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「自己負担なしで旅行できる」のがいい

「自己負担なしで旅行できる」のがいい  

 JTBはこのほど、旅のアンケート「たびQ」にて「社員旅行」に関するWEBアンケートを実施した。社員旅行は「自己負担なし(または格安負担)で行ける」という社員旅行のメリットが挙がる反面、「仕事の延長のようで旅行を楽しめないから」として旅行に行きたくない人が多いという結果となった。

 同アンケートは8月1日~8月11日の期間に実施し、男女2,560人の回答を得た。社員旅行を実施している企業で「(過去に)社員旅行に行ったことがある」という人は89%に上り、高い参加率となっているようだ。約半数の企業が「1年に1回」、福利厚生として社員旅行を実施しているようで、行き先はバス利用の国内が47%と最も多かった。「国内(飛行機利用)」(10%)、「海外旅行」(8%)を合わせると、2割弱の企業は方面を工夫するなどしていることも分かった。

 社員旅行に行って良かったと思うことについては、「別の部署の社員とコミュニケーションが取れる」が36%で最も多かった。社員旅行という普段の職場とは違う環境だからこそ、別部署の社員や普段あまり話をしない社員とのコミュニケーションが図れるという声が多かったという。同社も「コミュニケーションを通じてお互いを理解することで、仕事がやり易くなったと感じられたことが社員旅行に行って良かったという声になったのでは」と分析している。次いでメリットに挙がったのは、「自己負担なし(または格安負担)で旅行に行ける」(30%)。個人的なメリットのために積極的に社員旅行を利用しているようで、同様に「普段は行かない旅行先に行ける」(15%)、「リフレッシュできる」(9%)という回答が続いた。

 社員旅行に行って良かったと思うことは何ですか?【たびQ】

 一方で、社員旅行に行かない人にとっては、「仕事の延長のようで旅行を楽しめないから」(30%)が行かない理由のトップとなった。その他、「仕事が忙しくて行かれないから」(9%)、「家族を残して出かけられないから」(7%)、「自分の時間を大切にしたいから」(7%)、「金銭的理由」(6%)。行かない理由を見ると、社員旅行の参加率を上げるのは幹事さんも至難だろうが、企画立案の腕前次第ともいえそうだ。

 社員旅行に行かない理由は何ですか?【たびQ】

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東京から一時間の田舎暮らし! 「湘南番外地スローライフ」 (48) 「平成の名水百選」に選ばれた南足柄の湧き水を飲む

東京から一時間の田舎暮らし! 「湘南番外地スローライフ」 (48) 「平成の名水百選」に選ばれた南足柄の湧き水を飲む 今、神奈川県内で最も話題の名水スポット!

 環境省(旧環境庁)が1985年に発表した「名水百選」というものがある。ちなみに神奈川県内では、以前このコラムで紹介した「秦野盆地湧水群」と、足柄上郡山北町の「洒水(しゃすい)の滝・滝沢川」が、その中に含まれている。

 しかし環境省としては、日本全国にまだまだ素晴らしい名水が存在するので、そろそろ「名水百選」につづいて「平成の名水百選」を選んでしまおう、というふうに考えたらしい。

 全国の都道府県が、それぞれ最大4カ所を自薦し、全国162カ所の名水スポットが候補としてリストアップされた。これを環境省が組織した有識者による委員会が、名水の保全活動、周辺環境、故事、希少性など6部門で評価(飲用可能かどうかは無関係)して、最終的に和歌山県那智勝浦町「那智の滝」や山梨県甲府市「御岳昇仙峡」など100カ所が選定された。「名水百選」とはダブっていないので、新旧百選を合わせると、日本には全部で200カ所もの名水スポットが存在することになる。

 この2008年6月3日に発表されたばかりの「平成の名水百選」において、県内でただ1カ所だけリストに入ったのが、南足柄市狩野(かの)にある清左衛門地獄池(せいざえもんじごくいけ)というスポット。清左衛門? 地獄池? 名水好きのぼくとしては、まったくのノーマーク、ウワサすら聞いたことがなかったので、このニュースにはかなり驚かされた。

 地図を見ると、二宮町からは西方へおそらく車で40分前後、そう遠くない。よし、清左衛門地獄池とやらを一度のぞいてみよう。

最寄りの駅は、その名も「富士フイルム前駅」

 今回、ぼくは車を利用したが、近くの曹洞宗最乗寺を目指す大雄山ハイキングと組み合わせて、電車でこの地を訪れる人も多いそうだ。その場合は小田原駅と大雄山駅を結ぶ伊豆箱根鉄道大雄山線の「富士フイルム前駅」で下車。のんびり歩いて20~30分ほどの道のりだという。

