セリーヌ tシャツ パロディセリーヌ tシャツ コピーセリーヌ tシャツ コーデ 忍者ブログ

仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!

ビジネスマン必見!おすすめのビジネス管理ツールアプリを、独自のランキングと口コミでピックアップ!縦横無尽に使いこなせば、仕事の効率アップ間違いなし!
[76]  [77]  [78]  [79]  [80]  [81]  [82]  [83]  [84]  [85]  [86

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ゴールデンウィークは海外よりも親子で田植え、蕎麦打ち、餅つきに挑戦!?

ゴールデンウィークは海外よりも親子で田植え、蕎麦打ち、餅つきに挑戦!? 

 近畿日本ツーリストは、小学館より刊行の子育て雑誌『edu(エデュー)』と新潟県山古志村と共同で、親子での田植えや蕎麦打ちなどの体験ツアー「ゴールデンウィーク 山古志で親子田植えツアー」を企画。4月10日より募集を開始する。

 ツアーは山古志村に滞在し、田植え、牛の角突き見学、餅つき、蕎麦打ち、山菜料理などを親子で体験するというもの。元山古志村の村長で現衆議院議員の長島忠美氏による「災害時の親子の危機管理講座」も開催予定となっている。日程は5月4日から5月6日の2泊3日、料金は大人30,000円で子供が26,000円だ。募集人員は40名、最少催行人員は20名としている。

 田植えの風景

 牛の角突きの風景

 山古志村は2004年10月に起きた中越地震で被害を受けてから約2年5カ月を経て、今年の4月1日に避難勧告が解除された。長島忠美氏は「復興のキーは子どもたち。今の子どもたちが大きくなる頃には、山古志を完全に復興し、応援をしていただいた全国のみなさんに新しい山古志を見に来ていただけるように頑張りたい。今回のツアーをそのきっかけにしたい」と述べている。

 申し込み、ツアー詳細は10日より公開される専用ウェブサイトにて掲載される。

PR

日帰りで楽しむロンドン郊外の街 (9) ゴシック様式の建築物に囲まれた学問の中心地

日帰りで楽しむロンドン郊外の街 (9) ゴシック様式の建築物に囲まれた学問の中心地 

 オックスフォード(Oxford)は、ロンドン(パディントン駅)から列車で約50分。オックスフォードの地名は、雄牛(Ox)が渡る浅瀬(Ford)のある街ということに由来しています。オックスフォード大学に勤める知人の名刺に中国語で「牛津大学」と書いてあるのを見て、なるほどなぁと思った覚えがあります。

 大学の校舎の壁にはたくさんの自転車が寄りかかる

 漢字からは片田舎にある小さな村のような感じがしてしまいますが(笑)、実際のオックスフォードは人口約14万人の活気溢れる学生の街。街の中心部は大学の建築物で占められていますが、その周囲には住宅街が広がっています。

 オックスフォードに着くと、まずなんといっても自転車人口の多さに気がつくことでしょう。オックスフォードの街は自転車を軽快に飛ばす学生たちでいっぱい。駅前の駐輪場はともかく、大学の建物の前も街の中も自転車で溢れかえっています。

 オックスフォードは石造りの美しい街でありながら、荘厳な歴史の重みを感じずにはいられません。オックスフォード大学はイギリスで最も古い大学であると同時に、英語圏で最も古い大学でもあるんです。約900年という気の遠くなるような長い歴史を持ち、 ケンブリッジ大学とともに、イギリスの学問の中心となってきました。言わずと知れた名門大学で、これまで多くの歴代の英国首相、ノーベル賞受賞者を輩出しています。様々な学問分野の教職員と学生が同じ寮で寝食をともにし、またともに学ぶという「カレッジ制」を導入しており(ケンブリッジ大学同様)、現在は39のカレッジがあり、約2万人の学生が学んでいます。

 カレッジでは、今もなお、伝統的な風習が守られています。オックスフォード大学の学生はガウンをまとい帽子を被って試験を受け、教授陣はそのような格好で会議に出席します。ほんの少し前までは、その格好でダイニングホールで食事をするのも規則だったそうです! このような風習が今なお続いているのは、日本の私たちには本当に信じられないことです。それにしてもガウン姿での試験や会議は、想像するだけでやや滑稽な気がしますが、ガウンが制服だなんてちょっぴり憧れてしまいますよね。

