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宇宙から見たオーロラや最古の超新星写真
NASAのWebサイトでは、国際宇宙ステーションや宇宙探査機などから送られてきた画像が「Image of the Day」で随時公開されているが、ここでは、ここ1週間ほどでNASAがピックアップした画像の中から神秘的なものをまとめて紹介する。今回はJAXAの太陽観測衛星「ひので」がとらえたX級フレアの写真も含まれている。
国際宇宙ステーションから撮影されたオーロラの写真
Aurora Borealis Over the Midwest
2012年1月25日の夜、国際宇宙ステーションから撮影されたオーロラの写真。米国ネブラスカ州南部の中央あたりを上空を周回している時に撮影されたもの。写真は同州北部から北東部を映し出している。
土星の衛星タイタンの前方に浮かぶ衛星レアの写真
Rhea Before Titan
宇宙探査機カッシーニから眺める土星の衛星、タイタンとレア。大きなタイタンの前に浮かぶ氷でできたレアのクレーターがはっきりと見てとれる。撮影されたのはタイタンとレアの前半球(写真の上部分が北極)で、左に13度回転している状態。
この写真は可視光写真で、宇宙探査機カッシーニのカメラで2011年12月10日に撮影されたもの。タイタンとカメラの距離は200万キロ、レアとカメラの距離は130万キロである(位相角はいずれも109度)。
最古の超新星
Oldest Recorded Supernova
4台の宇宙望遠鏡のデータを組み合わせ、超新星として最古の記録が残っているRWC86の破片を表した多波長画像。紀元185年に、中国人天文学者が超新星の大爆発を目撃し、謎めいた「客星」が空に8ヵ月存在したことを記録した。
NASAのチャンドラX線天文台と欧州宇宙機関のXMMニュートン天文台のX線画像を組み合わせ、青色と緑色を画像内に形成した。X線画像から、超新星からの衝撃波で星間ガスが何百万度にも熱せられたことがわかる。
黄色と赤色で示されるのは、スピッツァー宇宙望遠鏡と広域赤外線探査衛星の赤外線データで、塵がマイナス数百度の温度を発していることを示している。天の川の塵と比較すると、この温度でも温かい。
なお、この画像は2011年10月に編集されたものである。
X級フレア、太陽から放出
Large X-class Flare Erupts on the Sun
2012年1月27日、大きなX級フレアが太陽周縁(西部)付近の活動領域から放出した。X級フレアとは、太陽系の事象の中で一番強力なものである。この画像は太陽観測衛星「ひので」のX線望遠鏡がとらえたフレア。画像は、フレアがエネルギーを放出する際に800万度以上に熱せられたプラズマからの放射を示している。