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蒟醤の重箱や存清ブローチ
◇玉藻公園で1200点を展示即売
香川伝統の漆芸で生み出された作品を紹介する「香川の漆器まつり」が14日、玉藻公園の披雲閣で始まった。15日まで。
- 様々な漆器が並ぶ会場(玉藻公園の披雲閣で)
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県漆器工業協同組合が主催。21業者が、色漆で文様を描く蒟醤(きんま)の重箱や、文様の輪郭を金で際立たせた存清(ぞんせい)のブローチなど約1200点を展示即売している。
朱色のお盆を買った徳島県美馬市の武岡志保さん(76)は「漆の美しさと手仕事のぬくもりを感じる。お茶を楽しむときに使いたい」と話していた。
県立高松工芸高(高松市)の生徒が考案したゆるキャラ「漆のようせい」のキーホルダーやトートバッグなども販売されている。入場無料だが、玉藻公園の入園料が必要。午前9時~午後4時。問い合わせは同組合(087・841・9820)。
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「姫路木綿」復活夢見て
江戸時代、姫路藩の家老・河合寸翁が財政難の藩を立て直すために活用した姫路木綿(◎)を特産品として復活させようという計画を、姫路市船丘町の木綿製品店「棉(わた)屋」社長の沢田善弘さん(55)が進めている。できる限り江戸時代の生産方法を再現し、今夏にもスカーフなど雑貨の商品化を目指す。(藤本綾子)
- 姫路木綿の復活を目指す沢田さん(姫路市船丘町の棉屋で)
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沢田さんの家は明治時代から続く老舗の綿花卸会社。「暖かく、安らぎを与えてくれる」と若い頃から木綿に魅了されてきた。2003年からは休耕田を借りて、地域住民や小中高校の児童生徒と一緒に綿花を栽培したり、姫路木綿の歴史を調べたりしてきた。
特に興味を持ったのが、寸翁の功績だった。専売制を始めたことで有名な寸翁だが、ほかにも細かな分業制を採用するなど生産方法にも工夫を凝らした。明治以降は廃れてしまったが、「今の時代に生かせるものがあるかもしれない。姫路木綿でもう一度姫路を盛り上げたい」という思いが次第に強くなっていった。
近年、オーガニック商品への関心が高まっていることも追い風になった。江戸時代のように無農薬・手作業で製品を作れば、一般的な木綿製品に比べ高価になる。それでも「今なら、その価値を理解してくれる人もいるはず」と商品の開発に踏み切った。
生産はできる限り、当時の方法を再現。昨年は姫路市周辺の休耕田約1500平方メートルで綿花を栽培したが、農薬は使わず、つみ取りも手作業で行った。綿花から種を取り出す作業は同市内の障害者施設が担当。綿を糸にする工程は一部で機械を使う以外は、糸車を使って紡いで手織りで仕上げる。「障害がある人の活躍の場になり、糸紡ぎや機織りの技術を守ることにもつながる」と沢田さん。今年は栽培面積を増やすことも検討している。
7月頃には第1弾としてスカーフなどを販売する予定で、沢田さんは「商いとして成り立てば、ほかにも姫路木綿をやりたいという人が出てくるかもしれない。姫路木綿の輪を広げていきたい」と力を込める。問い合わせは同店(079・294・5555)へ。
(◎)姫路木綿 播磨地域は温暖な気候が綿作に適し、江戸時代末まで盛んに行われた。姫路藩の家老河合寸翁は木綿の専売権を得て、大坂の商人を通さずに直接江戸で販売することで、藩の膨大な借金を解消することに成功した。姫路木綿は色が白く、生地が柔らかかったことから「姫玉」と呼ばれ、高く評価された。しかし、明治時代に安価な外国産綿花が輸入されるようになり、壊滅した。
北陸新幹線金沢開業 高速リレー歓迎一色
- 特急「ダイナスター」の出発を祝してテープカットをする関係者(JR福井駅で)
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◇特急ダイナスターも発車
北陸新幹線の長野―金沢間が開業した14日、県内でも新幹線との乗り継ぎがスムーズな特急列車の運行が始まった。JR福井駅構内では、観光情報コーナーが開設されるなど、旅行客らを迎え入れる体制が整った。(渡辺彩香)
■1歳の一日駅長
福井駅のホームでは、早朝と夜遅くに福井―金沢間を結ぶ特急「ダイナスター」の出発式が行われた。
ダイナスターは、特急「サンダーバード」「しらさぎ」と同じ車両を使い、1日3往復する。所要時間は他の特急と変わらない。
式では、JR西日本の橋爪毅・福井地域鉄道部長が「これまで特急のなかった時間帯にダイナスターが走るので、首都圏までが便利になる。北陸の魅力を全国に発信する大きなチャンス」とあいさつ。テープカットの後、「1日駅長」に任命された1歳児の合図で出発した。
