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新法印古式で厳かに 金剛峯寺
◇久利大僧正が転衣式
高野山真言宗・総本山金剛峯寺(高野町)で13日、同寺の第516世寺務検校執行法印(じむけんぎょうしぎょうほういん)に就任した高野山金剛三昧院長老で東南院住職の久利康彰(くりこうしょう)大僧正(75)を披露する転衣(てんね)式が厳かに行われた。
高野山内の寺院の住職や信者ら約330人が参列する中、久利法印が古式にのっとり、「不祥、順席なればご免こうむります」とあいさつ。緋(ひ)色の衣に着替えて着座した後、「松三宝(まつさんぼう)の儀」で、次期法印の東山泰清・金剛峯寺権検校(ごんけんぎょう)(75)から縁起物の米と昆布を渡され、祝福された。
法印は真言宗最高位の僧職で任期は1年。弘法大師・空海の名代として4月2日~5月21日に行われる高野山開創1200年記念大法会をはじめ、重要な法会の導師を務める。
和に焦点 食文化館一新 小浜
◇すし、雑煮の全国地図/鯖街道すごろく
- 新設された鯖街道のすごろくコーナー(小浜市の御食国若狭おばま食文化館で)
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小浜市川崎の「御食国(みけつくに)若狭おばま食文化館」は、すしをはじめ和食に焦点を当てた食品サンプルなどの展示を充実させるなど大幅に刷新した。北陸新幹線が金沢まで開業する14日に改装オープンする。(布江田嘉一)
同館は市が掲げる「食のまちづくり」の拠点として2003年9月に開館。10年以上が経過したことや、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことなどから、市が2月から1階約1400平方メートルを改修した。事業費は約8100万円。
奈良時代の木簡に若狭国から朝廷に献上したとの記述が残る、「すし」のブースは、発酵させたなれずしから、握りずしまで全国のサンプル19点を新たに展示。日本酒、カツオ節などの発酵食品・調味料のにおいを当てるコーナーも設けた。
全国各地の雑煮を集めたコーナーもサンプルを壁面に並べ直し、日本地図で分布を紹介。江戸時代に医学書「解体新書」を著した小浜藩医杉田玄白にちなんで「食と健康」をテーマに薬箱に入った生薬の紹介コーナーも新たに設けた。
子どもが楽しめるよう、中央のイベントスペースの床に小浜から京都までの「鯖街道」をイメージしたすごろく地図も張った。
来館者数は08年度の約32万人をピークに減少傾向で13年度は約17万人。舞鶴若狭自動車道が全線開通した14年度は約20万人で、15年度は25万人を見込む。北野絹子館長は「国内外からの家族連れが楽しめるように工夫した」とPRする。
14日は東京、京都、小浜の雑煮の食べ比べ(午前11時30分、無料)などの記念イベントがある。問い合わせは同館(0770・53・1000)。
製菓工場
県産食材に職人の技
- 型抜きされたせんべい生地が流れていく製造ライン。一枚一枚に職人の目が光る
- 手焼き体験を楽しむこともできる。「焼き立てはまた格別ですよ」と寺西さん
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「せんべい」と「あられ、かきもち」の違いをご存じだろうか。南砺市に本社を置く「日の出屋製菓産業」の立山工場を見学するまでは、なんでも「おかき」と呼んでいた私だったのだが……。
「『せんべい』はうるち米、『あられ、かきもち』はもち米を原料にしています」。立山工場敷地内にある直営店「ささら屋立山本店」店長の寺西亮さんが、まずは両者の違いについて説明をしてくれた。
同社では、100%富山県産米を使用する。「安心な原料米を使いたいという思いと、なによりも富山のお米はおいしいですからね」と寺西さん。立山工場ではうるち米、福光工場ではもち米を原料とした商品を製造しているという。
2008年に完成した立山工場では、見学通路から製造工程を自由に見ることができる。さぞや最新のオートメーション化がされているだろうと思いきや、意外にも人が多い。「いわば、職人の勘。人にはかないません」。寺西さんが言うように、焼き上げるガスバーナーの温度管理や、味付けなど、すべて人の手が加わっている。一枚のせんべいに、これほど手間がかけられているのかと驚くほどだ。
