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マンダリン オリエンタル 東京、ルーヴル美術館展鑑賞付き宿泊プラン発売
マンダリン オリエンタル 東京はこのほど、2009年2月28日から6月14日まで国立西洋美術館で開催される「ルーヴル美術館展」の鑑賞がセットになった宿泊プラン「MO ルーヴル2009」の予約受付を開始した。設定期間は展覧会の会期中。10万円~17万8,000円(2名1室1泊、消費税・サービス料込み、宿泊税別)。
「MO ルーヴル2009」プランは、ルーヴル美術館展のペアチケットと図録が特典として付くほか、ミシュラン1ツ星のホテル内ダイニング「シグネチャー」にてモダンフレンチのディナーを、さらにホテル37階のバーで新作オリジナルカクテルを楽しめるという内容。オリジナルカクテルはルーヴル美術館所蔵の17世紀ヨーロッパ絵画に思いをはせて作られた、その名も「ルーヴル」という一品。フランスの代表的なリキュールを用いた重厚感のあるカクテルに仕上がっているという。
ゲストルームイメージ(プレミアグランドルーム)
「ルーヴル美術館展」出品絵画 ヨハネス・フェルメール「レースを編む女」1669年-1670年頃 (c) RMN / (c) Gerard Blot / distributed by DNP artcom
部屋はどれも50平方メートル以上のぜいたくなスペースで、秋の森をイメージしたぬくもりと安らぎを感じさせる上質なインテリアが特徴。床から天井まで広がる一面の大きな窓からは東京の大パノラマが楽しめるとのこと。
なお、マンダリン オリエンタル 東京は2006年に格付け機関「アメリカンアカデミー・オブ・ホスピタリティサイエンス」より世界初の「6つ星」認定を受けた施設として知られている。
出張中に行ける勝手気ままな私的世界遺産の旅 (29) 広大な大地のNZ・ウェリントンとアートの町「ネルソン」(前編)
今回は、この連載初の南半球、大自然広がるニュージーランドである。ニュージーランドは、日本と同じぐらいの国土で人口約400万人というから、人口密度は日本の30分の1ということになる。そこに年間約240万人もの観光客が訪れ、観光収入がGDPの10%以上を占めるという観光大国。そのニュージーランド一番の魅力は、もちろん手付かずの自然が残る美しい国土である。
どこまでも大自然が広がるニュージーランド。空気が本当に美味しい
日本からニュージーランドへは、ニュージーランド航空の直行便で11~12時間ほど。世界地図を真っ逆さまに日本から下りていく感じである。ちなみに、ニュージーランド航空は、離着陸時もリクライニング可能なフルフラットのビジネスクラス「ビジネス・プレミア」が人気である。とはいえ、貧乏旅行者の僕は、もちろんエコノミークラス。もっとも、観光客が多い路線だけあって、エコノミークラスのサービスもかなり充実している。日本語でも楽しめるオンデマンドのシートテレビが全席に付いているし、何より美味しいニュージーランドワインが楽しめる。エコノミーであたたかいパンがサーブされるのは、初めての経験でうれしい驚き。おかげで、10時間以上の長距離フライトにも関わらず、あまりストレスを感じることなく、日本からニュージーランドへ到着する。
ニュージーランドは南島と北島の大きな2つの島が国土の中心だ。このうち、日本からの観光客が多いのは、マウントクックやミルフォード・サウンドなど有名な見所が多い南島である。だが、なぜか僕が向かった先は北島の南端にあるニュージーランドの首都・ウェリントンである。
ニュージーランドは、鉄道があまり発達しておらず、移動はもっぱら車か飛行機。ニュージーランド航空は国内線の路線網も発達しているので、非常に便利。バスに乗るような感覚で国内線に乗り継げる
さて、ウェリントンは首都とはいえ、人口30万人ほどというから、日本の地方都市のような雰囲気。ウェリントンは、緯度でいうと日本の東北地方ぐらい(南緯と北緯の違いはあるが)。夏もわりと涼しく、かといって冬は日本の東北地方ほど寒くなく、一年中温暖でさわやかな気候なので、徒歩でぶらぶらと街中を歩き回わるのが楽しい。
ウェリントンのビジネス街。高層ビルはほとんどないので、空が広い。空気も澄んでいて、東京とはまったく雰囲気が異なる。こんな環境なら、僕ももっと良い仕事ができるのに(ホントか?)
