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長野県蓼科高原で「小津調映画」の世界を楽しむ! 「蓼科高原映画祭」開催
映画のポスター、パネルが並ぶ蓼科高原映画祭ロビーの風景
長野県茅野市の蓼科高原で第15回となる「小津安二郎記念 蓼科高原映画祭」が開催される。開催日時は10月27日(土)、28日(日)の2日間。上映場所は茅野市民館と新星劇場の2か所。
日本映画史上、黒沢明、溝口健二と並び三大巨匠と称される小津安二郎監督は、蓼科高原を気に入り、蓼科にある山荘でシナリオライターの野田高梧とともに多くの作品を生み出した。
この映画祭は、小津、野田両氏にゆかりのある蓼科高原・茅野市で「小津映画・小津のこころ」に触れるとともに、小津に続く国内外の映画の上映やさまざまなイベントをとおして、この地から21世紀の映画が生まれることを願って平成10年にスタートした。
今回の上映作品は小津安二郎監督作品「父ありき」、「東京の合唱(コーラス)」。追悼・新藤兼人監督として「一枚のハガキ」、「午後の遺言状」のほか、日本映画監督協会新人賞作品、市民公募作品など13タイトル。さらに短編映画コンクールも行われる。
ゲストは女優の樹木希林、川上麻衣子、映画監督の原田眞人、三島有紀子、砂田麻美、鈴木健介、活動弁士の澤登翠、近代映画協会社長兼プロデューサーの新藤次郎、共同通信社編集委員の立花珠樹各氏が出演の予定だ。なお、ゲストはやむを得ない事情により変更になる場合がある。
映画上映のほか、シネマカフェ、交流パーティーなどが行われる。また、茅野市民館ロビーで新藤兼人監督写真展も企画されている。
上映スケジュール、料金など詳細は蓼科高原映画祭ホームページで確認を。
新東名開通で渋滞は9割減–「NEOPASA(ネオパーサ)」来場者数は2400万人
中日本高速道路(NEXCO中日本)は18日、「新東名(静岡県)インパクト調整会議」(会長:国土交通省 中部地方整備局 道路部長)において、新東名高速道路(以下、新東名)開通後6カ月間の交通状況をとりまとめたものを発表した。
それによると、4月15日~10月14日の半年間に静岡県内で発生した10㎞以上の渋滞は11回(新東名と東名の合計)となり、新東名開通前となる前年同時期(2011年4月17日~10月16日)の148回と比べると、約9割も減少したことが分かった。
渋滞状況の変化(出典:中日本高速道路Webサイト)
新東名開通後半年間の平均交通量は、全日が1日あたり4万1,000台、平日が3万8,000台、休日が4万7,000台。静岡県内の新東名および東名の交通量の合計は、全日で前年同時期比16%増、平日で同15%増、休日で同17%増となった。
新東名の区間交通量について見た場合、最も多かったのは新清水IC~新清水JCT間の1日あたり4万6,400台。以下、新富士IC~新清水IC間の同4万5,900台、長泉沼津IC~新富士IC間の4万4,800台と続いた。一方、東名の区間交通量について見ると、減少量トップは清水JCT~清水IC間で3万6,200台(開通前7万1,300台→開通後3万5,100台)。次いで、沼津IC~富士IC間の3万3,000台(同7万4,100台→同4万1,100台)、富士川SA~清水JCT間の3万2,300台(同7万1,300台→同3万9,000台)となった。
新東名の商業施設「NEOPASA(ネオパーサ)」(7カ所)の半年間の来場者数は約2,400万人。「NEOPASA駿河湾沼津」利用者(休日)に対して行ったアンケート調査にて移動の目的を尋ねたところ、「観光」が最も多く65%だった。次いで、「買い物」8%、「帰省」5%となったほか、「駿河湾沼津SA」も5%とサービスエリア自体を目的とする利用者も見られた。利用者からは「快適なサービスエリアでリフレッシュすることで安全運転につながる」などの声が寄せられたという。
新東名の開通後6カ月間の平均IC(インターチェンジ)利用交通量は、全日が1日あたり3万4,000台、平日が3万台、休日が4万2,000台。静岡県内の新東名と東名の平均IC利用交通量は、全日で前年同時期比14%増、平日で同11%増、休日で同19%増となった。
