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笑顔 幸せ広がるよ 檜山文さん追悼展
◇イラストや言葉忘れない 仲間ら福山で
昨年11月、34歳で急逝したイラストレーター檜山文(あや)さん(福山市本庄町中)=写真(実行委提供)=をしのぶ追悼展が、アイネスフクヤマ(同市東桜町)2階特設ギャラリーで開かれている。福山ばら祭や福山市の環境啓発運動のポスターなどをデザインし、市民にもなじみ深い作品が多い。追悼展を企画した仲間は「檜山さんの周囲を包み込む、温かな心と筆を振り返ってほしい」と話す。4月12日まで、入場無料。(東直哉)
檜山さんは、市内の放課後児童クラブで指導員として勤めていた頃に創作を始め、柔和な表情の人物と暖色を多く用いる作風を、独学で作り上げた。イラストには内容に応じたメッセージを添えた。女の子の小指の先に、赤い糸が伸びた絵には「素敵な人とつながっていますように…」、ヒマワリが描かれた絵には「あなたが笑うと 幸せが 広がるよ」と書いた。「アイデアが浮かぶとどこでもメモしていた」と、母むつみさん(65)は笑う。
- 宗藤宝飾堂の壁面に描かれた檜山さんの作品(府中市高木町で)
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尾道市内のカフェで2005年に開いた個展が評判を呼び、ポスターなどを依頼されるようになった。観客を前に、即興で音楽に合わせて描くパフォーマンスなども注目を集めた。
宗藤宝飾堂(府中市高木町)の壁(高さ約5メートル、幅約3メートル)には、リンゴを食べるキリンが描かれている。依頼した宗藤愛子さん(67)は「『街の人が笑顔になる絵を』と頼むと、文さんも喜んで描いてくれた」と振り返る。キリンの背にまたがる子供2人は、注文になかったが、檜山さんが描き足した。近所の子どもにも人気だ。
活躍の場を広げていた檜山さんだったが、昨年11月、不慮の事故で亡くなった。親交のあった人から、「力をくれた文さんに感謝を伝えたい」との声が上がり、追悼展が企画された。
会場には、生前から今月に予定していた個展用の未発表作品のほか、原画の複製など、約40点を展示している。2月末に約180人が集まり、檜山さんの作品を空に向かって掲げ、その笑顔を浮かび上がらせて追悼する様子を使った映像作品も上映。遺作となった日めくりカレンダーも販売している。
実行委員の河崎京子さん(60)は「文さんは『少しでも人が明るくなる絵を』との思いで描いていた。多くの人に、その前向きな力をくれる作品と出会ってほしい」と来場を呼びかけている。
父哲雄さん(67)は「いつも周囲を気遣っていた文から、お世話になった皆さんに『ありがとう』の気持ちを示す場になった」と話す。開場は午前10時~午後7時。問い合わせはアイネスフクヤマ事務局(084・922・3388)。
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春到来で「びわ湖開き」=大津市
一日船長としてミシガンの操舵(そうだ)を体験する柳さん=14日午前、大津市
琵琶湖の春の風物詩「びわ湖開き」が大津市の大津港沖で行われた。春の到来と観光シーズンの幕開けを告げる恒例行事で、今年で60回目。観光船やモーターボートなど37隻が次々と出航し、円を描きながら湖上をパレードした。
大型観光船「ミシガン」には、NHK連続テレビ小説「マッサン」に出演した女優の柳ゆり菜さんが一日船長として乗船。滋賀県の三日月大造知事や越直美市長らと共に、安全祈願の神事を受けた後、湖の扉を開けるという願いを込めた「黄金の鍵」(長さ1.7メートル、重さ6キロ)を船上から投げ入れた。
冷たい風が吹き、雨も降るあいにくの悪天候だったが、柳さんは「琵琶湖の周りに笑顔が咲くように祈った。きょうは曇って残念だったが、また何回も来たい」と話した。【もぎたて便】
武者絵幟 出陣待つ
5月5日の端午の節句に向け、こいのぼりとともに揚げる「武者絵幟(のぼり)」作りが、愛知県岡崎市の製造会社でピークを迎えている。
老舗「ワタナベ鯉(こい)のぼり」の工場敷地では、戦国武将や金太郎、虎などが手作業で描かれた木綿の布の天日干し作業が行われている。
渡辺要市社長(66)は「本来は屋外に揚げるものですが、近年は部屋に飾れる小さなものが人気です」と話していた。