ビジネス街を抜けると見えてきたのが国会議事堂。通称、ビーハイブ(蜂の巣)。のどかな雰囲気で、囲いがあるわけでもなく、前庭をぶらぶら散歩できる。ただし、内部は一般公開されていない
(左)ビジネス街の一角、ラムトン・キーからケーブルカーに乗って終着駅まで行けば、ウェリントンを一望できる。日本人の感覚だと、首都とは思えないこじんまりした街が広がる(上)鉄道のウェリントン駅。ここから北島北端にあるニュージーランド最大の都市、オークランドまで鉄道で行くこともできる。もっとも1日1便しかなく12時間ほどかかるので、1時間ちょっとで行けて、便数も多い飛行機が一般的
ニュージーランドは、1800年代、イギリスが入植後に整備された街が多いということもあり、また人口が少ないということもあるのだろう。街全体が非常にきれいで明るい雰囲気だ。郊外も市街地もイギリス文化の影響を強く受けているが、古くて狭くてなんとなく陰気な(笑)イギリスと違って、ニュージーランドの各都市は明るくて解放感に溢れている。そんな気質を反映してか、オリジナルブランドの素敵なお店も多く、日本より物価は安いので買い物も楽しい。
ウェリントン一のショッピング街「キューバストリート」。早足で歩くと10分ほどで通り過ぎてしまうので、のんびりと買い物を楽しもう
ニュージーランドの先住民「マオリ」の伝統工芸を取り入れたデザインの物も多い
そして、実はこの街、映画ファンには必見の街なのである。ピーター・ジャクソン監督『ロード・オブ・ザ・リング』は、ニュージーランド国内のあちこちで撮影されているが、その視覚効果でアカデミー賞を受賞した制作会社、ウェタ・デジタルは、ここウェリントンの会社だ。そのウェタの世界を堪能できる施設「ウェタ・ケーブ」では、限定版のフィギアや関連グッズが販売されている。
ファンなら必見のお宝が並ぶ「ウェタ・ケーブ」。ウェタ・デジタルの制作過程などを20分ほどの映像で見ることもできる
ウェタ・ケーブでウェタの世界を堪能したら、次は『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地の1つ、ビクトリア・マウンテンに上がってみるといいだろう。
ビクトリア・マウンテンの展望台からは、ウェリントンの街を一望できる。ちなみに、ケーブルカーで登ったのは、この写真の街の向こうに見える山
ビクトリア・マウンテンの中腹にあるこの林が、ロード・オブ・ザ・リングのロケに利用されたそうだ。そういわれると、突然、神秘的な森に見えてきた(笑)
ウェタ・ケーブやビクトリア・マウンテンは、ウェリントンの市街地から車で20分ほど。徒歩で行くのはちょっと厳しい。だが、タクシーを頼んでも数千円、また市内からロード・オブ・ザ・リングゆかりの地を巡るツアーなども出ているので、ホテルなどで聞いてみよう。行くのはそんなに難しくない。
ニュージーランドのことを知りたければ、海外沿いにあるテパパ博物館を訪ねてみよう。先住民、マオリの資料などが充実している
ニュージーランドの街の例に漏れず、ウェリントンもアクティビティは充実。シーカヤックを借りて、ウェリントンを海から眺めるのも楽しそう
ウェリントンをヘリコプターに乗って上空から眺めることもできる。ただし、20分で200NZドル(1万2,000円程度)とちょっと高め
天気のいい日のウォーターフロントは、散歩していて本当に気持ちが良い。ただし、ウェリントンはわりと曇っている日が多いらしい
かわいい家が建ち並ぶ、ウェリントンの風景。ニュージーランドは、国全体がオシャレな雰囲気。豊かな自然とのんびりとした生活が、クリエイティブな心を養うのだろうか
街中には、こんなオブジェも。非日常な風景が日常に溶け込んでいるから面白い。でも、このオブジェ、実際に歩くと結構ジャマ(笑)
ところで、なぜ僕がウェリントンを訪れたのか。人口が少なく、工業などで他の国に対抗するのが難しいニュージーランドだが、その分、一人一人の才能を伸ばすのに長けている。特に、豊かな自然とのんびりとした生活、さらにクリエーターを大事にするお国柄もあって、ニュージーランドは世界中にデザイナーなどを輩出している国だ。そんなニュージーランドが発信する新しいアートの形「モンタナ・ワールド・オブ・ウェアラブル・アート(WOW)」を見るのが今回の最大の目的だ。
WOWは、毎年春、9月か10月ぐらい(日本では秋)にウェリントンのウォーターフロントにあるTSBバンク・アリーナで開催されている
開催期間中は、街全体がアートの街になったようなウェリントン。本当にこの街は、小さいながらも絵になる光景がいっぱいで写真好きにはたまらない