 昭和レトロな雰囲気が漂う大雄山線の富士フイルム前駅

 車でも徒歩でも、清左衛門地獄池へ向かう途中で目に入るのが、1934年から操業し、駅名にもなっている富士フイルムの工場。正式には「富士フイルム神奈川工場足柄サイト」というらしい。主にテレビやパソコン、ケータイなどの液晶ディスプレイに欠かせない保護フィルムを開発&生産し、工業用水はすべて清左衛門地獄池の名水を引いている。なるほど、そういえば時計やカメラといった精密機械の工場も、きれいな水に恵まれた湖畔などにあったりするが、それと同じことか。

 工場を通り過ぎ、火の見櫓(ひのみやぐら)と交番のある角を右折して住宅街を抜けると、間もなく赤い鳥居が見えてきた。その奥に広がる池こそ、清左衛門地獄池だ。金網と石垣で囲まれた釣り堀のような空間は、想像したよりも小さかったが、池を満たしている水は想像以上の透明度だった。

 清左衛門地獄池の広さはおよそ800平方メートル

 コイが別の魚に見えてしまうのは、あまりに水が美しいから?

 清左衛門地獄池の湧水については、不思議な物語が伝えられている。その昔、水不足に苦しむ村から、清左衛門という人物がこのあたりへやってきた。水を探しているうちに、地面に開いていた深い穴に馬と落ちてしまったが、不思議なことにそこから水が湧き出したおかげで、村の人々は飲料水や農業用水に困らなくなった。穴に向かって「清左衛門! 」と呼びかけると、水はさらに勢いよく湧き出した、と言われているそうな。

 池のまわりを散策できる小径。この先に水神様がまつられている

 その一方、すぐ近くにある富士フイルム社宅の敷地内で、5000~6000年前の縄文時代前期の住居跡が発見されていることから、この湧水を中心に集落が出来ていったのではないか、という説も根強い。

地獄池コーヒーは天国コーヒーのような味わい

 さまざまな歴史ロマンを秘めた池の中では、鯉や金魚がたくさん泳いでいた。岸辺をグルリとなぞるように小径がのびていて、中央の浮島には厳島神社の小さな建物が佇む。すぐ隣には弁財寺、そして地元ボランティアによって造られたという幸運の滝が、緑あふれる山肌から流れ落ちていた。滝に面した湧水公園の東屋で、ひと休憩。梅雨明け前のむし暑い午後に、名水を眺めながら涼をとる……なんて風流なひとときだろう。

 真っ赤な鳥居をくぐって小さな橋を渡ったところが厳島神社

 弁財寺周辺にもボランティアによってベンチが置かれ、湧水公園の一部に

 幸運の滝は人工的に造られたものだが、流れ落ちる湧水はホンモノ

 さて、もちろん車にはポリタンクを積んできたので、池のまわりをもう一度歩いて、水が汲めそうな場所を探す。しかし、考えてみれば、池には鯉や金魚もいるわけだし、その水を汲んでも仕方ない。

 幸運の滝と、そのまわりの広場をチェックしてみたが、それらしき設備はまったく見つからず。しかし、ふと広場の片隅にある動物園のオリのような金網ボックスをのぞいてみると、太いパイプから水が流れ出して小川に注いでいるではないか。オリの反対側にまわりこむと、そこに水汲み用の蛇口があった。

 パイプからほとばしる水が、1日1万3000トンという湧出量を実感させる

  蛇口の下は小川なので、タンクよりもペットボトルの方が汲みやすそう

 さっそく蛇口をひねって、あふれ出る清水を手ですくって飲んでみる。冷たい! 甘い! おいしい! 秦野の湧水群は丹沢山系だが、こちらは箱根外輪山の伏流水。「清左衛門! 」と呼びかけなくても、1日に1万3,000トンもの水が湧き出しているそうだ。

 20リットルのタンクいっぱいに水を詰めて帰り、その夜、家でコーヒーをいれてみた。二宮町の水道水は、東京に比べればはるかにおいしいが、やはり天然水にはかなわない。同じコーヒー豆なのに、ここまで違う味になるものかと、しみじみ感動。ご飯、お茶、オンザロック……タンク1杯で、しばらくは楽しめそうだ。

※(注)……ほかの湧水スポットと同じく、天然水の飲用はすべて自己責任で!

