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デルタとノースウエスト合併で、世界最大の航空会社が正式に誕生

デルタとノースウエスト合併で、世界最大の航空会社が正式に誕生 

 デルタ航空とノースウエスト航空が合併し29日、世界最大の航空会社が正式に誕生した。新会社の社名は「デルタ航空」とし、米国アトランタに本社を置く。運航先は世界375都市に上り、世界の主な旅行目的地のほぼ全域を網羅する。搭乗者数は年間で1億7,000万人以上。

 デルタ航空 航空機

 ノースウエスト航空 航空機

 両社の合併については米国司法省による審査が行われていたが、同日、反トラスト法(独占禁止法)に違反しないとの判断が下されたことにより合併契約の締結に至ったもの。

 完全に業務を統合するには航空会社としての免許を米国政府の指示のもとに統合する作業が必要で、これには1年から2年を要すると見られる。このため両社のサービスも今後同程度の期間をかけて順次統合される予定だといい、当面チェックインや取引などの手続きは合併前と同様それぞれの航空会社が直接受け付ける。両航空会社のウェブサイトや予約システムなどもそれぞれが運営を継続する。

 新生デルタ航空は合併によって創出される年間売上高とコスト削減効果を20億ドル以上と見ており、「最善のコスト構造と高い流動性収支により、弱含みをみせる世界経済に対応することが可能になる」との声明を発表している。なお、合併に伴うキャンペーンなどは現在のところ予定していないという。

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格式高いレースを体感! 香港競馬観戦ツアー

格式高いレースを体感! 香港競馬観戦ツアー  

 近畿日本ツーリストは、香港で開催される競馬「香港国際レース」を観戦するツアー「キャセイパシフィック航空で行く、キャセイパシフィック香港国際レース2008 4日間」の販売を開始した。ツアー日程は3泊4日。出発地は成田で、出発日は12月12日。料金は8万3,800円~10万4,800円(大人2名1室利用時の1名料金)。別途燃油サーチャージ料金が必要となる。

 「キャセイパシフィック航空で行く、キャセイパシフィック香港国際レース2008 4日間」

 キャセイパシフィック香港国際レースは、毎年12月第2日曜日に香港・沙田(シャティン)競馬場にて開催される競馬レース。過去には日本からも多くの競走馬が参加しているという。レース当日は世界トップクラスの競走馬や騎手、調教師が集い、「香港カップ」「香港マイル」など1日に4つの国際G1レースを行う。同ツアーでは、沙汰競馬場のグランドスタンド3階の「ザ・レジェンド」から観戦するシルバーチケットを用意。バルコニーから迫力のレースを体感できるほか、「ザ・レジェンド」にてビュッフェ形式の食事、ハウスワインやビールなどのフリードリンクを楽しめるという。

 ツアーでは香港競馬初心者のための日本語版「馬券投票入門ガイド」を用意。また香港を初めて訪れる観光客には、2日目の自由行動を追加代金なしで昼食つきの「香港終日市内観光」に変更できるオプションも用意されている。利用ホテルはランガムプレイス、L・ホテルニーナ、パンダホテルの中から選択。

お得だけが価値じゃない、海外旅行のネット予約情報サイト

お得だけが価値じゃない、海外旅行のネット予約情報サイト 

 原油価格の下落が続いている。これならもう航空運賃の燃料サーチャージは気にせずに済みそうだ。そして円高。景気の後退感が強まる反面、海外旅行にはお得と言える状況になりつつある。もっとお得に、賢く旅行にする方法はネットでの予約・情報収集にある。

 フォートラベルの調査における旅行の申し込み窓口についての設問では、約7割が「Web(PC)」を利用したと回答。また、ヤフーバリューインサイトが2007年に行った同様の調査でも、旅行予約・申し込み経路の過半数がWebサイトとなっている。両アンケートがWeb上で行われたものとはいえ、一般的なネットユーザーが情報収集に留まらず、実際の申し込みまでWebを利用していると言えるだろう。また、海外旅行の予約については約2カ月~3カ月前に手配を完了する人が約50%に達しているという。年末年始の海外旅行をするなら、今が予約のピークということになる。

 ハイシーズンとなる年末年始の海外旅行でも”円高”なら前向き?

