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デッキから小松空港一望 改装完了、無料開放
小松空港ビルの屋上展望デッキの改装工事が完了し、7日に一般向けに開放された。入場料が無料になり、初日から多くの人でにぎわった。
空港ビルを運営する「北陸エアターミナルビル」が、空港の利用客確保のために昨年12月から工事を進めてきた。新たに、長さ30メートル、幅6・5メートルのウッドデッキを設け、飛行機を眺めながら休憩できるテーブルやイス、ベンチを置いた。写真撮影しやすいように、フェンスのワイヤの幅を一部広くした。
会員制ラウンジも、「スカイラウンジ白山」(旧メンバーズラウンジ)と名前を変え、9日に改装オープンする。約1・5倍の広さとなり、専用のトイレや携帯電話ブース、パソコン専用デスクなど設備を充実させた。
完成記念式典では、谷本知事が「新幹線が来週開業し、小松空港も節目を迎える。より魅力ある空港になることが大切」とあいさつ。展望デッキを訪れた金沢市上安原、山下龍聖君(8)は「パパを見送りに来た。戻ってきた時も出迎えに来たい」と笑顔だった。
水害 最後の仮設退去 田辺・伏菟野2世帯
◇「明かり見えた」
2011年9月の紀伊水害後、仮設住宅での生活を続けていた田辺市伏菟野(ふどの)地区の2世帯が新しい住宅を建設し、7日、引っ越し作業を始めた。今月末までに作業を終え、仮設住宅の鍵を県に返還して退去する予定。水害から3年半を経て、県内の仮設入居者は2世帯を最後にゼロとなる。
同地区では、土砂崩れで住宅6棟が押しつぶされ、5人が亡くなった。同年10月末、空き地に県が建てた応急の仮設住宅に5世帯21人が入居。紀伊水害では県全体で計39世帯89人が応急仮設住宅での生活を余儀なくされたが、ほとんどは入居期限の13年秋までに退去した。
しかし、同地区の農業打越章介さん(66)と、無職真砂恵一さん(65)の2世帯7人は、元の場所での住宅再建を目指し、入居期限が今月末に延長されていた。
土砂崩れ現場では、地滑り防止の工事が進み、住宅や畑があった場所は平地に整備。昨年秋に建設が始まった2世帯の住宅はこのほど、ほぼ完成した。
この日、打越さんは台所などの生活用品を中心に、真新しい住宅に運び込み、「早く仮設を出て、落ち着きたかった。トンネルを抜け出し、明かりが見えた気分だ」と感無量の様子。
真砂さんは高齢の両親を新居に移した後、冷蔵庫などを運び込んだ。「家を建て直すとは思ってもいなかったが、前向きに生きていきたい」と話した。
引っ越しは、同地区の谷口順一区長(65)らが協力。谷口区長は「大きな節目を迎え、住民にとっても大きな喜び。でも、本当の復興はこれからだ」と話していた。
県は2世帯の引っ越しが完了した後、仮設住宅の撤去作業に入る。地区では今月末、復旧工事現場の入り口に建てる「復興記念碑」の除幕式を予定している。
出生数30年で45%減
◇11市町は6割以上
県内で2013年の1年間に生まれた新生児数が30年前に比べて45%減ったことが、政府の有識者会議「選択する未来」委員会が公表したデータなどでわかった。全国平均(31・7%減)以上の落ち込みで、県内30市町村のうち11市町では60%以上減少した。自治体が子育て支援などに力を入れる中、少子化が加速度的に進む実態が浮かんだ。(田島武文)
■29市町村で減少
県内の2013年の出生数は7122人で、1983年の1万2977人から半数近くに減った。
30市町村のうち29市町村で減り、減少率が最も大きかったのは由良町の77・9%で、紀美野町と九度山町が75%、太地町68・1%、串本町66・4%――などが続いた。県南部と伊都郡で減少が目立ち、古座川町(62・5%)では出生数が9人、北山村(50%)は2人だった。
市部でも減少傾向は顕著で、海南市が59・1%、有田市54・8%、田辺市50%など。和歌山市は約2000人減り、減少率39・4%だった。
唯一の増加は岩出市。出生数は473人と40・3%(136人)増を記録した。和歌山市や大阪府南部とを結ぶ道路網やJRが走る利便性から、住宅開発が進み、若年層が流入したことが主な要因とみられる。
■歯止め策
県によると、1人の女性が生涯に産む子どもの平均数を表す「合計特殊出生率」は県内で1・52(2013年)と近年は改善傾向にあるが、人口維持に必要とされる2・07に及ばない。
県は不妊治療費の助成や、3人以上の子どもを持つ家庭への保育料補助などの支援策を強化。婚活イベントを定期的に主催するなど出会いの場も提供する。4月以降は若い世代が結婚、子育てに希望を持てるようなセミナーを各地で開催する。
また、空き家情報を集約し、移住希望者らに提供する機関を4月に創設する。県過疎対策課は「子育て支援に加え、県外からの定住を促すことで、少子化対策に結びつけたい」とする。
各市町村も独自策を進める。多くの自治体が小学生や中学生までの医療費を無料化。由良町では紙おむつ購入費を助成。九度山町は第3子以降、3歳まで月額5000円を給付する。
ただ、小規模自治体ほど財政事情は厳しく、ある町の担当者は「高齢化対策にも予算を割く必要があり、少子化対策だけに特化できない。知恵を絞り、効果を上げる手立てを考えなければならない」と話している。
