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姫路城、一般公開始まる
平成の大修理を終え、27日に約5年ぶりに大天守の一般公開が始まった世界遺産・姫路城。青空に映えた純白の美が約1万200人の来場者を魅了した。大天守で、広場で、内堀で……。城が見せる様々な表情に、待ち望んだ城ファンや観光客からは歓喜の声が上がった。(田村創、藤田真則)
◇開門前に1200人
- 一般公開が始まり、多くの来場者でにぎわう姫路城=枡田直也撮影
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「姫路城には何回も上っているのですごく愛着がある。高校時代のいい思い出ができた」。26日朝から寝袋を持参し、最前列で一夜を明かした県立姫路工業高2年の中村智洋さん(17)は「一番乗り」の認定書を手に喜んだ。
徹夜組を含めて約1200人が列をなし、午前8時に開門されると、順番に大天守の中へ。屋根瓦の目地を埋める白漆喰(しっくい)が間近に見られる大天守では、来場者が窓からじっくり見入った。友人と4人で来たという神戸市須磨区、須磨学園高3年の足立一登さん(18)は大天守を見上げ、「改修直前に来て以来。青い空に真っ白な姿が映えて、本当にきれい」とにっこり。
城内では、無料公衆無線LAN「Wi‐Fi」(ワイファイ)が整備されたほか、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンやタブレット端末を案内看板にかざすと、城の解説動画や築城当時の町並みのCGが見られる新サービスも導入された。大天守近くでスマートフォンをかざしていた滋賀県長浜市、会社員土田辰晃さん(38)は「画像もきれいで昔の雰囲気がよくわかりますね」と話した。
◇「いざ大天守」笑顔で見参
昼食時には、来場者は大天守前にある三の丸広場の芝生で思い思いに昼食。前日に続いて訪れた姫路市の無職笹木文保さん(74)と妻のシヅ江さん(73)は持参した弁当を広げながら、「きれいになったお城を間近に見られて、最高です」。
大手門では、甲冑(かっちゅう)姿に槍(やり)を持った同市内のボランティアグループ「門番さくら組」の姿も。同組相談役の橋本利雄さん(72)は「久しぶりに大天守に上れるとあって、みんなニコニコしている。少しでも観光客に喜んでもらえれば」と話し、写真撮影に追われていた。
日本文化や歴史に興味があり、観光で訪れたオーストラリアの会社員ウイニー・ソーさん(29)は「17世紀の建築物に接することができ、感動した。来てよかった」と城を後にした。
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疏水観光の春 幕開け
◇大津でセレモニー
大津市と京都市を結ぶ琵琶湖疏水(そすい)で始まる観光船試験運航(28日~5月6日)のオープニングセレモニーが27日、大津市で行われた。
船を運航する両市などの約30人が参加。越直美・大津市長は「琵琶湖の水が京都に通じているという自然や歴史的価値を多くの人に感じてもらい、観光を盛り上げていければ」と語った。
その後、両市長ら8人乗りの第1便が、京都市上下水道局疏水事務所大津分所前(大津市大門通)を出発。蹴上下船場(京都市山科区)までの7・8キロを約1時間かけて下った。
試験運航は土・日曜、祝日に実施。乗船モニター(1152人)の募集は終了し、1万9033人の応募があった。
県議選七つ道具を点検 県選管
統一地方選前半戦(4月3日告示、12日投開票)で行われる県議選(定数42)を前に、県選管は27日、立候補者に交付する「七つ道具」を点検した。
選挙運動員用の腕章や街頭演説用の標旗などで、県職員が印刷ミスや誤字がないかなどを確認した。用意された14選挙区分の計108セットは、告示日に候補者に交付される。
犀星賞生涯の思い出に
おちつかなさん喜び語る
第4回室生犀星文学賞の表彰式が26日、金沢市の雨宝院で開かれ、短編小説「父の勲章」で同賞に輝いた東京都世田谷区、会社役員おちつかなさん(60)が「犀星の命日(26日)に文学賞をいただき、生涯の思い出になる」と喜びを語った。