 カーファックス・タワー。この屋上も展望台となっている

 オックスフォードには、イギリスで最も優れた建築物といわれるものも多く、それらを見て歩くのも実に楽しいものです。例えば、ゴシック様式のイギリス最古の図書館とされるボドリアン図書館(Bodleian Library)、建築家クリストファー・レンにより設計され、古代ローマの野外劇場をモチーフにしたシェルドニアン劇場(Sheldonian Theatre)、ボドリアン図書館の分館で円形のユニークな建物、ラドクリフ・カメラ(Radcliffe Camera)などです。オックスフォードのシンボルでもあり、待ち合わせの場所としてよく使われている、カーファックス・タワー(Carfax Tower)からは、街を見渡す素晴らしい景色を眺望できます。

 (左)ラドクリフ・カメラ。円形の屋根を持つこの建物は一際目を引く(上)ラドクリフ・カメラの正面にあるセント・メアリ教会。尖塔の展望台に登り、ぜひパノラマを楽しみたい

 なかでも長年オックスフォードで暮らす友人から、特にオススメというスポットをいくつか教えてもらいましたので、皆さんにもご紹介したいと思います。

 まず、1525年設立のクライスト・チャーチ(Christ Church) 。オックスフォード大学最大の規模を誇るカレッジで、伝統と威厳のある群を抜いた名門校として知られています。卒業生には、『不思議な国のアリス』の著者ルイス・キャロル、物理学者アルベルト・アインシュタインなど多くの著名人がいます。また、ニュージーランドで最も古い町、クライスト・チャーチはオックスフォード大学のクライスト・チャーチに由来しています。初期入植者の多くが、クライスト・チャーチ・カレッジの出身者だったのにちなんで名前が付けられたそうです。

 名門中の名門カレッジ、クライスト・チャーチの正面入り口

 クライスト・チャーチから伸びる小道。ジョギングや散歩を楽しむ人々

 (上)クライスト・チャーチの広々とした中庭(右)クライスト・チャーチの大聖堂。奥のステンドグラスは特に必見

 (左)アリスショップ。各種アリスグッズや絵本などが揃っている(上)「グリーン・マン」と呼ばれる装飾。教会の壁や天井にもよく見られ、動物や魚がモチーフになったものが多い

 さて、イギリスのクライスト・チャーチから浩宮殿下も在学されたことで有名なマートン・カレッジ(Merton College)の脇を通り、今度はニュー・カレッジへ(New College)。数あるカレッジの中で最も広く、美しいと言われているカレッジです。美しい回廊(Cloisters)とその窓から眺める中庭がそれは見事で、1379年建築当時からの中世の雰囲気が漂っています。教会の正面の壁にある何体もの白いラザロ像も必見です。このカレッジの聖歌隊は世界屈指の少年聖歌隊として有名です。卒業生には、なんと俳優のヒュー・グラントなどがいます。またオックスフォード大学の敷地内には、映画『ハリー・ポッター』シリーズの撮影で使用された場所がたくさん! 有名なところではクライスト・チャーチのグレート・ホール。ホグワーツ魔法魔術学校の大広間に使われたことで話題となり、さらに多くの観光客がそれを一目見ようとやってくるようになったそうです。またニュー・カレッジの回廊は『ハリーポッターと炎のゴブレット』の撮影スポットとなりました。アリスファンの方は、クライスト・チャーチの道を挟んで向かいにアリス・ショップがあるので、忘れずに立ち寄りましょう。

 マートン・フィールド(スポーツ・グランド)側からのマートン・カレッジ

 グレート・ホール。手前が学生用、奥には教職員用のテーブルが並ぶ。ハリーポッターの世界そのまま!