「何かお手伝いできれば」という両親からの手紙に感激したJR西が就任を依頼した。父親(31)は「とても良い記念になった。恐竜博物館と、あわら温泉に行き、ダイナスターと北陸新幹線で楽しみながら帰りたい」と笑顔を見せた。
■観光コンシェルジュ
福井駅のコンコースには、4月の「ふくい春まつり」をPRするために桜の模様をあしらった観光情報コーナーが登場。女性の観光コンシェルジュ2人が、訪れた人たちに福井の歴史や文化、特産物を紹介した。
コーナー前での開設記念式で、福井市の東村新一市長は「新幹線の開業で全国の目が北陸に注がれている。一歩足を伸ばしてもらうための様々な事業を今後も展開していく」と述べた。
■周遊バス
京福バスは福井駅東口を発着する観光周遊バス「さくら号」の運行を始めた。4月30日までの毎日15便、北の庄城址(じょうし)、足羽山、「浜町」など市内の観光地を約30分かけて巡る。
車体には、28日から市立郷土歴史博物館で開かれる特別展「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」にちなみ、人気アニメ映画「ヱヴァンゲリヲン」のキャラクターを色鮮やかにラッピングしている。出発式の後、親子連れらが早速、バスに乗り込んでいた。
◇知事「観光地のパワーアップを」
北陸新幹線は2022年度には敦賀まで延伸される。だが、県や経済界はさらに、福井駅までの先行開業の必要性を訴えている。
西川知事は、金沢開業を「北陸全体で人の交流が増える」と歓迎する一方、「石川との差が出ないようにしなければ」と地域間格差を懸念。「東尋坊や恐竜博物館、永平寺といった観光素材を組み合わせ、パワーアップを図る」と話した。
県経済団体連合会の川田達男会長も「福井開業が遅れて福井が没落しないよう、1日も早く金沢以西の整備を進めるべきだ」と指摘した。そのうえで「福井にとって新幹線はツールであり、目的ではない。先行事例を参考に受け皿整備に取り組む」とした。
カーリング、新メンバー好ショット…世界選手権
札幌市月寒体育館で始まったカーリング・女子世界選手権。日本代表の北海道銀行は昨年のソチ五輪で5位入賞後、新体制でチーム強化を図った。今季の集大成となる大会の初戦は、格上のスイスに3―5で敗れたが、新加入選手2人は伸び伸びとしたプレーでチームに貢献した。
ソチ五輪後の昨春、苫米地美智子(35)、吉田知那美(23)両選手がチームを離れ、新たにリードの近江谷杏菜選手(25)、サードの吉村紗也香選手(23)が加入した。近江谷選手はバンクーバー五輪に出場、吉村選手は世界ジュニア選手権3位の実力者。2018年の平昌(ピョンチャン)五輪を見据えた大型補強だ。
ベテランのスキップ小笠原歩選手(36)は、新メンバーの加入で、「いつでも(速いストーンを投げる)アップウェートができるチームになり、大差で負けることが少なくなった」と話す。
ストーンにスピードがあることで、ハウスにストーンを止める「ドロー」だけでなく、相手のストーンをはじき出す「テイクアウト」や、相手のストーンをはじき出して投げたストーンを目的の場所で止める「ヒットアンドロール」など、戦術が広がったという。
近江谷選手は「今季の目標としてきた大会。今までの成果を出し切りたい」、吉村選手も「初の世界選手権で一つでも多く勝ちたい」と今大会に臨んだ。
2人は大舞台にも落ち着いてプレーし、随所で好ショットを披露。ショットの成功率は、近江谷選手が96%、吉村選手が78%で、カナダのリード、サードより、それぞれ13ポイント、2ポイント高かった。
小笠原選手は、自らのミスで敗れたと認め、次戦に向けて気を引き締めた。一方で、若い選手について、「(2月の)日本選手権後にいい調子のまま今大会に入れている。日本代表として成長した姿を皆さんに見せられたと思う」と話し、活躍に期待した。
さださん熱唱 復興支援
◇那智勝浦でコンサート
那智勝浦町の町体育文化会館で14日、歌手のさだまさしさんのコンサートが開かれた。さださんは2012年11月、紀伊水害からの復興を支援するチャリティーコンサートを同町で開催。今回、地元の南紀くろしお商工会青年部が「元気になってきた町を見てもらいたい」との呼びかけに、さださんが応じた。
各地の被災地を激励に訪れているさださんは、この日、新宮市熊野川町で慰霊碑を参り、被災者とも交流したという。開演前に取材に応じたさださんは「前回はギター1本だけで訪れたが、今回はピアニストとギタリストも付いて来てくれたので前とは違う音楽を聴いてもらえる」とした上で、「自分にできるのは歌うこと。命のはかなさや重さ、一生懸命生きる楽しさと苦しさが伝われば」と話した。
約2000人が詰めかけたコンサートで、さださんは、「案山子」や「雨やどり」「精霊流し」などヒット曲を熱唱、合間に軽妙なトークも織り交ぜて場内を沸かせた。同青年部の久保丈二部長(39)は「実現したのは夢のよう。復興はまだ途上だが、町がもっと元気になる弾みになれば」と話していた。