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アングル:「IMF頼み」続くウクライナ、支援条件は履行困難か
[ワシントン 19日 ロイター] – ウクライナが1991年に独立して以来受けた国際通貨基金(IMF)の支援プログラム8件のうち、成功裏に完了したのはわずか1件にすぎない。ロシアによるクリミア併合から1年。最新の支援についても合意条件を履行できるか心もとない状況だ。
ウクライナ財務相はIMFの支援が「永遠ではない」とみているが、専門家や元IMF幹部は、ウクライナの地政学的重要性を鑑みれば、経済の脆弱(ぜいじゃく)性や東部での紛争を抱える同国は結局外国の支援に頼らざる得ないとみている。
欧米が中心となって出資しているIMFはこのほど、ウクライナに対する175億ドルの支援プログラムを承認した。このうち100億ドルは年内に融資が実行される。
ウクライナはまた、今後4年間で総額400億ドルに及ぶ支援パッケージの一環として、向こう18カ月かけてその他の機関から75億ドルの融資も受け取る。
米外交問題評議会のロバート・カーン氏は「ウクライナがIMFからの支援を含め、追加の国際支援が必要となることを私は恐れている」と指摘。ウクライナやギリシャに関し「私はIMFが政治的要素を含んだ案件に引き込まれていると考える」とした上で、「これはIMFの権限から大きく逸脱するものだ」と述べた。
ギリシャ問題では、IMFは危機がユーロ圏全体に及びかねないとの懸念から同国の救済で基準を引き下げることを承認。IMFの公平性に疑念を生じさせている。
もう1つの例は米国の同盟国であるパキスタンだ。同国は総額で少なくとも260億ドルとなる21度目の支援プログラムを受けている。これまで成功裏にプログラムを終えたのは7件、2000年以降はわずか1件にとどまる。
IMFの独立評価機関(IEO)は2002年の報告書で、国際社会からIMFに「承認印」を押すよう迫る圧力がかかるため、パキスタンといった中所得国は長期に及ぶプログラムを受ける傾向にあると指摘した。 続く…
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「イスラム国」への米空爆は2320回、費用2200億円
[ワシントン 19日 ロイター] – 米国防総省は19日、昨年8月の軍事作戦開始以降、過激派組織「イスラム国」に対して行った空爆は2320回、費用は18億3000万ドル(約2200億円)となったことを明らかにした。標的は、タンクや石油設備、戦闘拠点など数千カ所に及んだ。
有志連合全体では2893回で、米軍による攻撃は全体の80%を占めた。うち1631回がイラク、1262回がシリアで行われた。標的は5314カ所。
イスラム国に対する有志連合には60カ国以上が参加しており、イラクでの空爆は米国、オーストラリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フランス、ヨルダン、オランダ、英国が行った。
シリアでは米国、バーレーン、ヨルダン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)が空爆を行っている。
Thomson Reuters 2015 All rights reserved.
迫る銃声、息潜めた4時間…テロ生還ツアー客
【チュニス=青木佐知子、バルセロナ(スペイン東部)=石黒穣】チュニジアの博物館銃撃テロ事件の犠牲者と同じツアーに参加していた観光客が20日、クルーズ船「MSCスプレンディダ」でバルセロナ港に到着した。
乗客の一人でバルセロナ在住の女性ガリナ・ブロンスキブさんが、恐怖の体験を語った。
ガリナさんは娘のビクトリアさんと2人でクルーズに参加し、事件に遭遇した。観光バスが博物館の前で止まり、乗客が降り始めた時に遠くで爆竹のような音を聞いた。
「何だろうと思っていたら、だんだん近づいてきた。ガラスが割れて、バスの中で何かが飛び散った」
「とにかく脱出しなければ」と考え、娘と一緒にバスから飛び出した。2人の乗客が昇降口の階段にもたれかかり、頭と胸から血を流していた。
バスから出ると、迷彩服の2人組が銃を撃っているのが見えた。あたりには何もないので隠れる場所を探して博物館に向かい、奥の部屋に隠れた。
約4時間後、「警察が来てくれて、助かったことがわかった」という。
EU対露制裁継続…ウクライナ停戦完全履行まで
【ブリュッセル=三好益史】欧州連合(EU)は19日、ブリュッセルで首脳会議を開き、ウクライナ情勢などを協議した。
ロシアに対して発動している経済制裁については、ウクライナ政府と親ロシア派武装集団が2月に署名した停戦合意が完全に履行されるまで解除しないことで合意した。
トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)は同日夜の記者会見で、「必要なら追加制裁の用意もある」とも述べ、完全な停戦合意の履行が確認されるまで制裁を続ける必要性を強調した。
EUは昨年7月、ロシアに対して金融やエネルギー分野などでの取引を制限する経済制裁を決定した。期間は1年間で、首脳会議では期間延長も議論したが、決定は見送った。次回6月の首脳会議で判断する。
生き残ることだけ考えていた…チュニジア襲撃
- チュニスのバルドー博物館で、血痕が残る事件現場にささげられた花輪=青木佐知子撮影
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【チュニス=青木佐知子、本間圭一】チュニジアの首都チュニスで日本人3人を含む外国人観光客ら23人が死亡した博物館銃撃テロ事件で、事件当時の緊迫した様子が20日、生存者の証言などで明らかになった。
チュニジア政府は19日、事件現場となったバルドー博物館と周辺を公開した。
英BBC電子版は、博物館内で妻や日本人観光客と共にバルコニーに隠れて無事だったイタリア人男性、アルベルト・ディポルトさん(71)がイタリア紙に語った内容を報じた。
ディポルトさんは、妻の誕生祝いとして夫婦でクルーズに参加し、事件発生時は博物館内にいた。「突然、激しい銃声が聞こえ、続いて手投げ弾が爆発した」と振り返る。
ディポルトさんは、二つの陳列ケースの間に開いている窓を見つけた。銃撃犯が近づいてくる音がしたので、走って窓からバルコニーに出た。日本人4人や同じクルーズの仲間数人がおり、身を伏せ、手をつないで隠れていたという。「生き残ることだけを考えていた。泣いている人もいたが、声を出さないようお互いに気をつけた」