 (上)ニュー・カレッジの回廊。ひんやりとした回廊には像があり、中世の雰囲気が漂う(右)中庭から眺めるニュー・カレッジの建物

 ニュー・カレッジの教会の中。壁に飾られた何体ものの像は、教会には珍しい装飾だ

 そのほか、1740年に創立されたハートフォード・カレッジ(Hertford College)。数あるカレッジの中で最も親しみやすく、自由な雰囲気を持つと言われているカレッジです。2つの校舎を結ぶ「ため息の橋」(前のケンブリッジにもありましたね)と美しい中庭は必見です。

 ハートフォード・カレッジの手入れの行き届いた美しい中庭

 「ため息の橋」。この周りはいつも観光客で賑わう

オックスフォードの名物料理、ソーセージ料理はハイストリートで

 オックスフォードは、ハイ・ストリート(High Street)を中心にカフェ、レストラン、バー、パブなどが充実しており、オックスフォードの学生ばかりでなく、地元の人々や観光客も楽しめる場所がたくさんあります。なかでも伝統的で雰囲気のよいパブは必ず行ってみてください! この日は友人に連れられ、パブ「The Mitre(ザ・マイタ)」で夕食を頂くことに。オックスフォードにはオックスフォード・ソーセージ(ハーブとレモンで味付けしたソーセージ)という名物があり、マッシュ・ポテトと一緒にグレービー・ソースをたっぷりかけて頂きます。その名もソーセージ・アンド・マッシュ(Sausage and mash)。

 夏でしたら「George & Danver」というアイスクリームショップもオススメ。クライスト・チャーチのすぐ側にある、このショップはリーズナブルな料金と上品なテイストで地元の人にも人気。ここでアイスクリームを買い、クライスト・チャーチ・メドウに沿って運河までお散歩、なんていかがですか。

 パブ「The Mitre」。リーズナブルな料金でランチ・ディナーが楽しめる

 オックスフォード大学の卒業生が営む、アイスクリームショップ。ここは2号店

 オックスフォード運河。学生たちの憩いの場となっている

 次回は、ノルマン人が築いた教会の街、ノーリッチを訪れます。

知らないと損する本格的アメリカ旅行術 (1) The City of Entertainment=ラスベガスの秘密を徹底解明

知らないと損する本格的アメリカ旅行術 (1) The City of Entertainment=ラスベガスの秘密を徹底解明 

 皆さんはじめまして。

 今回からアメリカコラムを連載することになりました、Photo-Writing Unit TARBEEのアメリカ西部プロフェッショナルライター芦刈いづみとフォトアーティスト飯富崇生です。現地に行った人しか分からない、アメリカの都市や国立公園の情報をパワーあふれる写真と共に連載していきますので、よろしくお願いいたします。

 私たち2人は、2年前までロサンゼルスに留学しており、その間にアメリカの自然に魅せられ、今までに約40カ所の国立公園やナショナルモニュメントをまわりました。現在記録に挑戦中で、この3月にも1カ月間かけて、10カ所追加訪問して来たところです。アメリカ関連の書籍や記事執筆の他、アメリカの自然写真展やセミナーなども行っております。

 なおこの連載コラムは、まずゲートシティとなる都市情報、そしてその周辺の国立公園や見所という感じで展開していきます。1回の旅行で行ける場所の情報を連続して掲載しますので、数ページ印刷して旅のお供にぜひどうぞ。

 それでは、第一弾、ラスベガスから見て行きましょう。

“The City of Entertainment=ラスベガス”

 アメリカ西海岸で飛行機を乗り継ぎ約1時間。砂漠の中に、ニューヨークにあるはずの自由の女神、エジプトにあるはずのピラミッドやスフィンクス、黄金に輝くホテル、そしてプール付きの家ばかりがある街が現れたら、そこがエンターテインメントの街ラスベガスだ。

 「街全体が、タダで入れるディズニーランド」。私はラスベガスについて聞かれたとき、いつもこう表現する。なぜなら、今やラスベガスはカジノだけではなく、ありとあらゆる世界最高のエンターテインメントが揃っている街だからだ。世界で最も美しい夜景。誰でも自由に見ることができる無料アトラクション。世界最高のアーティスト集団シルク・ド・ソレイユのショー。1つ1つが大きなテーマを持つテーマホテル。そして世界中の料理を食べることができるホテルビュッフェ。ラスベガスは、そんなカジノ以外の楽しみがたくさん詰まったエキサイティングな街なのだ。

 ストラトスフィアタワーからの夜景

 ルクソールのピラミッド&スフィンクス

 このように、見所満載のラスベガスの中で、初めて行く人には絶対に見逃して欲しくないポイントが2つある。それは、ストラトスフィアタワーに登ることと、ベラージオの噴水を見ることだ。