県内の赤ちゃん、30年で3割減
県内の2013年の出生数は30年前と比べて、約3割減少していることが読売新聞の調べでわかった。30年間に増加したのは三田市と猪名川町のみで、他の自治体では軒並み減少。養父市や上郡町など8市町では6割以上の大幅減少が判明し、少子化が急速に進んでいる現状が浮き彫りになった。(上野綾香)
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人口減対策を提言した政府の有識者会議「選択する未来」委員会が昨年12月に公表したデータを基に、1983年と03年の新生児の出生数を比較。県内では、1985年の国勢調査と2014年の住民基本台帳を比較した総人口が約7%増えているにもかかわらず、出生数は6万5368人(83年)から4万5673人(03年)と30・1%も減少していた。
自治体別で、減少率が最も大きかったのは神河町の73・4%。佐用町(71・5%)、市川町(67・8%)が続いた。播磨、但馬地域で減少幅が大きく、宍粟市、相生市、香美町など13市町では50%以上減少している。
減少率が20%未満だったのは加古川市や宝塚市、太子町など5市町。出生数が増加したのはニュータウン開発などで人口が増えた三田市と猪名川町のみで、神戸市は24・5%減少していた。
県も少子化対策には力を入れている。新年度一般会計当初予算案や2月補正予算案に、多子世帯の保育料助成拡充や、「ひょうご出会いサポートセンター」の東京出張所設置などの事業を盛り込んだ。
県こども政策課は「効果がみられる施策について市町間での情報共有を進めるなど、県全体で取り組んでいきたい」としている。
菜食兼美 素朴な四季…田舎ずし
<四国の味 知っていますか?>
- 彩りが美しい田舎ずし。高知の食材がふんだんに使われている
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ユズが香る甘酸っぱい酢飯に、地元産のミョウガやコンニャク、旬の菜の花など色とりどりのネタがのっかる。ほおばると素朴な味わいが口にじわりと広がった。
- ミョウガやシイタケなど地元の味が詰まった食材で田舎ずしを握る川西さん(高知市で)
太平洋に面する高知といえば魚のイメージが強いが、少なくとも江戸時代には食べられていたとみられる。当時、山間部では新鮮な魚は手に入らず、郷土料理に詳しい高知県立大健康栄養学部助手の彼末富貴(かのすえふき)さん(54)は「山菜で『すし』を楽しんだのではないか」と推測する。
「田舎ずし」の名が付いたのは1986年、食糧庁の「ふるさとおにぎり百選」に選定されてからだそうだ。
「特別な日だけやのうて、昔から食卓にあがる料理。家庭によって味が違うきね」。高知市神田の居酒屋「かわにし」の川西ひとみさん(59)に、手ほどきを受けた。
まずは買い出し。市中心部で毎週開かれる木曜市で、食材を選ぶ。
「香りが強い干しシイタケより、生の方がユズが引き立つよ」「ゴマを忘れたらあかんで」。田舎ずし作りに初挑戦することを伝えると、店のおばちゃんたちが次々とコツを伝授してくれた。
いざ、調理。川西さんに教わりながら、炊きたてのご飯に酢と甘酸っぱいユズ酢などを混ぜ、ゴマとみじん切りにしたショウガをたっぷり入れる。江戸前のさっぱりしたすし飯より、存在感は抜群だ。
シイタケは柄を落とし、コンニャクは袋状に切って甘辛く煮る。湯通しした菜の花とミョウガを甘酢に漬けると、菜の花の緑が際立ち、ミョウガは赤く色づいた。
シイタケとミョウガは一口大に握ったすし飯にのせ、菜の花は細く切ったのりで巻く。ミョウガの赤、菜の花の緑、シイタケの茶……。皿に並んだ具材の彩りが美しい。
「みんな高知の特産品。古里の魅力がいっぱい詰まってる」。川西さんの言葉に、地元の食材で四季を味わえる家庭料理への誇りを感じた。
◇簡単レシピ
具材 コンニャク1枚、シイタケ10本、ミョウガ10個、菜の花1/4束
〈1〉縦半分に切ったミョウガと菜の花をさっと湯がき、振り塩をして甘酢に浸す
〈2〉シイタケ、袋状に切り込みを入れたコンニャクは、だし汁に砂糖大さじ2、しょうゆ大さじ1と1/2を入れて煮込む
〈3〉だし用昆布を入れて炊いたご飯(4合)に米酢80ミリ・リットル、砂糖100グラム、塩20グラム、適量のユズ酢を混ぜる。いりゴマとみじん切りにしたショウガをたっぷり加えるのがポイント
〈4〉すし飯を一口大に握り、具材をのせる
◇豆知識
ネタは様々だ。高知県内の収穫量が全国の約8割を占めるミョウガのほか、タケノコやゼンマイ、イタドリなど山の幸が使われ、「山菜ずし」とも呼ばれる。ハス芋の茎で、シャキッとした歯ごたえの「リュウキュウ」、ウリの一種「チャーテ」といった高知独特の食材もある。
◇後記
高知に赴任した昨年、初めてのよさこい祭りで一緒に踊った「高知のお母さん」に教えてもらいました。身近な食材を生かしたネタには、伝統と工夫を感じます。お世話になっている地元の人たちにお裾分けすると、「これで、いごっそうの胃袋はぎっちりつかめるがよ」。田舎ずしの人気を実感しました。(山田絵里子)
- ミョウガやシイタケなど地元の味が詰まった食材で田舎ずしを握る川西さん(高知市で)