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出張中に行ける勝手気ままな私的世界遺産の旅 (3) 香港に行くなら、ちょっと脚を伸ばしてマカオが楽しい! (前編)
香港に行くなら、ちょっと脚を伸ばしてマカオへ
香港はアジア有数の経済都市。20世紀のイギリス統治が終わり中国に返還されてからも返還前の経済・行政システムを維持、一国二制度の地域としてアジア経済の拠点となっている。その香港は、買い物とグルメの街として、日本人観光客にも人気が高い。だが、エネルギッシュな香港の喧騒は楽しい一方で、ブラブラと旅先を散策が好き、というには少々疲れる街でもある。そこで、ブラブラと知らない街を散策するのが好きな人にオススメなのが香港から気軽に行けるもう1つの一国二制度の地域、マカオなのである。
香港といえばココ。ビクトリアピークから見える夜景は素晴らしい。香港の中心地、香港島と九龍半島という狭い地域に人口は約700万人という多さ。世界有数の人口密度の高い地域だ
香港は、ほんの10年ほど前まで英国領。もっともそれを感じるのがこれだろう。香港内を走るバスは、イギリスと同じダブルデッカー(2階建て車両)。さらに、香港は路面電車も2階建て。2階建ての路面電車は世界的に見ても珍しい
香港返還と同じ1997年にポルトガルから中国へと返還されたマカオは、香港とも中国とも異なる経済・行政システムを持っており、香港同様、返還後50年間、一国二制度が認められている特別行政区だ。そのマカオ経済を支えているのが「カジノ」。2006年、売り上げがラスベガスを超えたというマカオのカジノは、マカオのみならず中国本国にとっても重要な外貨獲得の手段となっている。
マカオはアジア有数の歓楽街。中央の不思議な形をした建築中の建物は、マカオの老舗カジノホテル「ホテルリスボア」の新館「グランドリスボア」でこの近辺にはカジノホテルが乱立している。なおグランドリスボアは建築中(2007年末開業予定)だが、すでに下層階ではカジノを営業中
米国資本の巨大カジノが「サンズ」。97年の中国返還以降、マカオは積極的に外資企業の誘致を進めており、ラスベガスの巨大カジノが多数マカオに進出している
そんなわけで、カジノ好き、夜遊び好きの人にとって日本からも近いマカオは、夢のような街なのであるが(夢から現実に戻った時にがく然とする人も多いようだが)、実はマカオにはもう1つの顔がある。マカオは長らくポルトガル領だっただけに、中国にありながら中国とは異なる、ポルトガルの影響を強く受けた独自の文化が発展した。その独自のヨーロッパと中国の文化が融合した町並みは世界遺産に指定されており、カジノや夜遊びには興味ないという人にも、是非とも訪れてほしい街なのである。
マカオはポルトガルの影響を強く受けており、町並みも建物も全然中国らしくない。ポルトガルの影響を強く受けた町並みが今も数多く残っている
道路標識や街中の看板もよく見ると、中国語とポルトガル語で表記してあることが多い。英語の看板はほとんどないので、初めてだとちょっと戸惑う
マカオへは現在、関西国際空港から直行便が就航している。だが、香港からフェリーで行く方法を多くの観光客は好むだろう。香港とマカオの2都市を楽しめるうえに、香港ならば格安航空券やツアーがたくさんあるので簡単に行けるからだ。マカオは小さな街なので、香港のホテルに大きな荷物を置いたまま、マカオで昼間は町並みを観光、夜はカジノといった楽しみ方も可能だ。
マカオ行きのフェリーやホテルは、香港のフェリーターミナルにある旅行社で簡単に手配できる。そのため、数日の香港旅行、あるいは香港や中国・深センに出張した空き時間ができた際に、気軽にマカオに行くことができるのだ(ただし、時間に制約のある旅の場合、予め予約しておいたほうが確実だろう)。
マカオへのもっとも手軽で便利な行き方がこのフェリー。香港島と九龍半島のフェリーターミナルから出ているが、香港島からなら15~30分に1本出ており、便数も多くてオススメ(エコノミークラスで3,500円程度)。また、香港島のフェリーターミナルには旅行社が多数入っており、フェリー+ホテルなどのお得なパックも購入できる
お金がある人は、香港島のフェリーターミナルからマカオまでヘリコプターで行くこともできる。料金は曜日などによって異なるが、だいたい片道2万円程度。僕は、カジノで稼いだお金でヘリに乗って香港に帰るのが夢なのだが、まだ一度もヘリで帰ったことはない