雨宝院で表彰式
- 大野北陸支社長から表彰されるおちつかなさん(右)(26日、金沢市千日町の雨宝院で)=細野登撮影
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作品は、父の葬儀で古里へ戻った塾講師の男性が、生前に黙々と保護司の務めを果たした父の足跡をたどり、生きる意味を見いだす姿を描いた。
表彰式で読売新聞北陸支社の大野茂利支社長は「淡々とした文体にひきこまれる作品。これからも味わいのある作品を書いてください」とあいさつし、正賞の九谷焼の文鎮と副賞50万円の目録を贈呈した。
おちつかなさんは野々市市出身。「父の勲章」は、自身の体験をもとに書いた私小説で、「父のことを思い出しながら少しずつ筆を進めた。違うストーリーでいくつか作品を書いたが、受賞作が父を一番描けた」と振り返った。
北陸新幹線開業にも触れ、「私の作品は東京と金沢の距離があることを前提に書かれており、2時間半で結ばれるようになると成立しない。(新幹線開業前の)今回の犀星文学賞が私の作品にとって最後の光だった。本当にありがとうございました」と話した。金沢には飛行機で来たが、27日には、初めて北陸新幹線に乗って東京へ帰るという。
◇
受賞作「父の勲章」の全文はヨミウリオンライン「北陸発」のページに掲載されている。
モレシャンさん仏語で詩を朗読
室生犀星文学賞の表彰式後に開かれた祝賀会では、犀星の孫で室生犀星記念館の名誉館長を務める室生洲々子さんが、犀星の詩「切なき思ひぞ知る」を朗読した。その後、金沢市在住のエッセイスト、フランソワーズ・モレシャンさんがフランス語に翻訳して詩を朗読し、会場を沸かせた。
このほか、市内の男声合唱団「金沢メンネルコール」のメンバーが「ふるさと」を合唱するなどし、祝賀ムードを盛り上げた。
- 犀星の詩を朗読する室生洲々子さん
- 詩をフランス語で朗読するモレシャンさん
選考委員
どんでん返し鮮やか
作家 加賀乙彦さん
- 加賀乙彦さん
文体が淡々として特徴がなく、最初読んだ時はあまりひかれなかった。後日読み直したら、落ち着いた筆致に驚いた。短編は難しく、決まった分量でぴたっと収まる作品は少ない。受賞作は無駄な部分をそぎ落とし、最後のどんでん返しを鮮やかに描けている。
金沢の記憶立ち上る
作家 中沢けいさん
- 中沢けいさん
最初は硬い文章だが、物語が進むにつれて少しずつほぐれていく。主人公が、父の臨終をみとり、回想のなかで父の素顔に触れながら感情が和らいでいく様子が、文体を通して表れている。作品を読み、昔訪れた金沢の古い記憶が立ち上ってきた。
【主催】読売新聞北陸支社
【共催】金城学園
【後援】石川県、金沢市、テレビ金沢、中央公論新社、報知新聞社
【協賛】北陸カード、玉田工業、JR西日本、モバイルコムネット、福光屋、内外薬品
- 中沢けいさん
- 加賀乙彦さん
栃木弁の刑事ドラマ完成=栃木県
県が制作した栃木弁のドラマ「方言刑事」
全国に栃木弁の魅力を広めようと、県のプロモーションビデオ「方言刑事:栃木編」がこのほど完成した。若手女性職員の発案を受けて県が制作したもので、動画投稿サイト「youtube」の県公式チャンネルで公開する。
ビデオは全3話のドラマ仕立てで、主人公の新人刑事が県内各地のご当地グルメ店で発生した事件を追うストーリー。登場人物たちが栃木弁で会話する様子や、「宇都宮餃子」などの名物を堪能する場面がふんだんに織り込まれた。
県が昨年、県民を対象に実施した調査では、栃木弁を話すことについて、約25%が「恥ずかしい」と回答。こうした状況を危惧した福田富一知事は、若手女性職員たちが立ち上げたプロジェクトチーム「ベリーズ委員会」に対し、「栃木弁をはやらせる」ことを指令の一つに出していた。
企画・立案に携わった総合政策課の木村香奈恵さんは「栃木弁のほんわかしたところを伝えていきたいと思い作った。『栃木弁はこういう使い方もあるんだ』と知ってほしい」と期待を込めた。【もぎたて便】