静岡県内の主要断面における新東名、東名、国道の断面交通量は、全日が前年同時期比最大14%増、平日が同14%増、休日が同15%増。並行する国道は、新東名の開通に合わせ4車線化した国道1号静清バイパスの静岡県中部断面において増加傾向が見られるが、全体的に著しい変化はないとのこと。
新東名に接続する伊豆縦貫自動車道の交通量は、全日が1日あたり2万4,500台、平日が2万4,700台、休日が2万4,300台。同じく新東名に接続する三遠南信自動車道については、全日が2,200台、平日が1,700台、休日が3,400台だった。
愛知県名古屋にて、絶大な人気を誇る「おもてなし武将隊」「姫隊」の裏事情
「歴史」と「イケメン」の見事なコラボで成功している武将隊
歴女ブームが起こってどれくらいたつだろう。ロンブー淳をはじめ、城好きを公言する有名人も今や少なくない。城や史跡は今や、多くの観光客が押し寄せる一大人気スポットとなった。特に「観光地が少ない」ことが悩みの種の名古屋にとって、名古屋城は貴重な観光資源の一つ。有り難いブームに違いない。
武将と足軽を含めた10名の「名古屋おもてなし武将隊」
そんな名古屋城に2009年、突如として出現したのが「名古屋おもてなし武将隊」だ。三英傑(信長・秀吉・家康)を輩出した名古屋は、「武将都市ナゴヤ」を掲げて観光キャンペーンを行っている。
その観光PR隊としてとして結成された武将隊は、前述の3人に前田利家(まえだとしいえ)、加藤清正(かとうきよまさ)、前田慶次(まえだけいじ)の3武将と足軽を含めた10人で結成。名古屋城の案内はもちろん、週末の名古屋城や各地での観光PRイベントで演舞や寸劇などのパフォーマンスまで行っている。人気の「城」に「イケメン」を加えた分かりやすい図式が評判を呼び、追っかけが出るほどの大ブームとなった。
演舞や寸劇など、幅広く活動する「名古屋おもてなし武将隊」
募集はハローワークにて
この「おもてなし武将隊」、結成には意外な事実があった。何と、武将隊タレントの募集はハローワークで行われたのだ。これは名古屋市の「ふるさと雇用再生特別基金事業」の一環で、事業名はその名も「『武将都市ナゴヤ』おもてなし隊事業」。
新しい仕事を作って、無職の若者に働いてもらう雇用創出事業。そこに「武将隊」という切り口を持ってきたことが斬新だった。結果、若者は仕事にありつけ、地域は観光客が増えて経済効果も上々。事業が軌道に乗れば補助金に頼らずに継続もでき(名古屋おもてなし武将隊は現在、民営化している)、まさにいいことずくめ。
この成功モデルに便乗し、伊達武将隊(仙台)、土佐おもてなし勤王党(高知)など全国で後発の武将隊も続々と出現した。名古屋に限らず、愛知県には戦国時代ゆかりの史跡が多い。なので愛知県内でも各地で「緊急雇用」ローカル武将隊が結成されている。
「グレート家康公 『葵』武将隊」は、岡崎城のある岡崎市をホームに活動。岡崎が故郷の徳川家康をメーンに、酒井忠次(さかいただつぐ)や本多忠勝(ほんだただかつ)などが集結している。また、古戦場のある長久手(ながくて)市では、長久手歴史トラベラーズ(長トラ)を結成。池田恒興(いけだつねおき)をメーンキャラに、よりローカル色を強めているが、どちらもイベントなどで引っ張りだこの大人気である。
「長久手歴史トラベラーズ」、略して「長トラ」の面々
そして昨年、ついに女性版おもてなし武将隊とでも言うべき「あいち戦国姫隊」がデビューした。武将隊のステージでは歴女たちの黄色い声が響いているが、身も心も姫になり切った彼女たちの集うところには、カメラ小僧ならぬ歴史マニアのカメラおやじが群れをなしている。
「あいち戦国姫隊」のもとには、首からカメラをさげたオジサンが群がる
AKBに倣った? 「会いに行ける武将」
さて、ここまでは“仕掛け”の話。「おもてなし武将隊」の人気には、もう一つの理由がある。それは「武将一人ひとりの成長物語」に参加できること。ハローワークで集まった若者たちはイケメンではあるけれど、一部を除いて演劇やダンス経験は全くナシ。影の猛特訓を繰り返し、「武将」として少しずつ成長していくのである。
実際、演舞はなんとかなっても、トークは素人丸出しの武将も最初は多かった。そこでファンの一人ひとりが武将たちの成長を見守り、そのステップアップをともに喜ぶ。「私が彼を育てている」という(勝手な)感情が芽生え、ますます好きになる。この構図、何かに似てないか?