これははずせない!ストラトスフィアタワーからの夜景と絶叫マシーン

 ストラトスフィアタワーは、ラスベガスブルーバード( 通称ストリップ)のはずれにある、アメリカ西部で最も高いタワーである。タワー上部109階にはラスベガスの夜景を一望できる展望台と、その夜景を見ながら楽しむことができる絶叫マシーンが3つ設置されていて、絶叫マシーンマニアにはたまらない場所になっている。ラスベガスのユニークなホテルや屋外アトラクションの光が美しいラスベガスの夜景は、まるで星を散りばめた宝石箱のよう。それを見ると、ここに来た人誰もが、こんな美しい夜景を世界中のみんなにも見せたいという気持ちになるだろう。

 3つの絶叫マシーンは、世界一高い所にある打ち上げ型アトラクション”ビッグ・ショット( Big Shot)”、シーソー型アトラクション”エックス・スクリーム( X – scream)”、そして、ブランコ型アトラクション”インサニティ( Insanity)”である。自分が乗らずに、外から乗っている人の様子を見ていると、かなり怖く、「絶対に乗りたくない」と思うだろう。しかし、地上270mという高さがアトラクションのスリルを倍増させているだけで、どのアトラクションも、見ているほど、乗ってみると怖くはないというのが、絶叫マシーン好きの私の感想。なので、他の人が乗っている様子を見る前に、自分で乗ってみることをオススメする。

 アトラクションのインサニティ。見ためほど怖くはない

世界中の旅行者を魅了するベラージオの噴水とフリーアトラクションの数々

 数あるラスベガスのフリーアトラクションの中で、最も有名で最も美しいものはホテル・ベラージオの噴水ショーである。ラスベガスを訪れる観光客の一番の目的が、このベラージオの噴水を見ることと言っても過言ではないほど、このアトラクションは世界中の人々を魅了し続けている。”カジノの街”というイメージから、”エンターテイメントの街”というイメージに変化したラスベガスの、エンターテインメント性をグッと高めたのが、この噴水ショーなのだ。

 ベラージオの噴水ショーは、平日15時から20時まで( 週末は正午から20時まで)30分毎。その後は、夜中の12時まで15分毎に行われている。音楽&噴水のダンスは何種類もあり、連続して同じショーを行うことはないので、飲み物片手にしばらくそこに滞在し、何回か見るといいだろう。また、必ず夜と昼の2種類のショーを楽しんで欲しい。夜はライトアップされた街やホテルを背景に、空高く舞い上がる光と水の柱が美しいのだが、写真を撮ってもブレてしまう傾向にある。逆に昼間は、夜景の美しさはないが、噴水や自分達を綺麗に写真に残せるので、写真を撮るにはGoodだ。

 ベラージオの夜の噴水。空高く舞い上がる光と水の柱が美しい

  ベラージオの昼の噴水。夜とはまた違った印象に

 長くなりましたので、今回は、ここまでです。次回は、ラスベガスコラム第2弾。フリーモント・ストリート・エクスペリエンスやミラージュの火山噴火などのフリーアトラクションと、世界最高のアーティスト集団、シルク・ド・ソレイユを紹介します。お楽しみに!

 (写真:フォトアーティスト飯富崇生)

 

フォトアーティスト飯富崇生からのワンポイントフォトレッスン

 夜だからと言って、フラッシュをたくのはNG。せっかくきれいな噴水と夜景が見たままの色で撮れないからだ。しかしフラッシュをたかず、普通に撮ってもブレてしまって、これもまたNG。そんな場合は、湖の柵に両手のひじを固定して撮るのがオススメ。こうすることでかなりのブレを抑えられるので、夜景も綺麗に写り、他の人に見せても豪華さと感動が伝わるだろう。

アクセス情報:最寄の国際空港:マッキャラン国際空港( ラスベガス)
 日本からの直行便は2007年4月現在なし。アメリカ西海岸まで約10時間それから乗り継ぎで約1時間。ロサンゼルスから車で約5時間。周辺観光地:グランドキャニオン国立公園、グランドキャニオンウエスト( スカイウォーク)、ザイオン国立公園、ブライスキャニオン国立公園、デスバレー国立公園、バレー・オブ・ファイヤー州立公園、セドナなど。