マカオは中国ではあるが、香港と同じく特別行政区ということで、外国人にとって香港からマカオは海外旅行と同じ。だから、香港のフェリーターミナルで香港の出国手続き、マカオでは入国手続きが必要になる。香港のホテルにパスポートを忘れた、なんてことがないように注意しよう。フェリーに乗り込んだら、昼寝するも良し、船内販売している中国のカップ麺にチャレンジするも良し。約1時間でマカオのフェリーターミナルに到着する。
香港からマカオまではターボジェット社のフェリーで約1時間程度。香港は250弱の小さな島々で成り立っている地域なので、小さな島々を眺めながらボーとしていれば、あっけないほど簡単にマカオに到着する
マカオに到着したら、とりあえずマカオタワーに登ってみよう。東京タワーよりちょっとだけ高いマカオタワーに戻れば、マカオの全容をつかめる。マカオは東京の品川区ほどの面積しかない小さな地域。中国本土につながるマカオ半島、コロアン島、タイパ島という3つの島で成り立っている
今回はここまで。次回は「セナド広場」をはじめ、マカオの世界遺産の魅力をお伝えする。
知らないと損する本格的アメリカ旅行術 (23) 魅惑の街・サンタ・フェを巡る
9月14日から16日(14日は業界&メディア関係者のみ)まで、東京ビッグサイトで旅行博2007が行われました。旅行博とは1年に1回行われる日本最大の旅行の祭典で、世界各国の情報を得るすることができます。どのブースでもプレゼントを配っていますし、無料航空券やツアーの抽選会や、様々な国の催しが行われています。今回も3日間で約11万人の方が足を運んだようです。旅行好きにはたまらないイベントなので、皆さんも次回はぜひ足を運んでみてください。さて、今回は旅行会社などが調査している「アメリカの観光地ベスト10」に常にランクインする、サンタ・フェをご紹介します。
歩いて回ることのできる小さな街、サンタ・フェ
ニューメキシコ州サンタ・フェはとても小さな街のため、主要な観光スポットは歩いて回ることができる。私たちが訪れたのは、2007年の3月。ほんの半日の滞在だったが、ある程度のものを見て歩くことができた。観光の中心は、”ザ・プラザ”という広場。この周辺に、主要観光スポットやギャラリー、ショップ、ホテル、レストランなどがあるので、車で訪れた場合は、この周辺に車を停めるといいだろう。
ザ・プラザ。観光はここから始まります。住んでいる人の憩いの場でもあります
ザ・プラザから数分南に歩いたところに、セント・フランシス教会(St. Francis Cathedral)がある。これは、1869年にサンタ・フェ最初の大司教、フランス人のジーン・バプティスト・レイミーにより建てられた教会だ。建物は、1000年から1200年頃のヨーロッパで多く採用されていたロマネスク様式で建てられており、中にはアメリカで最も古い聖母マリア像が置かれている。
アドビ建築の建物とアメリカ最古のマリア像があるセント・フランシス教会
そこからさらに南に歩くと、ロレット・チャペルと呼ばれる教会がある。ここは、「奇跡の階段」という不思議な謂れのある階段があることで有名。以下、奇跡の階段についての伝説を抜粋する。
ロレット・チャペルは、1837年代に建てられたゴシック建築の小さな教会で、礼拝堂の中二階に聖歌隊の席が設けられていました。しかし、教会が狭すぎて階段を作るスペースがなかったため、修道女達ははしごを使って上り下りしなければいけませんでした。彼女たちはこれを嫌がり、聖ヨセフ(聖母マリアの夫。大工の腕を持つ)に9日間の祈りを捧げました。すると9日目に、白髪の男が現れ、360度を完全に2回転する支柱のない螺旋階段を作ったのです。(~アメリカ西部5州観光局発行情報誌「W’EST」及び、オフィシャルサイト「USWEST.TV」より~)
これはあくまでも伝説であり、実際は誰がどうやって作ったのかは不明とのこと。私たちも実際に目で見たが、本当に狭いスペースに支柱のない螺旋階段があるので、すごく不思議な感じがした。教会へは誰でも入ることができるが、階段を上がることはできない。
ロレット・チャペルの「奇跡の階段」。柱のない螺旋階段は芸術的
ロレット・チャペル外観。ゴシック建築の影響を受けている建物はアメリカでは珍しいと言われています
さて、ロレット・チャペルからさらに南へ数分歩き、小さなサンタ・フェ・リバーを渡ると今度はサン・ミゲール教会(Chapel of San Miguel)がある。これは、1626年に建てられたアメリカ最古の教会。1680年代に、プエブロの反乱(Pueblo Revolt)で、壊されてしまったので、現存するものは、1710年に再建された建物。すぐ隣にはアメリカ最古の家(The Oldest House)という12世紀に建てられた家もあるので、一緒に見学を!