一見ファッションショーのように見えるWOW。だが、実際に見てみると、ファッション以外にも、出演者のアクションやそれを引き立てるライティングなど、さまざまな観点から全体を”作品”として仕上げているのがわかる。「壁から絵を取り出し、人間の体を画布として描いた動く芸術の祭典」という主催者の説明、聞いたときはピンと来なかったが、実際に見てみるとなんとなく理解できた(ような、できないような)*画像をクリックすると、拡大画像が見られます
僕は、なんの縁からか、世界的なファッションショーやブロードウェイほかのミュージカルなど、実はこれまでに結構いろんなショーを見ている。それら、すでに高い評価を得ているショーと比べても、このWOW、かなり面白い。ファッションを楽しんだり、出演者のアクションを楽しんだり、コミカルな表情を楽しんだり、2時間ちょっとという長丁場にも関わらず、まったく飽きずに見ていられる。
さて、ここまででもずいぶんと長くなってしまったのだが、次回はこのWOW発祥の地、ネルソンについてお届けしよう。
冬の香港を120%楽しむ旅行計画 (3) 行っておきたい観光地と乗り物
今回は、香港に行ったらぜひ行ってみてほしいところ、体験してみてほしいところを紹介しよう。また、パックツアーでない限り、香港内の移動は公共交通機関を使うことになるのでそれらについても解説しよう。
健康的な朝を迎えてみてはいかが
中国の朝といえば町中の広場で見られる太極拳の風景だ。日本で言うラジオ体操のごとく、深く浸透している。そんな太極拳を無料で体験できるプログラムが香港政府観光局主催で行われている。
場所はHong Kong Museum of Art。毎週、月・水・木・金曜日の朝8時から9時までの1時間、講師の先生にあわせて太極拳を学ぶことができるのである。事前に申し込みの必要もなく、自由に参加できる。
このプログラムは香港政府観光局が行っている「カルチャー・カレイドスコープ(CULTURAL KALEIDOSCOPE)」、気に入ったクラスがあったらぜひ参加してみよう。その際に、予約の要不要も必ず調べておくといいだろう。
太極拳のクラスの風景。様々な国の人が参加して太極拳を楽しんでいる
講師の人の模範演技も見ることができる。非常に充実した1時間だ
実際の講義中のムービー。基本的に講習は英語で行われるが、体の動きを見ていればついていける
講師の模範演技のムービー。太極拳が本来拳法であることが理解できる「100万ドルの夜景」が見られるヴィクトリア・ピーク
ヴィクトリア・ピークに行くにはピークトラムを利用するのが便利。料金は往復で33HKドル(約450円)だ
丘陵地帯に囲まれた香港の街を一望することができるのが、香港でも有名な観光地「ヴィクトリア・ピーク」だ。香港ツアーなどで必ずと言っていいほど立ち寄られるこの場所は、ピークトラムというケーブルカーに乗っていく。以前は小さな展望台から街を見下ろす形だったが、2006年の11月に頂上駅のピークタワーが改装され、より高いところから香港の街を見下ろすことができるようになった。ここで見る夜景は「100万ドルの夜景」として有名であり、夕方から夜にかけてのぼる人が多い。
また、ピークタワーとその対面にあるピーク・ギャレリアにはたくさんの店舗が入っていて、飽きることなくショッピングができるのではないだろうか。
急斜面を上っていくピークトラムの車内で撮影したムービー。最大斜度は27度とかなりの急斜面を登っていく
ピークタワー頂上からの香港の街の眺め。あいにくの天気だったが、高層ビルが建ち並ぶ景観に圧倒される
2006年11月に改装されたピークタワー。この屋上が新たな展望台となっている
ピーク・ギャレリアにはたくさんのお店がはいっており、ショッピングを楽しむことができる
古いピークトラムの車両を改装して作られたビジターセンター
長いエスカレーターに乗っていくソーホー地区
公共の交通機関として役立っている「ミッドレベル・エスカレーター」。朝は通勤者のために下り専用になる
丘陵地帯に建物があることから、香港には屋外型のエスカレーターが設置されているところが多くある。なかでも香港政府が設置したエスカレーターが「ミッドレベル・エスカレーター」だ。このエスカレーターを乗り継いでいくと、中小規模のレストランやカフェを見つけることができる。ソーホー地区は、イングリッシュスタイルのカフェやパブのほかにも世界各国の料理が楽しめるレストラン街になっている。そうでなくとも香港の縮図が凝縮されているので、ぜひとも立ち寄ってみてほしいところだ。