「しろえびせんべい」の手焼き体験も楽しめる。せんべいの生地を何度も返しながらあぶっていると、やがて香ばしい香りが。うわあ。おいしいそう! 熱々をしょうゆたれにつけ、一味違う「しろえびせんべい」の出来上がりだ。
おいしい米とおいしい水、そして「富山湾の宝石」と称されるシロエビ。富山の恵みが詰まった焼き立てのせんべいは、いつにも増して風味が豊かな気がした。
単身赴任者にも春 都内自宅へ時間短縮
「ゆっくり過ごせる」
北陸新幹線があす14日に開業する。富山―東京を最短2時間8分で結ぶ新幹線は、首都圏に家族を残して県内で暮らす単身赴任者にとって、休日に家族と過ごす時間を長くできる心強い味方となる。家族と離れて働くサラリーマンにも、待ちわびた“春”がようやく訪れる。
- 新幹線で自宅に帰るのを心待ちにしている鈴木さん(黒部市内で)
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「いつもより1時間、出発を遅らせることができる。家族とゆっくり過ごせるのが楽しみです」
東京都稲城市の自宅に家族を残し、黒部市のアパートで単身赴任生活を送る建材製造「YKK AP」の鈴木彰さん(51)は、北陸新幹線の時刻表を眺めて笑顔を見せた。開業後の今月下旬、長男(6)が通う保育園の卒園式に合わせ、黒部宇奈月温泉駅から新幹線「はくたか」を使って自宅に戻る予定だ。
鈴木さんは一昨年9月、YKKグループが「技術の総本山」と位置づける黒部市に転勤した。「YKK AP」購買部の生産購買室長としての仕事には誇りとやりがいを感じている。ただ、都内の自宅に妻の好美さん(38)、中学1年生の長女(13)、長男の3人を残しての生活は「やはり心配」という。
今年1月、長男がインフルエンザにかかったと知らされたが、遠く離れた黒部市から無事を祈るしかなかった。都内の中学校で国語講師として働く好美さんは、仕事を休むことができず、まだ幼い長男を1人家に残し、後ろ髪を引かれる思いで出勤した日もあった。鈴木さんは「心配で毎日電話して様子を確かめていた」と話す。
鈴木さんはこれまでも月1回、金曜日の仕事が終わった後に東京の自宅に戻っていたが、在来線特急「はくたか」に飛び乗り、越後湯沢駅で上越新幹線に乗り換えても、都内の自宅までは4時間半以上かかった。「黒部と東京の間の往復は、肉体的にも精神的にも負担が重かった」と振り返る。
広島市立大生「ひろしまっぷ」作製
◇特技持ち寄り魅力発信
広島市立大の学生6人が県内の大学生らにおすすめの観光スポットをまとめた地図「大学生ひろしまっぷ」を作り、配布を始めた。呉、尾道両市などへ取材に出向き、特に車を持たない学生でも行きやすい場所を紹介。「同世代に広島の魅力を再発見してもらいたい」と利用を呼びかけている。(松田祐哉)
作製したのは同大国際学部の井上泰浩教授のゼミでマスメディア論を学ぶ徳田智子さん(21)、河野薫さん(21)、行貞美佑さん(21)ら。ゼミ活動の一環として、県の観光PR「泣ける!広島県」に合わせ、学生側からも県内の魅力を発信しようと考えた。
昨年10月から取りかかり、観光に何を求めるかや学生の行動パターンを探ろうと、同大の学生50人にアンケート調査。「よく行くのは広島市内」「行動範囲が狭い」との傾向があることがわかった。行きたい場所は尾道市を挙げた回答が3割余りで最多だった。
そこで、「公共交通機関を使い、大学生が行きやすい場所を探そう」と毎週2回ミーティング。11月~今年1月、広島市からも比較的近い呉市を選び、「千福」の酒造会社「三宅本店」の酒蔵を見学したり、行き先として人気の尾道市に出かけ、千光寺などを取材。A3判八つ折りのマップにまとめた。
学生たちは井上教授から、「大学生目線で共感を得られるように」とアドバイスを受け、親しみやすいように紹介文はスマートフォンの無料通話アプリ「LINE」の吹き出しをイメージ。文字数は簡易投稿サイト「ツイッター」に合わせて140文字以内に収めるなど工夫した。
編集した徳田さんは「デザインが得意な人もいれば、文章が上手な人もいる。メンバーそれぞれの良いところを引き出すように工夫した」と振り返り、「『ひろしまっぷ』を手に、ぜひお出かけを」とPRする。
2000部印刷し、同大や県庁観光課、広島港旅客ターミナル、呉、尾道の観光案内所などに置くほか、同マップを紹介するフェイスブック(http://www.facebook.com/nakeru.daigakusei)からもダウンロードできる。