東京から一時間の田舎暮らし! 「湘南番外地スローライフ」 (7) 松田町の「龍の背窯」を見学する

東京から一時間の田舎暮らし! 「湘南番外地スローライフ」 (7) 松田町の「龍の背窯」を見学する ずっと愛用している焼き締めの器

 10年ほど前から、使いつづけている酒器がある。大磯のギャラリーで見つけた、肌触りザラザラの黒っぽい焼き締め。本来は湯呑みらしいが、うちではお茶ではなく日本酒や焼酎をついで、大振りなぐい呑みとして使っている。

 右側が約10年使いつづけている琵琶鉄焼きの器。左側も山本さんの作品だ

 昔から酒器が好きで、焼き物が盛んな地方へ取材で出かけると、できるだけ窯元や陶器店へ足を運び、ぐい呑みや銚子、片口などを探すことにしている。自宅の食器棚の一郭は、そうした全国各地の酒器で埋まっているのだが、いざ酒を飲むとなると、結局はいつもこの焼き締めのぐい呑みを選んでしまう。

 なぜ、このぐい呑みなのか。持ったときに何となくしっくりくる、唇にあてたときに丁度いい感じがする…そんなあやふやな理由しか思い浮かばないが、そもそも、あやふやな気分になるために飲むのが酒なのだからそれでいいのだ、なんてあやふやに考えてみたり。

 焼き締めとは、備前焼や信楽焼などによく見られる技法で、釉薬を使わずに、じっくりと高温で時間をかけて焼成するのが特徴だ。窯の中で置かれた場所、炎のあたり方、灰の飛び散り方など、さまざまな環境や条件によって、表面の色や模様、形などに変化が生じる。炎の直接あたった部分が赤褐色となる「窯変(ようへん)」のように、作者も予想していない偶然が、芸術を生む。

憧れの窯元を見るために山の上へ

 さて、この焼き締めの器を作った陶芸家が、山本安朗さん(49歳)という方だということは、もちろん知っていた。足柄のどこかの山中に工房があることも聞いていた。いつか工房を訪ねて、大好きな器が作られた空間を自分の目で見てみたい。作り手の山本さんともお話ししてみたい。もう何年も、そんなことを漠然と考えていた。

 ところが先日、ウェブサイト「おまいり日和」に山本さんのインタビュー記事が掲載されているのを発見。喜んで読んでいると、何とそこに「今春から工房をギャラリーとして公開」と書いてあるではないか。ついにチャンス到来。さっそく山本さんへ連絡をとり、工房「龍の背窯(たつのせがま)」内のギャラリー「びあん(琵安)」を訪問することにした。

 工房の場所は、足柄上郡松田町にある松田山の中腹。二宮町からは約40分かかるが、東名高速道路を利用すれば、大井松田インターからは5分ほどの距離だ。ちなみに電車の場合は、小田急小田原線の新松田駅からタクシーで約10分。

 国道246号線から山道へ入り、曲がりくねった坂を進んでいくと、間もなく「龍の背窯」と書かれた木の看板が姿を現す。駐車場に車を置いて、森の中へつづく坂道を上がっていくと、やがて2階建ての木造家屋が見えてくる。扉が開き、ギャラリーの主である山本さんが、さわやかな笑顔で迎えてくれた。

 「龍の背窯」の山本安朗さん。20歳のときに憧れていた小川富士夫氏の弟子にあたる京都の陶芸家に師事

 部屋の中に陳列された作品を眺めながら、「龍の背窯」の成り立ちなどを伺う。山本さんがこの地に窯を構えたのは、1984年のこと。松田町の隣の秦野市で生まれ、幼いころから山里暮らしが大好きだったという。

 「山の尾根に沿うように広がった敷地が、龍のようなイメージだったので、龍の背窯と名付けたんです。この建物は2階がギャラリー、1階が蹴ろくろのある作業場になっています。譲り受けた廃材を利用して建てたんですが、それまでは大工仕事なんて、ほとんどやったことがなかったんですよ」。敷地内に点在する建物や歩道、階段などはすべて、山本さんがひとりで作り上げたそうだ。

 大工仕事に不慣れな人が建てたとは信じられない立派な工房

 ギャラリー「びあん」の入り口に掲げられたメッセージは宮沢賢治の世界

 「びあん」には作品がずらり。見学は必ず電話にて予約すること

 工房のすぐ下の斜面に設置された全長8mの蛇窯は、平安時代の窯をモデルにしたもの。もちろん手作りで、使われたレンガの数は、何と8000枚以上。山の斜面を何百回と往復しながら、それだけのレンガをひとりで運んだ苦労たるや、想像を絶する。

