条件は「信号無視や集団ケンカの経験がある人」・・南京のある企業の求人広告が話題に―中国メディア

　

　江蘇省南京市の安徳門職業案内所で２３日、「恋愛したことのある人」、「濡れ衣を着せられたことのある人」などといった奇妙な条件を掲げた求人が登場、議論を呼んだ。南方都市報が２４日報じた。
　
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　奇妙な条件の求人広告を出したのは、ある引っ越し業者。求人ボードには営業担当者、作業マネジャー、運転担当者、運搬担当者、幹部候補の５つの職位とともに、それぞれ「恋愛や女の子を追いかけた経験がある人」、「集団のケンカに参加したり、濡れ衣を着せられたことのある人」、「信号無視をしたり、違反逃れをしたことがあるひと」、「よく食べよく眠り、飲まなくても酔える人」、「わんぱくで、アリのように働ける人」という条件が書かれていた。
　この求人を見た人たちからは「早く帰って恋愛しよう。じゃないと仕事も見つからない」、「ヤクザではないか」、「ケンカ会社の求人」、「ブラック企業だろう」、「すごいギャグだ。こんな求人見たことない」などといった感想や疑念の声が出ていた。
　広告を取り囲むギャラリーが増え、その内容に対する疑問の声が高まるなか、この企業の担当者は「実は普通の求人であり、ちょっと言葉を変えて新鮮さを出し、多くの人に注目してもらおうとしたもの」と説明した。
　担当者によると、「恋愛したことある人」は営業担当者に求められる社交性を、「集団のケンカ経験者」はリーダーとして組織をまとめる力、「濡れ衣」は責任感を示してしているのだという。また、「信号無視」は問題から教訓をくみ取る力、「わんぱくな人」は聡明かつアイデア思考がある人を指すとのことである。担当者の説明を聞いた人からは「ヤクザじゃないのか」、「そういうことなのか。全然分からなかった」という声が出た。
　注目を集めたこの企業の求人広告だったが、実際の応募者は少ないという。若者が楽な仕事を求め、月給５０００元（約９万６４００円）以上の高賃金でなければ重労働の仕事に興味を示さない状況のなか、この企業は食住込みの月給が３５００－４５００元（約６万７５００－８万６７００円）と低水準なのが理由のようだ。
　（編集翻訳　城山俊樹）