日本の旅行予約サイト事情

 「エクスペディア」トップ画面

 日本における国内旅行の予約サイトでは、「楽天トラベル」「じゃらんnet」の利用者が圧倒的多数を占める状況が続いている。だが、海外旅行予約に関しては、楽天トラベルの海外チャンネルは約1万8,000件、じゃらんnetの海外版である「エイビーロード」は数社の海外ホテル予約サイトと提携しているという状況。こうした中、2006年に日本語版をオープンした世界最大級の旅行サイト「エクスペディア」では、「エクスペディアは海外旅行に強く、(他社サイト等とは)対象ユーザーが異なる」(同社)と、その特徴をアピールする。エクスペディアで予約できるホテル数は約4万件。現在、エクスペディアの利用者数は上昇を続けているという。

 「Hotels.com」トップ画面

 また、世界24言語、34カ国に展開するホテル予約サイト「Hotels.com」が、今月9日に日本語版サイト「Hotels.com Japan」をオープンした。Hotels.comは米Expediaの子会社だが、「Expediaが四ツ星以上のホテルを中心にプロモーションを行っているのに対し、Hotels.comは三ツ星やより手軽な宿泊施設まで含め約8万件もの情報を扱う」(同社)ことで、差別化を図っている。

 これらのサイトでは利用者にリピーターが多いことが特徴。同社では、繰り返し利用するユーザーは「やりたいことがはっきりしていて、(旅行を)わかっている人が多い」と分析する。先のフォートラベルの調査でも、旅行の内容については「個人手配」が58%に上り、次いで「交通&ホテルがセットのツアー」が31%。「添乗員付きのツアー」は11%と少数派だ。

 宿泊予約は、旅行だけでなく海外出張で利用するビジネスユーザーも多い。特に中小企業では「会社に出入りの旅行会社を通すより、個人で宿泊予約する人が多い」(同)という。ネットならば「明後日から」など急な利用の場合も、価格や利便性を比較しながら効率よく手配が可能だ。実際に利用して便利さを体感することが、リピーター率の高さにつながっている。

価値あるクチコミはgive-and-takeで

 忘れてはいけないのが、海外旅行に欠かせない現地の情報だ。実際にそのホテルで決めていいのか。そのレストランが本当においしいのか。気軽に、そう何回も行くことができない海外旅行だけあって、「失敗したくない!」と考える人は多い。

 「トリップアドバイザー」トップ画面

 日本で最大級といわれるのが、フォートラベルの運営する「旅行のクチコミサイト フォートラベル」だが、今月22日には、米国を中心に展開している旅行のクチコミ情報サイト「トリップアドバイザー」の日本語版も正式オープンした(既報参照)。同サイトは世界中の都市ごとに、ホテル・観光名所・レストランなどについて、ユーザーの投稿による情報が掲載されている情報サイトだ。米国を起点にイギリス、フランス、ドイツなど7カ国でサービスを展開しており、クチコミ情報は2,000万件にも上る。特徴は、旅行会社がカバーしていないニッチな場所の情報も入手できる点。利用者から評価されているという。個人旅行だけでなく、パッケージツアーの評価や、選択肢のホテルをチェックしたり、観光地やレストランの情報収集にも活用できそうだ。

 昨年施行された「観光立国推進基本」により、観光が日本の重要な政策の柱と位置づけられ、今年10月1日に観光庁が発足。訪日外国人旅行者数1,000万人、日本人の海外旅行者数2,000万人を目指し、諸外国に対する発進力強化、国内の観光地づくりの施策に加え、海外者ニーズにあった観光産業の高度化などを掲げている。だが、政府主導の大々的な観光地紹介だけでなく、こういった実際の経験に基づいたユーザー視点のリアルなクチコミこそ、海外旅行者数の増加につながるのではないだろうか。クチコミにより国や地域に興味を持ち、そこへ「行ってみたい!」と思わせるきっかけとなる可能性は高い。今後、活性化するであろう予約サイトや情報サイトをうまく利用し、お得に賢く、失敗をしない旅をしようではないか。

日本の「端」を巡る旅 (21) 青ヶ島(2)–島を形づくる壮大な二重カルデラ

日本の「端」を巡る旅 (21) 青ヶ島(2)--島を形づくる壮大な二重カルデラ カルデラと海の大パノラマ

 青ヶ島に、何をしにいくか。人口200人の島、黒潮の只中に屹立する島である。年間に訪れる観光客も、島の人口と同じ程度だという。周囲は、外からだけでなく、内からも人を拒絶するような断崖絶壁。ビーチはないし、気軽に遊べる磯もない。海に囲まれていても、その海へ容易にたどり着けない島なのである。

 周りは黒潮の海だから、魚の宝庫。釣りはいいに違いない。船で出ればさらに言うことなしだろうが、島内でも三宝港で釣れるようだ。けれど僕はいまのところ、とくに釣りはやらない。となれば、島の中である。

 島内の見所といえるスポットはいくつかあるが、とりわけひとつ、抜きんでて素晴らしいものがある。この島の存在自体を、地理的に、そして歴史的にも特徴づけている場所。それが、カルデラだ。

 青ヶ島は、言ってみれば絶海に突き出た複式火山の頂上である。しかも外輪山と内輪山を持つ二重式のカルデラとなっている。これまでに度々の噴火を繰り返し、現在の青ヶ島の姿が形づくられた。外輪山内部のカルデラには「ひんぎゃ」と呼ばれる噴気孔を見ることができ、この地熱を利用したサウナ施設や、地熱の蒸気で作る島特産の塩「ひんぎゃの塩」の製塩作業所がある。