中小規模のレストランが建ち並ぶソーホー地区。昼間ならティーブレイクに、夜なら食事を楽しむことができる
エレベーターの途中では香港市民の生活を垣間見ることができる
トラムに乗ってビル・ウォッチング
香港の公共交通機関の一つにトラムがある。他国のトラムと違うところは2階建てということ。そのため、2階に乗車すると、街を眺めやすいのが特徴だ。料金は1回乗車ごとに2HKドル(約30円)。これに乗って香港の街並を堪能するのも面白い。特に香港の高層建築物は色々なデザインがあり、ユニークな形の建物も多く、見ているだけでも飽きない。
なお、トラムはだいたい500メートル間隔で乗車駅があるが、アナウンスなどはないので、おりたいところが近くに見えたら、そこで下車するといった感じになる。最初は戸惑うかもしれないが、慣れてしまえば便利に活用できる交通手段だ。
色々なデザインの建物が建ち並ぶ香港。それを見て回るだけでも楽しめる
トラムは街の中心を走っているので、建物ウォッチに最適。乗車料金も安いのでぜひ活用しよう
その他の交通機関は?
香港には色々な公共交通機関がある。まず、目的地までの移動に一番便利なのが地下鉄だ。6系統の地下鉄があり、それらを使って香港の殊勝なところに行くことが可能。料金は距離によって変わるが、1日(24時間)の乗り降り自由な乗車券は50HKドル(約650円)であるので、旅行者はそれらを活用すると良いだろう。5回も乗れば元が取れる。
また、バスも重要な交通機関の一つ。ただし、地下鉄に比べてちょっと複雑なので、乗り間違いには注意したい。
香港島と九龍を渡るのは地下鉄でも行けるが、スターフェリーに乗っていくのも楽しい。ビクトリア港から眺める香港の街も風情があって良い。その他、タクシーも比較的安い料金で利用できる。
これら公共交通機関を使うだけで、充分いろいろな場所に行けるのも香港の魅力と言えるだろう。
(上)地下鉄は香港を観光するのに便利な手段。系統が少ないこともあり、比較的わかりやすい(右)バスも便利な交通機関の一つ。ただし香港は渋滞も多いので確実に目的地に行きたいならば地下鉄の方が良い
香港島と九龍を結ぶスターフェリー。乗船料金はセントラルからチムサアチョイまで2階席2.2HKドル(約30円)だ
スターフェリーから見た香港の街並。びっしりと建てられた高層建築物が印象的だ
香港に行くなら今が楽しい
最後に期間限定の”乗り物”を紹介しよう。11月28日から翌年1月4日まで、街中がまばゆいイルミネーションによってドレスアップされる「香港ウィンター・フェスタ」が行われている。12月19日~25日には、香港島を走るアンティークトラムや、九龍半島のオープントップバスにゴスペルのパフォーマーが登場する予定だという。是非とも乗り物やイベントを満喫しに、楽しい「香港ウィンター・フェスタ」へ出掛けてみよう。次回は香港での楽しいショッピングをついてお届しよう。
きれいに飾られたイルミネーションで訪問者の目を奪う「香港ウィンター・フェスタ」の一コマ
今年のハーバーシティのイルミネーションのテーマは「マジカルジャーニー」。実際に見に行って体験してみよう
牛しゃぶ・カニ鍋が食べ放題!
ホテル日航成田は2009年1月9日より、牛しゃぶしゃぶやカニ鍋などの食べ放題が付いた宿泊プラン「鍋食べ放題バイキング宿泊プラン」を週末と祝日限定で販売する。1月31日までの金・土・日・祝日限定。
「鍋食べ放題バイキング」イメージ
コンセプトツインルーム
同ホテル2階「SAKURA」では1月の週末限定で、牛しゃぶしゃぶとカニ鍋が同時に味わえる「二色鍋」をメインに握り寿司や旬の冬野菜・魚介・デザートなど全33種類が楽しめる「鍋食べ放題バイキング」を実施するとしており、宿泊プランの発売はこれに合わせたもの。
このたび発売される宿泊プランは通常料金大人5,000円の「鍋食べ放題バイキング」が夕食として付くほか、朝食バイキングもセットになっている。部屋はエグゼクティブ・ツインとコンセプトルームの2タイプ。料金は2万2,200円~2万3,200円(2名1室1泊利用時の1室当たり料金)。
同ホテルでは「海外旅行の前泊や成田山への初詣を兼ねた少人数での新年会に最適です」とPRしており、すでに予約受付を開始している。なお、宿泊せず「鍋食べ放題バイキング」のみの利用も可能。いずれもJAL利用クーポンもしくはJAL IC利用クーポンを支払いに使用できる。
プロに学べ! 鉄道写真の撮り方 (7) 鉄道撮影に向いた三脚とは?
