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<訃報>シルクロード遺跡調査の樋口隆康さん死去 95歳
シルクロードの遺跡調査や古代の鏡の研究で知られる京都大名誉教授で前奈良県立橿原考古学研究所長の考古学者、樋口隆康(ひぐち・たかやす)さんが2日、老衰のため亡くなった。95歳。通夜は4日午後6時、葬儀は5日午前11時、京都市北区紫野宮西町34の公益社北ブライトホール。自宅は京都市左京区田中東高原町1。喪主は長男富士男(ふじお)さん。
福岡県生まれ。1943年、京都帝国大文学部史学科卒。海軍航空隊から大学院に復学し、75年、京大文学部教授。83年退官と同時に中国の古銅器などのコレクションを所蔵する泉屋博古館(京都市)館長(後に名誉館長)。89~2008年に橿考研所長を務めた。
京大非常勤講師だった53年、「卑弥呼の鏡」ともされる三角縁神獣鏡が大量出土した京都府木津川市の椿井(つばい)大塚山古墳を調査し、以後、古代の鏡研究の第一人者になった。
57年には戦後初の考古学視察団員として訪中し、敦煌(とんこう)などを訪れたほか、58年から京大の学術調査隊に参加し、インド、イラン、アフガニスタン、パキスタン、中央アジア、東欧などの遺跡を調査。88年の「なら・シルクロード博覧会」では総合プロデューサー代行として企画運営にあたり、93年に設立されたシルクロード学研究センター(奈良市)所長も08年まで務めた。
著書に「シルクロード考古学」「三角縁神獣鏡新鑑」「アフガニスタン」「シルクロードから黒塚の鏡まで」など。
維新・上西議員会見 「15日夜に宮津にいた」「旅行に出かけた事実はない」
3月に国会を病欠した直後に旅行に出たとの指摘を受けている維新の党の上西小百合衆院議員(比例近畿)は3日夜、大阪市内で記者会見し、15日に京都府宮津市に公務で訪れたことを認めた上で「旅行に出かけた事実は決してない」と述べた。
大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長も同席し、終始不機嫌そうに説明を聞き入った。
<統一地方選>原発論戦は「低調」 立地3県議選の有権者
41道府県議選と17政令市議選が告示された第18回統一地方選前半戦。原発が立地する福井、島根、愛媛の3県でも3日、県議選が告示された。原発再稼働や廃炉後について議論する議員を選ぶ重要な選挙だが、3県議選とも原発は主要な争点になっていない。今回の選挙をどう見るか、地元の有権者に聞いた。【近藤諭、曽根田和久、渕脇直樹】
【道府県議選、23%が無投票 過去最高の可能性】
全国最多14基の原発が立地する福井県。このうち、老朽化した日本原子力発電敦賀原発1号機(敦賀市)と関西電力美浜原発1、2号機(美浜町)の廃炉が決まった。一方、関西電力は高浜原発3、4号機(高浜町)の11月再稼働を目指し、運転開始から40年超の他の原発も再稼働の準備を進めている。
原発が集中立地する県南部の3選挙区では、共産が候補者擁立を断念し、原発反対派の立候補はなかった。現職候補は「福井にも日本にも原発は必要だ」と言い切るが、「選挙でわざわざ主張する必要はない」と話す。
敦賀市の会社員、佐々木淳さん(45)は「立地地域は原発と共存してきた。廃炉になろうが再稼働しようが、原発なしの未来をすぐに考えることはできない」とした上で、「原発の安全性や廃炉後の振興策などをきちんと議論してほしい」と要望する。
全国で唯一、県庁所在地に原発を抱える松江市。中国電力島根原発は2号機が原子力規制委員会の安全審査中で、ほぼ完成している3号機も近く安全審査が申請される見通し。出力が比較的小さい1号機は廃炉が決まっている。
島根県議選の松江選挙区(定数11)には12人が立候補した。8年ぶりに選挙戦となったが、明確に「原発反対」を訴えるのは共産候補だけで、原発を巡る論戦は低調だ。あるベテラン自民候補は「パンフレットには原発政策も明記したが、大きな論争にはなっていない」と話す。
島根原発から約2キロに住む主婦(47)は「原発は子供の頃からある。原発よりも子育て政策に力を入れてほしい」と、身近な課題に関心を寄せる。
愛媛県では、四国電力が伊方原発(伊方町)3号機の再稼働に向け、4月にも原子炉設置変更許可申請の補正書を原子力規制委員会に提出する。安全審査は大詰めを迎えている。
伊方町を含む愛媛県議選の八幡浜市・西宇和郡選挙区(定数2)は3人が立候補し、8年ぶりに選挙戦となった。原発再稼働について、無所属の現職と新人は容認、共産新人は反対の立場だが、ここでも論戦は低調だ。
背景に交付金や雇用など、経済面での原発依存があり、八幡浜市の商店街役員は「原発なしにこの地域は成り立たない」と話す。一方、全国で原発5基の廃炉が決まる中、伊方町二見の自営業、上田照美(てるみ)さん(75)は「廃炉は避けられない。県議会はその議論を始めるべきだ」と注文する。
日本アジアグループが富士市にルーフトップ型メガソーラーを完成
県下最大級のルーフトップ型発電所日本アジアグループ株式会社は3月27日、傘下の国際ランド&ディベロップメント株式会社が静岡県富士市において建設中の県下最大級のルーフトップ型太陽光発電所「富士市西部浄化センター太陽光発電所」を完成させたと発表した。
同事業は、国際ランド&ディベロップメントとソーラーパワーネットワーク株式会社の共同事業体が、富士市が公募した「富士市終末処理場屋根貸し太陽光発電事業」において、採択を受け、富士市西部浄化センターのルーフトップ(屋根)に太陽光発電設備を設置し、売電事業を行うものである。
同発電所の事業面積は約8,827平方メートル、ハンファ社製のパネルを4,752枚設置し、想定出力は1.2MWで、県下最大級のルーフトップ型太陽光発電所となる。
また、建設場所である浄化センターは津波避難ビルに指定され、災害時の停電の際には非常用電源として利用できるよう、直接電力を供給するための設備が設置されている。
東部浄化センターでも同事業において、国際ランド&ディベロップメントはEPC(設計・調達・工事)およびO&M(運営管理)業務を担当しており、現在、共同事業体は、さらに「富士市東部浄化センター太陽光発電所」の開発・運営業者として特定され、開発を進めている。
「富士市東部浄化センター太陽光発電所」が完成すると、両発電施設の合計出力は計約2.2MWとなる。
(画像はプレスリリースより)
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両肺のハイブリッド移植 岡山大成功、世界初
岡山大病院は4日、北海道在住の男性(59)の左右両方の肺移植で、片方を脳死した人から、もう片方を生きている人から提供を受けた「ハイブリッド肺移植」の手術を実施、世界で初めて成功したと発表した。
執刀した大藤剛宏教授によると、男性は肺が硬くなり縮んで働かなくなる難病の特発性間質性肺炎。脳死ドナーからの提供肺は医学的に状態が悪く、この肺だけでは術後、十分に呼吸できないと判断。もう片方には男性の息子から提供された肺の一部を移植した。
脳死ドナーからの提供肺には状態が悪いケースもあるが、生体肺を合わせることで機能を補う手法。移植医療の幅を広げられる利点がある。