2015/02/27 (Fri) Comment(0)

ニューカレドニアのサンゴ礁、ユネスコの世界遺産に登録

ニューカレドニアのサンゴ礁、ユネスコの世界遺産に登録 

 ニューカレドニアの湖沼(ラグーン)が、このほどユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界遺産として登録されることが発表になった。カナダ・ケベック州で開催された第32回世界遺産委員会(7日)で選定された。

 今回、世界遺産に指定された地域は、総面積1万5,000平方キロメートルで、ニューカレドニアを囲むラグーンの6割に相当する。具体的には、ウオン島、シュルプリーズ島を含むアントルカストー地域(本島から300キロ北)、ベレップ諸島などグランドテール島北部周辺、グランドテール島北東海岸周辺(ポワンディミエ、ヤンゲン周辺海域を含む)、ウベア&ボートン・ボープレ周辺、グランドテール島西海岸(ブーライユ周辺の海域)、グランドテール島南端周辺(イル・デ・パン周辺の海域)の6つのニューカレドニア周辺海域が対象地域だ。

 ニューカレドニアのサンゴ礁

 ユネスコによると、サンゴ礁、魚などの海洋生物、マングローブ等の海洋植物などで形成されたラグーンに、海ガメ、マンタ、イルカ、クジラ、ジュゴンなど絶滅危機種を含む生息生物の多様性と、食物連鎖、光合成などの天然のエコシステムが自然のままに保たれた生態系の質の高さを評価し、今回、世界遺産への登録を決定したとしている。

2015/02/27 (Fri) 旅行 Comment(0)

ちょっとシュールに「猫街鉄道放浪記」 (13) 軽量ボディの日暮里・舎人ライナーで猫さがし

ちょっとシュールに「猫街鉄道放浪記」 (13) 軽量ボディの日暮里・舎人ライナーで猫さがし 

 とある金曜日、印刷所から携帯に電話がかかってきた。「印刷立ち会い、火曜日に決まりましたから。とにかく、谷在家まで来て下さい」。「やざいけ? 」思わず聞き返してしまったが、谷在家とは3月30日に開業した「日暮里・舎人ライナー」(東京都交通局)の駅である。

ゴムタイヤで走る、日暮里・舎人ライナー

 実は、すでに日暮里・舎人ライナーには乗車済みだ。東京・荒川区の日暮里駅と、足立区の見沼代親水公園駅を結ぶこの交通機関は、電車がゴムタイヤで専用の軌道を走るというもの。「ゴムタイヤで走るのに電車!? 」とお思いの方もいらっしゃるかもしれないが、鉄道事業法による案内軌条式鉄道にあたるため、立派な「鉄道」機関である。一般の電車のように、パンタグラフを通じて架線から給電するのではなく、側面にある案内軌条より給電して走る。この方式のメリットとしては、鉄路(鉄レール)を用いないため、車両の小型化・軽量化およびコストダウンが図れること。また、ゴムタイヤを採用しているため、騒音・振動が小さいことや、鉄路に比べて傾斜に強いことがあげられる。

 東京都交通局の銀杏マークがまぶしい「日暮里・舎人ライナー」。タイヤの両側に給電装置がついているので、まるでムカデである

 ただし、個人的には2本の鉄路を走るのではないこの線にはあまり興味をそそられないというのが正直な心境だ。やはり、電車のカッコウしているのなら、線路がないと萌えないんだよっ(笑)。「じゃあ、トロリーバスやレールバスはどうなのよっ! 」と突っ込みが入るかもしれないが、それはそれでいいんだよ。「バスなのにめずらしいじゃん」ってね。と、鉄ちゃんの趣味・趣向は微妙なところがあるのだ。

無人の電車からかぶりつき

 日暮里・舎人ライナーは、西日暮里周辺から、尾久橋通りの上に設けられた高架専用道路を走る。写真は、西日暮里駅周辺(4月撮影)

 さて、当日。12時過ぎに山手線で日暮里駅に到着し、日暮里・舎人ライナーの乗り場に急ぐ。あまりにも、覚えにくい線名だったので、「ライナー」「ライナー」とつぶやきながら歩いていたら、京成線の乗り場に行きそうになった(実話)。京成線には「スカイライナー」があるからだ。うーん、まぎらわしい。絶対間違えるぞ、外国人は。

 無事に改札口を通過して、ホームに入る。ホームの線路側には、ホームドアが設けられている。また、この日暮里・舎人ライナーは無人のシステム。そのため、先頭車両はかぶりつきで景色が楽しめるようになっている。電車は日暮里駅周辺をのぞき、ほぼ尾久橋通りの上に設けられた高架専用道路を走っていく。さすがにゴムタイヤ、振動も少ないし、音もうるさくない。