アメリカ最古の教会「サン・ミゲール教会」
ニューヨークに次ぐ、全米第2位のアートの街
こんなに小さい街なのにサンタ・フェには500を超えるギャラリーやミュージアム、アート関係のお店があり、現在、ニューヨークに次いで全米第2位のアートの街として広く知られている。それを顕著に表すのが、キャニオン・ロードと呼ばれるストリートだ。
ここは、1.5kmの道沿いに100件以上ものアートギャラリーが並ぶエリア。ガラス窓を広く取った明るく、それぞれのギャラリー同士がまるで会話を楽しむようにゆったりと並んでいる。道沿いの大きなオブジェ、脇にあるベンチ、街灯に至るまでそのストリートの全てがアート作品なので、この街の「ART」に対するアプローチに驚かずにはいられないだろう。
キャニオン・ロード入り口では、こんなオブジェがお出迎え
このサンタ・フェ周辺は建物にも特徴がある。ほとんどが日干し煉瓦で造られたアドビ建築と言われるものだ。アドビ建築はヨーロッパで古くから使われていたが、16世紀にスペイン人がアメリカへ入ってきたことで、このエリアの建物に使われるようになったと言われている。現在、一般的に” サンタ・フェ調=アドビ様式”と、認識されている。アメリカ南西部を旅しても、ニューメキシコのサンタ・フェやアルバカーキ周辺以外でサンタ・フェ調の建物を見ることはあまりないので、アメリカの別の地域から旅をしてきて、サンタ・フェ調の建物が現れ始めたら、サンタ・フェが近いなと思っていいだろう。
次回は東京都の3分の1分の広さが真っ白の砂に覆われた、ホワイト・サンズ国定公園をご紹介いたします。お楽しみに~。
(写真:フォトアーティスト飯富崇生)
芦刈いづみ&飯富崇生のミニコラム:世界遺産タオス・プエブロ&アコマ・スカイ・シティサンタ・フェの北1時間のところにある世界遺産タオス・プエブロと、サンタ・フェの西約3時間のところにあるアコマ・スカイ・シティは、ともにネイティブ・アメリカンの人たちが昔の生活を保ったまま、今も生活している場所である。日干し煉瓦でできたアドビ建築の家に住み、電気も水道もない生活。それだけ聞くとびっくりするが、両方の場所を訪問し、話を聞いてみると、現在では昼間は外で働き、夜にそこへ帰ってくるという生活をしている人がほとんど、とのことだった。両区域ともエリアに入るのに入場料と、カメラ1台につきタオス・プエブロが5ドル、アコマ・スカイ・シティが10ドルを払わなければならない。しかもそれらの写真は、雑誌やインターネットへの掲載は禁止のため、これらの写真を見たことがある人はあまりいないだろう(商用利用する場合は、事前に許可が必要)。もしサンタ・フェに行く機会があったら、タオス・プエブロはとても近いので、ぜひ一緒に行ってみよう。
アクセス情報最寄りの国際空港:アルバカーキ国際空港。2007年8月現在、日本からの直行便はないので、アメリカ西海岸各都市やテキサス州ダラスフォートワース国際空港を経由する。アルバカーキからサンタ・フェまでは、フリーウェイI-25で約1時間。直行バスあり。周辺観光地タオス・プエブロ、アコマ・スカイ・シティ、チマヨ、チャコカルチャー国立歴史公園、ロズウェル、ホワイト・サンズ国定公園、カールズバッド国立公園など。