手作りの器で手打ちそば

 一般に焼き締めの陶器は「南蛮焼き」と呼ばれるが、山本さんは自分の作品を「琵琶鉄焼き」と名付けている。これは、焼き物に用いる原料が、琵琶湖近くで掘り出した鉄分豊富な赤土であることから。琵琶鉄焼きに絶対に欠かせない原料ゆえ、今後30年間は使える量の土をすでに運び込んであるという。

 山本さんは「土を使うときは、まず石やゴミなどの不純物を取り除きながら練るんです」と、事もなげに口にするが、そうして何度も練り上げた土の塊を、最後には針金で薄くスライスして、さらに細かい不純物まで見つけ出すらしい。なるほど、そうした繊細なる作業の果てに我が家の酒器も生まれたのか、としみじみ。

 今年はすでに個展をいくつか終えて、現在は、そろそろ来年の窯焼きの準備をはじめようかというところ。窯に火を入れると、1週間ほど泊まり込みながら、内部の温度を1100~1200度に保つために薪をくべつづける。この薪の使用量は約10トン。松や杉の間伐材をナタで割りながら積み上げていく薪割り作業だけでも、4カ月前後かかるそうだ。

 陶芸の世界には、何代目何衛門のような世襲制の窯元も多いが、20歳でこの道へ入った山本さんには何のしがらみもない。ゆえに、さまざまな流派の家元を含めた名だたる華道家たちと共に、全国各地で花と器の個展を開催するなど、自由に軽やかに創作活動を繰り広げている。

 今回の訪問時、ギャラリーの中央に置かれた囲炉裏には自作の器が並べられ、山本さんはお茶や手打ちそばで、もてなしてくれた。聞けば、これまで20年以上、そば打ちを趣味としてきたそうで、こうしてギャラリーにやって来た人のために打つこともしばしばあるとか。「今日のそば粉は北海道産。そば粉を取り扱う地元の問屋で挽いてもらって、今朝早くに打っておいたんですよ」。

 さすが手先の器用な山本さん、その二八そばは見るからに本格派で、いかにもおいしそうな佇まいだった。口に含めば香りよしコシよし、ツユの風味まで完璧で、まさに玄人はだしとは、このことだろう。

 手作りの器に手際よくそばを盛りつけてくれる

 山中の工房を訪れた客を、手作りのそばと器でもてなす。ギャラリーではもちろん作品の販売もしているが、「びあんに来たら何かしら買わないといけない、とは思ってほしくないので、基本的に初対面の人には作品を売らないことにしています」というこだわりも山本安朗流。

 「まずは作品を見たり触れたりしながら、のんびりと山の空気を吸っていただいて、こんなに気持ちよい場所があるんだ、と心をほどいていただきたいんです。そして、もし気に入ってくださって再び来られることがあれば、そのときにお買い物をしていただければ、と思っています」。

 いやはや何と不思議な魅力にあふれる人物なのだろう。我が愛用の酒器はどうしていつまでも飽きないのか、その秘密の一端がわかったような気がした。

 来年の窯焼きに向けて薪を割る作業が今後もつづく

東京から一時間の田舎暮らし! 「湘南番外地スローライフ」 (3) 推定年齢100歳、トキワマンサクを訪ねる

東京から一時間の田舎暮らし! 「湘南番外地スローライフ」 (3) 推定年齢100歳、トキワマンサクを訪ねる 住宅地に隠れた銘木あり

 門の外からこの光景を目にして、フラリ立ち寄る人も多数

 湘南番外地の大長老、おそらく100歳前後というトキワマンサクの木に会えるのは、二宮町のとある閑静な住宅地にある田原さん宅。

 1969年(昭和44年)、田原さんが家を新築する際に、裏の畑にポツンと生えていたトキワマンサクを、日当たりのよい南向きの場所に移してあげたところ、冬でも温暖な気候の中でスクスクと育ち、今や株張り約8m、高さ約6mという立派な姿になった。