 見沼代親水公園駅をすぎると、高架専用道路は尾久橋通りの上でぶちっと途切れる(4月撮影)

 景色の見どころは、熊野前駅 – 足立小台駅 – 扇大橋駅の間。隅田川と荒川を連続して渡っていく様が気持ちいい。橋は想像以上に急勾配。こういうところが摩擦係数が高いゴムタイヤを採用した新交通システムの強みであろう。日暮里駅を出て谷在家駅までおおよそ14分の旅。距離にして約7km弱、運賃は270円である。駅を出て尾久橋通りに降りると、印刷所の担当がいた。この周辺は中小さまざまな工場が点在している。印刷工場までは、タクシーで7~8分の距離だった。

 夕日に照らされて、軽量ボディがさんさんと輝く

 荒川の上をシャーと走る日暮里・舎人ライナー。夜は、ゴムタイヤで走るから、いつ来るのかがわからないほど静か。まるでニンジャみたいだ

猫もパトカーもいっぱいだ!

 ところで、読者の皆さんの中には「『猫街』ってタイトルなのに、なぜ猫の話が出ないのだ」と思っている方もいらっしゃるだろう。猫街の由来については第4回のコラムを参照してほしいが、そもそも猫街であって猫のコラムではない。しかし、街を歩くと猫に出会う。しかもタイトルの説明をしたにもかかわらず、担当女性編集者にも「猫成分が少ないんだよ、ったくよー」とにらまれる(絶対この人、男を尻に敷くタイプだよね)。そこで、猫の話もちょっとだけ書いてみる。

 夕方、印刷工場から出た私は、またタクシーに乗り、谷在家駅から日暮里・舎人ライナーを利用。帰りは熊野前駅で下車。ここは、都電との乗り換え駅でもある。遅い昼食をとろうとうろうろしていると、猫がいた。誘われるようについていくと、あら、猫が一匹、二匹、三匹……。車の下にも猫がいる。しばらく立ち止まってボーッと眺めていた。猫の街がそこにあったのだ。

 猫がたくさん。ついつい見入ってしまう

 熊野前駅から都電へと乗り換える

 なにやら別世界に飛んでいってしまいそうな雰囲気であったが、「これは、いかんっ」と思って近くの公園へ。蛇口をひねって顔を洗い、さっぱり。昼食をとるため、都電で町屋駅に向かった。町屋駅に着いてポケットをさぐると、500円玉が出てきた。中華料理屋に入ろうと思ったが、ふと店の入り口横を見ると、上海焼きそばのパックが並んでいる。ちょうど500円。店で食べるより100円安いではないか。財布の軽さに救われない思いをしながら、ベンチで焼きそばを食べている私であった。

 熊野前駅前近くの路地に入ると、梅雨の清涼剤、あじさいがきれい

 後日談をひとつ。ある夜、日暮里・舎人ライナーを撮ろうと荒川土手からカメラを構えていると、パトカーがどんどんやってくる。1台、2台、3台、あらら5台も! 「不審者か、オレは……」。ブルブルガクガクと震えていると、河原のキャンプファイヤーを消しに来ていたのだった。「猫にもパトカーにも好かれるオレって、いったい? 」。しかしまだまだ彷徨いの旅は続くのであった。

2015/02/27 (Fri) 旅行 Comment(0)

「スパはエステじゃない! 」

「スパはエステじゃない! 」  

 「温泉とスパは違いますし、スパは”エステ”でもありません」。これが『スパ&トリートメント(飛鳥出版刊)』編集長の西尾直樹氏の、セミナー開口一番の言葉だ。16日より東京ビッグサイトにて開催されている業界向けの展示会「スパ&ビューティ2008」で行われたセミナー「日本のスパI ~現状と可能性」では、同氏による日本におけるスパの現状と可能性が語られた。

日本におけるスパの歴史

 「スパ」というのは元々ヨーロッパの文化だ。同氏によると「人間が持つ自然治癒力を水やお湯で高め、心身を癒すことが目的」で、「土地の力、自然療法を生かした伝統的な健康回復、増進のための療法」が本来のスパの定義だそうだ(現代はこれだけではない)。そうしたスパが日本に流入してきたのは約10年前だという。さらに氏は話の中で、スパの歴史を説明した(下記のデータは資料参照)。

