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ミシェル夫人が哀悼の意=チュニジア襲撃
来日中のミシェル・オバマ米大統領夫人は19日、チュニジアで起きた観光客襲撃テロ事件で日本人が犠牲になったことについて、哀悼の意を示した上で、遺族に対し「私たちの思いと祈りは共にある」と表明した。東京都内で行った講演の冒頭で語った。
講演に同席したケネディ駐日米大使も哀悼の意を伝え、負傷者の早期回復を祈った。
<日中安保対話>4年ぶり再開 「尖閣」で中断
日中両政府は19日午前、外務・防衛当局担当者が安全保障政策を巡って協議する「日中安保対話」を外務省で開催した。日中安保対話は2012年9月の沖縄県・尖閣諸島の国有化に中国が反発して中断しており、11年1月以来、約4年ぶりの開催となる。
日本側は杉山晋輔外務審議官、鈴木敦夫防衛政策局次長、中国側は劉建超外務次官補らが出席。日本側は、中国の国防費の透明化や、中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺での領海侵犯への説明を求める方針だ。杉山氏は冒頭で「日中関係は徐々に前進しつつあるとはいえ、互いに安全保障政策の懸念が存在している。率直に議論したい」と述べた。
劉氏は「4年間の中日関係はぎくしゃくし、両国の安全保障上の課題は一層複雑かつ多様になった」と指摘し、安保対話の開催を「地域の平和と安定の維持にとって重要な意味がある」と歓迎。「歴史をかがみにして未来に向かう精神に従い、両国関係の改善を進めていくことを望む」とも述べた。【鈴木美穂】
<チュニジア襲撃>「中東民主化のモデル」 国内外に衝撃
【カイロ秋山信一】チュニジアの首都チュニスで起きた国立バルドー博物館襲撃事件は、日本人を含む多数の外国人観光客が犠牲になる大惨事となった。襲撃犯は政教分離主義の政府に反発する勢力との見方が強い。2011年の中東民主化要求運動「アラブの春」で独裁政権が倒れた国々の混迷が続く中、先駆けとなったチュニジアは「中東民主化のモデル」と期待されているだけに、今回のテロ事件は国内外に衝撃を与えた。
【一報】チュニジアで武装集団が博物館襲撃(3月18日)
今回の事件で外国人が多数巻き込まれたことから、地元では観光業への悪影響を懸念する声が強い。観光業はチュニジアの国内総生産(GDP)の7%を占める基幹産業の一つだ。
チュニジアは地中海沿岸都市として古代から栄えた歴史があり、カルタゴやローマ帝国時代の遺跡も多く、沿岸のリゾート地も観光客に人気だ。最盛期にはフランスやイタリアを中心に年間約700万人の外国人観光客が訪れた「観光立国」で、国民の2割程度は観光関連の仕事に就いているとされる。政府観光局のウェブサイトには日本語版もあり、日本人旅行客の誘致にも力を入れている。
大規模な反体制デモでベンアリ独裁体制が倒れた11年の革命後、治安への不安から観光業は一時低迷。11年の外国人観光客は前年の3分の2程度の約470万人に減った。だが、軍や警察がイスラム過激派の掃討作戦を進めている内陸部の国境付近と異なり、チュニスがある北部や沿岸部の観光地は治安が比較的良好だった。外国人観光客も13年以降は年間約600万人台に持ち直していた。
チュニジアは11年の革命後、世俗政党とイスラム政党の対立が深刻化し、一時は新憲法制定作業がストップするなど政治危機に直面した。しかし、同様の対立が軍事クーデターに発展したエジプトや、武力紛争に発展したリビアとは異なり、世俗政党とイスラム政党が対話で民主化を進めた経緯がある。そのため、国際社会では「民主化の優等生」とたたえる声もある。
その一方、政治対立の裏で、治安の混乱や経済の低迷が続いたことは、若者が過激派に感化される一因になっている。
北朝鮮、ICBM実験可能 米軍高官が証言
【ワシントン共同】米国防総省ミサイル防衛局のシリング局長は18日、上院歳出委員会の小委員会で証言し、北朝鮮の移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)「KN08」について、いつでも初の発射実験を実施できる状況にあると述べ、開発進展に警戒感を示した。
防衛局や情報機関の共通の見解として「北朝鮮は今年、いつでもICBMを実験する準備ができていると分析している」と語った。具体的な根拠は明らかにしなかった。
性能、量の両面で北朝鮮の弾道ミサイルの脅威が増大していると指摘。事前に兆候をつかまれずに短時間で発射する運用能力が向上しているとの認識を示した。
<チュニジア襲撃>死者は外国人20人含む22人
◇シド首相は記者団に「5人の日本人が殺害された」
【カイロ秋山信一】チュニジアの首都チュニスで起きた国立バルドー博物館襲撃事件で、日本政府は19日、日本人の死者3人、負傷者3人の被害が出たことを確認した。一方、チュニジアのシド首相は18日、テロ事件と断定し、「5人の日本人が殺害された」と記者団に話した。国営メディアによると、18日夜までに死者数は外国人20人を含む22人に上り、さらに増える可能性もある。
日本政府関係者によると、死亡した日本人3人の名前について、ナルサワマチヨさん、ミヤザキハルカさん、ミヤザキチエミさん(いずれも漢字表記は不明)との情報があるという。3人はいずれも女性で、東京都の60代、埼玉県の40代と20代と分かった。
シド首相は、外国人死者の国籍は▽日本5人▽イタリア4人▽コロンビア、スペイン各2人▽フランス、ポーランド、オーストラリア各1人だと説明した。他にも外国人の死者がいる模様だ。
同国の保健省当局者は毎日新聞の電話取材に対して「日本人女性1人の死亡を確認した」と説明。当局者などによると、日本人女性1人が博物館で撃たれて、現地で死亡が確認された。女性の夫は病院に搬送されて、外傷はないがショックが大きい状態だという。また同じ病院に搬送された別の男性の症状は重く、集中治療室に入っている。男性2人はいずれも70歳前後だとの未確認情報がある。
チュニジアからの報道によると、自動小銃で武装し、軍服で変装した男2人が18日午前11時(日本時間18日午後7時)過ぎに博物館に侵入し、逃げようとする観光客らに向けて次々と発砲した。男らは観光客を人質にとり館内に立てこもったが、治安部隊が2人を射殺し、約4時間後に制圧した。治安当局は他にも2、3人の共犯者が現場から逃走したとみて調べている。
犯行声明は確認されていない。男らは隣接する国会議事堂を狙ったが、警備が厳重だったため、博物館に標的を切り替えたとの見方もある。18日は議会で対テロ法案の審議が行われていた。男らはチュニジア人だとの情報もあるが、治安当局は確認していない。
シド首相は18日、事件に関する記者会見で「これはチュニジア経済の弱体化を狙ったテロだ。我々は団結しなければならない」と述べ、政治的テロだと断定、国民に結束を求めた。バルドー博物館は古代ローマ時代のモザイクの展示が有名で、18日にはチュニスに停泊した大型客船の客らが訪れていたという。