物価上昇のカギを握るのは？企業物価指数から読み解く

　

　

　　3月の企業物価指数は原油安の一服で持ち直したものの、消費増税の影響が残り、依然停滞となった。今後は特に内需の本格回復が重要になるとみられるが、主なポイントはどこにあるのか。企業物価指数などから現状を読み解いた。
　
　■原油価格下落一服が物価上昇に寄与
　
　　日銀発表の3月国内企業物価指数は前年より+0.7％となり、2月の+0.4％よりも上げ幅が拡大し、市場予想（+0.4％）を上回った。前月比でも+0.3％と、昨年8月から続いてきた下落基調からプラスへ転換。この良い兆候は消費増税を除いたベースでも見られ、2月の-2.4％から3月は-2.1％へと下げ幅が縮小した。
　
　　豚肉や杉丸太などの農林水産物は-0.8％と落ち込み（税込価格。以下同様）。また昨年後半からの原油安で、化学製品は-5.0％、石油・石炭製品（ガソリン、灯油など）は-20.9％と前年割れ。それでも2月に原油価格下落が一服したため、化学製品は0.2ポイント、石油・石炭製品は2.2ポイント改善した。
　
　　加えて、市況活性化で銅地金などを含む非鉄金属も8.2％値上がり。かまぼこや冷凍調理食品などの値上げが効いた食料品・飲料・たばこ・飼料も3.4％続伸し、電力・都市ガス・水道も8.1％アップしている。
　
　　このように、全業種23のうち上述を含む19と幅広く伸びたのに加え、原油安が一巡したことで、今回の改善につながったようだ。
　
　　この原油安一服は輸入価格（円ベース）にも表れており、2月の-10.1％から3月は-8.1％とマイナス幅が縮小。なお円安の恩恵を受ける輸出価格（円ベース）は2月の2.7％から3月は3.6％とさらに底上げされている。
　
　■内需低迷と原油安で下落傾向
　
　　3月は一時的に伸びを見せたものの、トレンドは悪化の方向で概ね変わっていない。
　
　　たしかに押し上げ要因はある。金融緩和による円安で、素原材料の輸入価格は上昇。と同時に、輸入品の値上がりで国内品の価格競争力が高まり、値下げをせずに済む。
　
　　だがこれまでの所、マイナス要因の方が強く影響している模様だ。昨年4月の消費増税の影響で個人消費や住宅投資が低迷しているため、小売段階で物価が伸び悩み、それを受けて企業間における物価も停滞から抜け出せていない。2月まで、実質消費支出は11カ月、新設住宅着工戸数は12か月減少が続く。そのため、コアコアCPI（税込）も増税した4月の2.3％から2月は2.0％へと後退。…

クリエイター必見 24時間illustrator「愛（Ai）はクリエイティブを救う」

　

　アドビシステムズがillustrator単独イベントを開催デザインを手がけるクリエイターにとって必須アイテムであるアドビシステムズの「illustrator」。同社としては異例の「illustrator」単独のイベントを4月24日に開催する。
　
　イベントは、リアルとオンラインとで行われ、リアルイベントは4月24日の14:00～17:00、渋谷ヒカリエにて行われる。内容は、ゲストセッションとしてコミック本の表紙などを手がける新上ヒロシ氏の「相思相Ai　バージョン変えちゃう春」や、全国各地のillustratorの使い手たちが超絶テクニックを駆使して対決し、illustrator使いNo.1の座を決める「Ai-1グランプリ」などを開催する。入場は無料で、定員は800名。参加者にはイベントオリジナルのTシャツもプレゼントされる。
　24時間オンライン配信でillustratorにさらに迫るさらに24時間のオンライン配信を行い、多彩なゲストを招いて、illustratorの魅力に迫る。機能解説や、意外な活用事例、目からうろこのTipsなど、ここでしか聞けない情報が満載だ。なおイベント参加、オンライン配信視聴希望者は、イベントホームページより参加申し込みが必要。
　
　いまや多くのクリエイターの必須アイテムであるillustrator。このイベントを通して、あなたのまだ知らなかったillustratorの可能性が開拓できるかも知れない。

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[個別銘柄テクニカルショット]健康ＣＰ—1200円レベルをサポートに仕切り直しの展開へ

　

　*10:24JST <2928> 健康ＣＰ 1210 +9
　3月3日に上場来高値（株式分割考慮）1514円をつけた後は調整局面を迎えているが、足元1200円レベルで下げ渋っている。価格帯別売買高で見るとこの水準は商いが非常に膨らんでいることからサポートとして意識されている様子。利益確定の売りも一巡を迎えつつあることで仕切り直しの展開を想定する。
　《MT》

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[新興市場スナップショット]サイバーＳ—ストップ高、ジェンコ社及びエクスアーツ社と業務提携

　

　*10:09JST <3810> サイバーＳ 858 +150
　ストップ高。ジェンコ及びエクスアーツジャパンと、スマートデバイス向けゲームアプリの共同開発・運営に関する業務提携について合意したと発表している。ジェンコ社は、アニメビジネスをトータルにコーディネイトするプロデュースカンパニーとしてサービスを展開。また、エクスアーツ社は、アニメーション・アキバ系・ヴィジュアル系をはじめとする日本特有のコンテンツを世界へ輩出するサービスでノウハウを蓄積してきたという。
　《HK》

[注目トピックス 市況・概況]東京為替：ドル・円はややしっかりとした動き、中国GDPの発表を待つ状況

　

　*10:20JST 東京為替：ドル・円はややしっかりとした動き、中国GDPの発表を待つ状況
　
　ドル・円は119円57銭付近で堅調推移。リスク回避的な円買いは一巡したものとみられており、顧客筋のドル買いが入ったことでドルは119円63銭まで買われている。仲値時点のドル需要はやや多めだったもよう。
　
　午前11時に発表される中国の1-3月期国内総生産（GDP）は前年比+7.0％と予想されているが、予想を下回った場合は円売りが優勢になるとの声が聞かれている。中国経済の成長鈍化は円売り材料になると指摘されているが、対円で豪ドルやNZドルが売られる可能性もあるため、ドルが119円80銭をしっかりと超えることは難しいのではないか？との見方もある。
　
　■今後のポイント
　
　・1-3月期の中国GDPが手掛かり材料に
　・リスク回避的な円買い一巡との見方も
　
　10時19分時点のドル・円は119円57銭、ユーロ・円は127円17銭、ポンド・円は176円51銭、豪ドル・円は91円04銭で推移している。
　
　
　《KO》