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蔵王山“小規模な噴火”の可能性 噴石への警戒が必要 気象庁

蔵王山“小規模な噴火”の可能性 噴石への警戒が必要 気象庁

 

 日本百名山の1つ、蔵王山(宮城、山形県)が危ない。気象庁は13日、火山性地震が増加し、小規模な噴火が発生する可能性があるとして、噴火警報(火口周辺危険)を出したと発表した。これまでは噴火予報(平常)で、引き上げは初になる。昨年9月の御嶽山(岐阜、長野県)噴火では死者57人、行方不明者6人を出しているだけに現地は緊張感に包まれている。

 気象庁によると、噴火警報の対象自治体は宮城県で蔵王、七ケ宿、川崎の3町、山形県で山形、上山の2市に及ぶ。

 水蒸気爆発による噴火が想定されるのは「馬の背カルデラ」と呼ばれる火口域で、周囲約1・2キロの範囲まで数十センチ程度の大きな噴石への警戒が必要。雪解けによる泥流などの恐れはないとしている。

 警報を受けて宮城県七ケ宿町は4本の町道を閉鎖。登山口で入山規制を伝える看板については、蔵王町が4カ所、川崎町が6カ所、白石市が4カ所、七ケ宿町が1カ所に設置。山形県山形市と上山市は14日にかけて設置する。

 蔵王山が最後に噴火したのは75年前の1940年4月。小規模な水蒸気噴火だったが、警戒してもしすぎることはない。

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