イランが要衝奪還戦支援＝イラクで「表立った行動」―米統参議長

　

　

　　【ワシントン時事】米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は３日、過激派組織「イスラム国」に占拠されたイラク北部ティクリートの奪還を目指すイラク政府軍の作戦に、イランが砲撃などの支援を提供していると明らかにした。上院軍事委員会の公聴会で証言した。

　　イスラム教シーア派主導のイラク政府は、同派を国教とする隣国イランと緊密な協力関係を維持している。ただ、軍事作戦へのイランの参加は、イラク国内のスンニ派住民の感情を刺激する恐れもある。

　　デンプシー議長はイランの参加に関し「（これまでで）最も表立った支援行為だ」と指摘した。議長によれば、奪還戦を担う兵力のうち、約３分の２はシーア派民兵だという。米軍はこの作戦では、空爆を実施していない。

野党指導者暗殺「プーチン氏が命令」＝同志の反政権ブロガー主張―ロシア

　

　

　　【モスクワ時事】ロシア反政権派の著名ブロガー、アレクセイ・ナワリヌイ氏（３８）は３日、野党指導者ボリス・ネムツォフ元第１副首相（５５）暗殺事件について、自身のブログで「プーチン大統領を含む政治指導部の命令により、ロシアの治安機関か親政権派が実行したと思う」と持論を展開した。

　　ナワリヌイ氏はプーチン政権批判の急先鋒（せんぽう）で、当局が拘束中。３日に営まれた「同志」ネムツォフ氏の葬儀に参列を希望したが、許可されなかった。

２０日から桜祭り＝米首都

　

　

　　【ワシントン時事】米首都ワシントンに春の訪れを告げる恒例行事「全米桜祭り」の主催団体は３日、日本から桜の寄贈を受けて１０３年を迎える今年の祭りを３月２０日〜４月１２日の日程で開くと発表した。満開は例年より遅れ、祭り最終盤の４月１１日〜１４日ごろになると予想した。

　　ワシントンのポトマック川近くには、日本が寄贈したソメイヨシノなど約３７００本が植えられており、祭りの期間中に約１６０万人が花見に訪れる。３月２１日には歌手の渡辺美里さんらが出演し、ワシントンの劇場で開会式典が行われる。

ウクライナ外相、「停戦後も緊迫化、ロシアは正規軍も派遣」「国境完全封鎖が必要」＝防衛兵器の早期提供を要望―東京で記者会見

　

　2015年3月3日、ウクライナのクリムキン外相は日本記者クラブで記者会見し、ロシアが同国東部の親ロシア派勢力を継続的に支援しており、兵器や資金の供与だけでなく、ウクライナ東部でロシア正規軍も派遣されていることを明らかにした。その上で、「防衛、主権と領土統一の保全のためならいかなる手段も辞さない」と強調。米国が検討している防衛目的の兵器や装備の提供に関し、通信機器や監視用無人機などの早期提供を要望した。
　
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　クリムキン外相によると、停戦発効後も緊迫した状況が続き、政府側が維持している東部ドネツク州の港湾都市マリウポリでも、親ロシア派武装勢力が近郊に軍を展開していると指摘。東部全般でも「困難な情勢で、緊張状態が続いている」と明かした。ロシアから越境してくる大量の兵員や最新鋭の兵器が不安定要因になっているとし、「ロシアとの国境を完全に閉鎖する必要がある」と述べた。（八牧）

米、安保省の閉鎖を回避 下院が予算可決、共和は闘争断念

　

　

　　【ワシントン共同】米下院本会議（定数４３５）は３日、期限が６日で切れる国土安全保障省の予算を９月末まで手当てする法案を２５７対１６７の賛成多数で可決した。上院も同様の法案を可決しており、オバマ大統領の署名で成立する。危ぶまれてきた同省の閉鎖は回避された。

　　オバマ氏の移民制度改革を阻止するため、所管官庁である同省の予算承認を拒んできた共和党が、国民の批判を懸念し闘争を断念した。同党は昨年の中間選挙勝利で上下両院の多数派となったが、党内の混乱を印象づける結果に終わった。