絶滅海獣 最古の化石発見…羽幌
岐阜県博物館(岐阜県関市)は22日、羽幌町で、太古に絶滅した海獣「パレオパラドキシア」の世界最古の化石を発見したと発表した。同館の河部壮一郎学芸員(29)と、東京大大学院生の松井久美子さん(26)との共同研究で判明した。7月に日本古生物学会の研究誌に掲載される。
パレオパラドキシアは太平洋沿岸に1300万年前頃まで広く分布した哺乳類で、ゾウやマナティー、ジュゴンなどに近いとされるが、絶滅しているために生態は謎に包まれている。
化石が見つかったのは2010年6月。同町の築別川上流域で、右肩部分の三つの骨が見つかり、関節がほぼつながった状態だった。これまで埼玉県小鹿野町で見つかった約1900万年前の化石が最古とされていたが、地層の年代などから、2400万~2100万年前の化石とわかった。骨の形状や大きさなどから、これまでの標準的な体長(2~3メートル)よりも小柄(1・5メートル)であることも分かり、河部学芸員は「新種とまでは言い切れないが、進化を考える上で考察が必要」と語った。発見場所も最も北といい、松井さんは「生息域は従来の推定より広がった」と話した。
同館では5月6日まで、化石を展示している。問い合わせは同館(0575・28・3111)。
地域おこし隊、能登に刺激
都市部の若者が農村地域に移住して地域の活性化に貢献する地域おこし協力隊の制度がスタートして5年が過ぎた。県内では、過疎高齢化に悩む能登地方で活用が少しずつ進み、地域に新たな刺激を与えている。今後の導入を予定する自治体も相次いでおり、自治体のサポートの重要性も増している。
昨年7月下旬に穴水町の地域おこし協力隊員となった北海道出身の近藤克哉さん(24)は、大阪とフランスで料理を学び、東京のフランス料理店などに勤務した経験を持つ。協力隊に就任して8か月、料理人の経験を存分に発揮し、特産品作りに奮闘している。
現在、構想段階にあるのが、「キンシウリ」を使った名物菓子の製作だ。キンシウリは「ソウメンカボチャ」とも呼ばれ、ゆでると果肉がそうめんのようにほぐれる能登の野菜。近所の農家から分けてもらう機会があり、シャキシャキとした食感に魅力を感じた。ジャムにしてパイ生地で挟み込み、上司や同僚に試食してもらったところ、反応は上々。4月からの販売を目指し、町内の菓子店で作ってもらえるよう協力を呼びかけ、見た目やパッケージデザインなど詰めの調整を進めている。世話役を務める同町の谷川和貴さん(25)は「地元出身の町職員とは異なるアイデアを期待しているが、十分応えてくれている」と評価する。
県地域振興課によると、県内では、七尾市が2012年9月に地域おこし協力隊を初めて導入。以降、過疎高齢化が顕著になる能登地方の2市2町で導入された。今年度から募集を始めた能登町では昨年10月、女性2人が就任し、首都圏在住者向けの観光ツアーや空き家対策のプラン作りに参加するなど、今月10日時点で男女計6人が地域活性化に取り組んでいる。
来年度に向けては、羽咋市が新たに4人を採用する予定。イノシシ肉などのジビエ料理や自然栽培の農業などに取り組んでもらう考えで、担当者は「新しい視点で市の再生に取り組んでほしい」と期待を込める。このほか、中能登町や宝達志水町もそれぞれ隊員1人を募集する予定だ。
一方、受け入れ態勢の重要性を指摘する声もある。「受け入れる自治体には、どんな仕事を任せるのか明確にする必要がある」と話すのは、一般社団法人「移住・交流推進機構」(東京都)の小森学参事。全国の事例では、隊員が赴任先でやりたい仕事を見つけられなかったり、逆に、「便利屋」として地域の雑用に追われたりして任期途中でやめるケースがあったという。小森参事は「隊員の役割を地元住民に説明して協力を依頼するなど、隊員が活動しやすい環境を整えることが自治体に求められている」と話している。
〈地域おこし協力隊〉
都市圏在住者が過疎や高齢化の進む農村や山間部に移住して地域活性化を担う。任期は最長3年で、報酬や活動費として国から各自治体に1人あたり年400万円まで支給される。総務省が2009年度に導入し、13年度末時点の隊員数は全国で978人。安倍首相は昨年、3年間で隊員数を3倍にする考えを表明し、総務省も移住先での起業経費として、さらに1人あたり100万円を上限に支援を上乗せする方針を決めた。