撮影地で、鉄ちゃんの数だけ立っている三脚。立派な機材が並ぶ様子は、壮観でもある。しかし、「三脚に無頓着な鉄ちゃんが多すぎる! 」と、プロは厳しく指摘する。そこで、「鉄道撮影に向いた三脚とは何か」ということを、夜間撮影の話も交えて真島満秀写真事務所の長根広和さんにうかがった。
夜間撮影には三脚の他、レリーズも必須
「カメラとレンズにはかなりお金をかけているのに、三脚は数千円くらいっていう鉄ちゃんが多いんだよねー」。事務所メンバーの視線が筆者に集まり、笑いが起きる。実は、そのいい例が筆者なのである。せっかくプロに同行させてもらった有料撮影イベントで、三脚を使用しながらも、ほとんどの写真がブレていたのである。
大井川鐵道の有料イベント「ナイトトレイン」にて。旧客を使用した夜汽車の旅と、ライトアップした列車の撮影が楽しめる(イベント参加者に許可された線路内で撮影)
夜間撮影は時間がかかるものだが、短時間に効率よくキメるコツはあるのだろうか。長根さんに質問してみると、「ないです! デジタルの場合は、とにかくカメラまかせの数値で1枚撮ってモニターで確認し、自分の好みで微調整していくしかありません。”夜景モード”におまかせでもいいですよ」とのこと。そして、シャッターに触れるだけでもブレは発生するので、「レリーズを使用すること」とのことだった。それから鉄道撮影特有の注意点としては、「列車全体にピントがくるようにある程度”絞り”を絞ることを忘れずに」。
三脚は昼間でも必要! 購入時のポイントとは
三脚は、手ぶれ防止はもちろん、しっかりとした構図を作るために昼間でも必須であるという長根さん。「鉄道の撮影には、待っている時間がとても長いですからね、構図を決めてカメラを構え続けていたら、疲れちゃいますよ。疲れて腕を降ろした瞬間に『列車が来たーー!! 』なんてことになったら悲惨でしょ」。うむ、確かにそんなミスは避けたいものだ。
では、どんな三脚を選べばいいのか。下のイラストを参照していただきたい。一番重要なのは、「重い」ということである。
重い三脚がいいとは言っても、持てる重さには限界がある。「機材、移動手段など自分の条件の中で考えることです。『この三脚を持って撮影に行けるのかな? 』ってね。でも『レンズは長玉を何本も持ちたいから、三脚は軽いもので済まそう』というようなバランスの悪い考え方は困りますよ。写真は、ブレたら終わりですから」と、長根さん。
女子、鉄道の心得
話は変わって、もうすぐ訪れるクリスマス。クリスマスシーズンは、魅力的な夜汽車が走る。「撮影デート」を計画している読者の方もいるのではないだろうか。プロの撮影に同行した経験がある筆者から女子へ、同行の注意点を一言。まず、靴はヒール厳禁。いくら歩きやすくても、男子が気を遣ってしまうのだ。そして、寒さ対策に「暖かい下着」等を着用すること。服装は、大きめの段差を飛び降りたり、よじ登ったりできるパンツスタイルがおすすめ。要するに、女の色気とは正反対のところにあるのが鉄道撮影なのだ。ならば、女子も男子のようになって楽しむのがいい。
と、思っていたら長根さんから「また行きたいなら、ちゃんとした三脚を持って来て下さいね」と釘をさされてしまった。重い三脚、つらいなあ……(笑)。
三脚をおろそかにした失敗例筆者撮影。『小型コンデジだから大丈夫だろう』と思って軽い三脚しか用意せず、レリーズももちろんなし。不安定な敷石の上での写真は全滅だった。ああ後悔……(イベント参加者に許可された線路内で撮影)。