初心者でも楽しめるベランダ園芸 男の生活練習帖

　

　桜の開花とともに花々が一斉に咲き始める。自宅でも園芸に挑戦してみよう。限られた空間を利用してコンパクトにまとめると初心者でも楽しめる。大きな道具は必要なく、コストもさほどかからない。

　ベランダ園芸はスペースをいかに有効活用するかがポイントだ。洗濯物や布団を干すスペースから離れた壁際を植栽用に利用するといい。室外機の正面は温風が吹き出すので避ける。

　隣との境にある避難壁の前も非常時用に空けておき、ふさがないようにする。集合住宅のベランダは、上にひさしがあるため雨がかかりにくく、直射日光も届きにくい。適度に日が当たり、風通しの良い場所を確保しよう。

　春先は「パンジー」や「ビオラ」、「プリムラ」などが育てやすく最適だ。ベランダが北向きだったり、光が届きにくかったりする場所であれば、半日陰、日陰を好む観葉植物や日陰に強い「バラ」、「インパチェンス」などを選択する。

　園芸コーナーで育てたい花の苗と園芸用の土、プランターを購入しよう。土は有機配合物が含まれている園芸用の培養土を選べば便利。作業前に土がこぼれてもいいように新聞紙などを敷こう。

　プランターの底には、水やりの時に土が漏れ出ないよう、台所で使う排水溝のアミ袋などを敷いておく。その上に細かくちぎった発泡スチロールを敷き詰め＝写真、土を盛る。３分の２程度まで土を入れたら、苗を黒ポットから取り出して並べる。葉が重ならないように苗と苗の間隔を空けて植える。

　水やりは「土が乾いた頃にたっぷりと」が目安だ。花の色を組み合わせたり、レイアウトを工夫したりして、自分だけの植栽コーナー作りを楽しもう。