 「3人の子供の成長を一緒に見守ってきてくれたトキワマンサクは、家族の一員のようなものです。昔、トキワマンサクの前で幼い息子たちを撮った写真が残っているんですが、ちょうど同じような年ごろになった孫たちが、木の下に立っているのを見ると、ああ長い年月が経ったんだなあ、と感慨深いものがありますね」と、奥様の昭子さんは語る。

 もともとは中国南部やインドに分布する樹木で、国内においては静岡県湖西市、三重県の伊勢神宮、熊本県荒尾市などに自生しており、中でも湖西市の群生地は、静岡県の天然記念物に指定されている。関東では、都内の小石川植物園や神代植物公園へ行けば見られるが、静岡よりも北方に、しかも一般家庭に、この木があるのは極めて稀なことらしい。

 トキワマンサクは、その名のとおり、マンサク科に属するが、黄色い花をつけるマンサクが落葉樹であるのに対して、こちらは冬場でも常緑。それゆえ「常緑=常磐」から、常磐満作という名前が付けられたそうだ。赤い花を咲かせるベニバナトキワマンサクという仲間は、低木なので生け垣に利用されることが多い。

花をつけるのは桜が散るころ

 ぼくは数年前から、トキワマンサクの咲く季節になると、田原さん宅を訪れるのが習慣になっている。この木が一年のうちで最も美しい表情を見せるのは、4月の中旬から下旬にかけて。奥様の昭子さんいわく、その時期の目安は「満開になった桜が散りはじめたころ」。今年は暖冬の影響なのか、例年よりも早く、4月上旬から咲きはじめた。

 開花シーズン中は夜間にライトアップを行うこともある

 この木の正式な学名は「Loropetalum chinense(ロロペタラム・シネンセ)」というそうだが、ロロペタラム(革紐のような花弁)という言葉どおり、その花は細い革紐を束ねたフリンジのような形をしている。色はほんのり薄黄緑、香りはほとんどない。

 地面スレスレまで垂れ下がった枝は、次第に無数の小さな花に彩られてゆき、やがて満開の時期を迎えると、薄黄緑色に染まった樹木全体が、ゆらりゆらりと風に揺れる。

 その幻想的な情景にカメラを向けながら、いつもしみじみ思う。威風堂々、悠々と佇む樹齢100年の巨木と対峙した時に、ちっぽけなレンズで写しとれるものなんて、果たしてあるのだろうか、と。

  淡黄緑色の可憐な花が地面を埋め尽くす散り際もまた美しい

1年ぶりの再会を楽しむ人々

 トキワマンサクの成長は、まだ終わっていないらしい。「ここ5、6年で、また急に大きくなったんですよ」と、昭子さん。大きくなれば当然、花の数も増えるわけで、最近では散った花を集めると、一番大きなゴミ袋6つ分くらいの量になるそうだ。

 それでも、枝を剪定するようなことはしない。トキワマンサクの自然な成長にまかせている。「15、6年前に一度だけ、植木屋さんに枝を剪定してもらったことがあるんですけど、その翌年、ツンツンした新芽が妙に目立って、樹形が変わってしまったんです。だから、それ以来、ハサミは一切入れていませんね」。

 ぼくと同じように、毎年、開花シーズンになるとトキワマンサクと再会するためにやってくる人は、たくさんいる。東京方面からわざわざ足を運んでくる方も珍しくない。

 「お庭に入って、近くで見せてもらってもいいですか」と聞かれれば、どうぞ、と笑顔で迎え入れるのが昭子さんの流儀。「横浜のカルチャーセンターか何かの先生が、このあたりをハイキングしている途中で、30名ほどの生徒さんを引き連れて見学にいらっしゃった時は、さすがに驚きましたけど」。

 今回の写真を撮った日も、美しく手入れされた庭の一郭に置かれたテーブルで、8人ほどの女性グループがお花見ランチを楽しんでいた。毎年、お弁当を持参して訪ねてくるという。

 その中の何人かが、トキワマンサクの幹を囲み、「また大きくなったような気がするわね」などと言葉を交わしていた。1年ぶりに会った親戚の子供と接するかのように、懐かしそうな、うれしそうな笑顔を浮かべて。

 1本の木が、人を呼びよせる。美しい花に、人が集まる。それはきっと、とても素敵なことだ。

  トキワマンサクの木陰でくつろげるベンチや庭のアーチは、すべてご主人の手作り

HN:
上原健二
性別:
非公開
P R
忍者ブログ [PR]
Template by repe