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IDT、Silicon Optixの資産買収に関する説明会を開催
半導体ベンダの米Integrated Device Technology(IDT)は10月28日、10月21日に行ったファブレスベンダである米SiliconOptixのビデオプロセッシング技術「HQV(Hollywood Quality Video)」ならびに関連資産の買収についての説明会を開催した。
同買収に伴い、IDTはSilicon OptixのHQVデバイスラインナップ「Reon」のほか、IPおよびエンジニアリングチームを傘下に加えることとなる。
HQV技術は、1080iから1080pへのHDインタレース解除機能(デインタレース)や、ブロックノイズを除去する多方向角型フィルタなどの機能を用いることで、高品質のHD映像を実現する。また、各種ノイズを除去するフィルタなどの機能を用いることで、SDの画質をHDの品質に近づけることが可能であり、アナログTVの高画質化などもできる。
デインタレース機能やブロックノイズの除去機能などを搭載している
DT Vice President:Strategic Planning & Worldwide MarketingのChad Taggard氏
IDTでは、「当面はReonの販売を行うが、将来的にはタイミングコントローラ(TCON)やDisplay Port製品との統合も検討していく」(IDT Vice President:Strategic Planning & Worldwide MarketingのChad Taggard氏)とするが、具体的には「まだ買収したばかりで、どのような製品展開を行うかも決まっていない」(同)とした。
また、IPとして他社へ提供する意思は今のところ無く、自社製品として展開していくという。製造はファウンドリを活用。プロセスは130nmもしくは90nmとしている。
ディスプレイ市場全体としては、2009年中ごろに伝送帯域を5.4Gbpsまで拡張したDisplay Port バージョン1.2の規格化作業が終了する予定であるとしたほか、同年のノートPCの出荷台数が1億3,000万台、モニタが1億8,500万台、LCD-TVが1億1,200万台との予測を提示、こうした市場に向けて、「Silicon Optixで培われた技術力とIDTのインフラを活用することで、市場での躍進を狙う」(同)とした。
IDTのDisplay Port製品群のロードマップ
なお、同社では、今後FPDのシステムの一部がパネル側にシステムとして搭載されると見込んでおり、パネルメーカーが存在する日本市場は重要な市場と見ている。そのため、そうしたパネルメーカーなどへの拡販などを行うことで少なくとも売り上げの倍増を図っていきたいとした。