日本のスパの歴史1997年―日本のスパの幕開けタラソテラピー勝浦、万葉の湯(スパかどうかの議論はさておき)がオープン、その後スーパー銭湯ブームに
 2003年―スパ拡大期マンダラスパやラクーア、大江戸温泉などが相次ぎオープン
 2004年―外資系高級ホテルがイメージを作るマンダリンホテル、ザ・リッツ・カールトンなど超高級外資系ホテルがスパを導入しイメージリーダーに
 2005年―コンセプト輸入型スパの相次ぐ苦戦2003年に参入したスパ施設の撤退や廃業も始まっている
 現在―勝ち負けの格差拡大

 『スパ&トリートメント(飛鳥出版刊)』編集長の西尾直樹氏

 このように、10年という比較的浅い歴史にも関わらず、早くも撤退や廃業のスパ施設がみられ始めているという。この点について同氏は「旅館やホテルなどで導入する際に、スパとエステを混同したり、スパと温泉を織り交ぜて使用していたりと、日本マーケットに対するズレがある」と指摘。さらに「女性はレストランなどでも新規開拓をする傾向がある。スパもリピーターにならず、1回のみの利用となってしまう場合が多い。それはなぜか。ダメなところにヒントがある。また男性へのスパ喚起も低い」と日本のスパの現状を厳しく批判する一面もあった。

なぜ日本で”スパ”が求められるようになったのか

 温泉も鍼などのマッサージもある日本にそもそもなぜ”スパ”が求められるようになったのか? 同氏はIT化による作業効率の著しい向上や女性の社会進出など社会事情との関係性をあげた。「編集の仕事で言えば、手書きで原稿を書き、写植を用いた工程から、ワープロの登場に始まりPC、メール・携帯の普及で作業のスピードは倍以上になり、結果として仕事量も増えた。また雇用形態の変化や女性の社会進出、治安悪化や社会管理の厳格化などにより人々がスローフード、ロハスの方向へ流れ、”癒し”を求めるようになったといえる」。同氏は他にも、”メタボ健診”や”医療費の削減”など自己管理を促す健康の捉え方や熟年夫婦、母娘の旅行など消費マーケットの変化も起因しているという。話を聞いていると、もはや現代の流れが”スパ”を必要としていると言っても過言ではない気になる。

スパの文化×日本の文化 – アレンジが”スパ”の個性を創る

 では、どうして廃業や撤退という状況に陥るのかというと、「日本という1国による独特の文化を理解せず、そのまま”スパの文化”を入れてしまうからうまく社会に流入できていないのでは」と同氏は続ける。

 「日本には古来から”Hot spring”ではない”温泉(onsen)”という文化、鍼やお灸といったマッサージの文化があった。さらに”エステ”に関してもすでに十分認知されている。一方で、スパもヨーロッパの中で醸成された歴史を持っている。日本で、温泉ともエステとも違う”スパ”の歴史をどう定着させるか。それは単にスパの歴史ごと持ってきては根付かない。日本独特のアレンジ、旅館・ホテルなりのスタンスを加えることがスパを根付かせ、スパの個性を創るのではないか」。この同氏の発言は、”日本というマーケットに何が合うのかを見据えろ”という苦言を呈した形となったが、日本でのスパの定着を期待しているからこそ言えるものだろう。同氏は最後、スパの今後に関して「まだまだ市場としては大いに期待できる」と述べ、今後の業界関係各社による”個性”の打ち出しこそがスパブームを牽引すると訴えた。

 まさに”日本のスパの現状”が明確に語られた「スパ&ビューティ2008」でのセミナーだったが、同展示会ではこうしたスパの成功の秘訣や今後を指南するセミナーのほか、業界向けにスパ施術に取り入れて欲しいサプリメントや化粧品からスパ施設のトリートメント用設備、酸素カプセルや”スパミュージック”と題したスパのためのヒーリング音楽が一堂に展示・紹介されていた。出展ブースの数は少ないがどのブースもこれからのスパ定着に各企業が必死に取り組んでいることが窺えた。同展は18日まで開催、入場は無料。

 「スパ&ビューティ2008」は東3ホールで、「ホテル&旅館リニューアル2008」と対をなす形で開催されている

 「石垣の塩」ブースでは、沖縄・石垣の塩を紹介。また独自の海洋療法「八重山式タラソテラピー」はこの塩を用いて実証実験を行っているという

 スパ施設用のBGM”スパミュージック”を販売しているプレミアライフのブース。音楽療法という観点で、各施設やコンセプトに合わせて作曲されたCDが並ぶ

2015/02/27 (Fri) 旅行 Comment(0)
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上原健二
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