そう、まさにAKB(特に初期)のビジネスモデルそのものなのだ。AKBは「会いに行けるアイドル」をキャッチフレーズに小劇場で活動を続けた。ファンは「推しメン」を作り、普通の少女がどんどんキレイになってアイドルとして成長する様を目の当たりにした。
対象物への感情移入の度合いは、距離が近ければ近いほど大きくなるもの。ローカル活動が前提の武将隊は、この図式をうまく利用するための条件にぴたり当てはまる。「会いに行ける武将」なのである。
ご当地スイーツ「しるこサンド」と武将隊の夢のコラボ
緊急雇用の話題でもう一つオマケ。またもや名古屋城ネタである。2012年6月から、羽織はかま姿の「門番」が名古屋城に登場してちょっとした話題になっている。実はこの「門番」すら、緊急雇用対策の一つというから愉快だ。
やはりハローワークなどでキャストの一斉募集をかけたらしい。厳しい審査を経て(?)選ばれた30代の男女4人が、今、門番役として名古屋城で大奮闘しているらしい。地元の若年雇用と観光ビジネスとを見事に組み合わせた「武将隊」の成功例、このビジネスモデルの快進撃は、東海エリアを中心にまだまだ続きそうである。
東京都立川市にスポーツ祭東京2013のPR拠点「ゆりーとカフェ」を開設
「ゆりーとラテ」(530円・左上)、「ゆりーとカレー」(850円・右上)、「ゆりーとティラミス」(500円・左下)、店内で使用されるオリジナルコースター(右下)
「スポーツ祭東京2013実行委員会」は、17日~31日までの期間限定で、東京都立川市に広報拠点「ゆりーとカフェ」を開設する。
ゆりーとのイラストをあしらったフードやドリンクも販売
スポーツ祭東京2013は、平成25年に東京都で実施する「第68回国民体育大会」と「第13回全国障害者スポーツ大会」をひとつの祭典として開催するスポーツイベント。東京都における国民体育大会(国体)の開催は、昭和34年の第14回大会以来、54年ぶり3回目、全国障害者スポーツ大会は初めての開催となる。
今回開設される「ゆりーとカフェ」は、スポーツ祭東京2013に関する情報発信の拠点となるほか、2020年オリンピック・パラリンピック招致に関する情報も発信する。
店内装飾をはじめ、ドリンクコースターなどの店内アイテムも、マスコットキャラクターの「ゆりーと」をイメージしたデザインとなる。また「ゆりーとラテ」などのオリジナルメニューも登場。その他にも各種グッズの販売、スポーツ関連映像の放映などが行われる。
開設日程は17日~31日。開館時間は10:00~22:00。場所は東京都立川市曙町の「アカリ カフェ」。開設期間中はゆりーともカフェに来店予定だという。詳細は「スポーツ祭東京2013公式ページ」へ。
千葉県のいすみ鉄道、国鉄形気動車キハ28形のお披露目内覧会を10/21開催
いすみ鉄道は21日、大多喜駅にて同社2両目となる「昭和のディーゼルカー」国鉄形気動車キハ28形のお披露目内覧会を開催する。
会員向けの撮影会(10月14日開催)で披露されたキハ28形。キハ52形と連結された姿やヘッドマーク付きの姿も見ることができた
同社は昨年、かつて大糸線で活躍したキハ52形125号車を導入。急行列車として大原~大多喜間で運転され、好評を博している。新たに導入されるキハ28形2346号車は高山本線などを走った車両。新製間もない1964(昭和39)年7~9月、房総各線の夏季輸送に活躍した経歴もあるという。今月11日、国鉄急行色となった同車両が大多喜駅に到着。14日には昭和の国鉄形気動車の車両オーナーやサポーターを対象に撮影会が実施された。
21日に行われるお披露目内覧会は誰でも参加できるが、大多喜駅の入場券(170円)、または1日乗車券などの乗車券を購入する必要がある。キハ28形は車両洗浄線に停車した状態で披露され、外観の撮影は正面部分のみ。開催時間は10~15時で、混雑した場合は時間制限を設けた交代制での見学となる。なお、同日には大多喜駅からボンネットバスも運転。町内を1周しながら約10分間の運転を予定しており、いすみ鉄道の1日乗車券(当日有効のもの)の提示により、無料で体験乗車もできるとのこと。
キハ28形2346号車は今後、整備を経て12月初旬頃より試運転開始、来年1月頃の営業運転開始を計画している。
(当記事の写真はすべていすみ鉄道提供)