要で、5人以上で参加する場合は日曜以外でも運航する。予約や問い合わせは同屋敷(088・665・2202)。

HN:
上原健二
性別:
非公開
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