 外輪山北西部に位置する島の最高地点・大凸部から、カルデラの全体像を望む。中央、プリンのように盛り上がっている丘が内輪山の丸山。その周囲がサウナや製塩所のある池之沢地区。向かいの峰が外輪山の南側の弧で、島の南端。その向こうはすぐに海だ

 青ヶ島はテーブルに立てた卵のような形をしていて、真ん中から下、卵のふくよかな丸に相当する南半分が、外輪山に囲まれた二重カルデラとなっている。人々が暮らす集落は北のほう、卵のとがった部分。前回のヘリポートが集落のもっとも北、島全体でも最北端に程近い場所に位置している。

 島の最高地点、標高423mの大凸部(おおとんぶ)から東に弧を描く外輪山北側の峰が、集落とカルデラとの境を成す。青ヶ島にきたら、とにかくこの大凸部に登ってみるのが最大のおすすめ。ちょっとした山道ではあるが、集落から最短ルートを登ればゆったり行っても30分程度だ。頂上からの眺めは、まさに360度の大パノラマ。中央の内輪山(火口丘)である丸山の姿と、それを巡る外輪山……すなわち二重カルデラの全体像を一望することができる。そして周囲は、一面、黒潮の海である。

 大凸部からカルデラの反対側、島の北側へ振り向くと、集落が見える。写真中央やや右の小さな円はヘリポートで、その左上が島の最北端・黒崎と金毘羅神社の屋根

 集落から大凸部に登る道は、だいたいこんな感じ。大凸部から外輪山北側に沿ってもこのような山道のハイキングコースがあり、またカルデラ内部にも内輪山を一周する散策路が整備されている

 いちばん最近の噴火は、江戸時代の天明年間(1780年代)のこと。「天明の大噴火」と呼ばれるこの爆発では、当時300人程度だった島民の100人以上を失う多大な被害を出した。生き延びた島民たちも全員、八丈島への避難を余儀なくされる。

 ようやくの「還住」(帰還)が叶ったのは、ほぼ40年の後。島にはこの帰還と復興を記念した「還住像」が建ち、八丈島と青ヶ島を結ぶ定期船の名も「還住丸」と名づけられている。

 青ヶ島小中学校の南側、児童公園の脇にある還住像。1785(天明5)年の大噴火で八丈島へ避難した島民たちは、およそ40年後にようやく島への「還住」を果たした

港へと続く崩落の道

 今回宿泊したアジサイ荘は、集落の西側のはずれに近く、西海岸へ向かう道すがらにある。アジサイ荘の前を通った道は、太平洋から屹立した200mにも及ぶ崖の上を縫うようにして、島の南西にある三宝港までつながっている……いや、つながっていた。現在は、道が途中で崩落しているのである。ひとまず行けるところまで行ってみようと思い、歩き出した。

 三宝港へ向かう西海岸沿いの道へ入る手前、道路の真ん中に「通行止めのお知らせ 道路崩落のため三宝港へ通り抜けは出来ません」という案内板が、土嚢に守られ立っている

 青ヶ島の地形を造り上げたもうひとつの要因が、西から打ち寄せ吹き寄せる……いや殴りつけるといってもいいかもしれないほどの、波と風である。西海岸の崖上の道を歩き始めれば、身をもってそれを実感できる。はるか眼下で、断崖にぶち当たり砕け散る黒潮の波の音が始終聞こえている。

 集落から港に向かい西側すなわち進行方向右側は、上に書いたように海へ落ち込む絶壁。そして道の左は二重カルデラの外輪山の外壁となる崖……どちらを見ても崖である。道路にはいたるところに、山から崩れた火山礫のような黒い小石や、砕けた岩の一部、時には大きな石の塊もゴロリと転がっている。

 三宝港までの道は崖伝いで、アップダウンが激しい。地図で見るかぎり集落から三宝港までは2km程度に思えたが、道の上下と、この日は気温も高かったから、徒歩ではけっこうハードだった

 道にはこんな岩や石ころがゴロゴロ。山の斜面側を見上げると、いつ崩れてきてもおかしくないような状態である。たしかにクルマはいうまでもなく、歩きでも危ないのかも

 アジサイ荘から30分ほど歩いたろうか、やがて断崖のはるか下方に三宝港が見えてきた。「ここからあすこまで下りるのか」と考えるだけで足取りが重くなるほど、はるかな眼下に見える。しかし不安も杞憂に終わる。そのすぐ先で、道は見事に崩落し、完全に寸断されていた。いやほんと、つい「見事」と表現したくなるくらいに。

 後に役場の人に尋ねてみたところ、2001年に起きた地震で大きく崩れ、修復しようとしたこともあったが、その後も崩落が起きて結局そのまま。今後も具体的な修復の予定は立っていないとのことだった。ともあれ、大自然の驚異と、この島の厳しさが、身に染みる光景であった。

 完璧に崩落した道路。その下には、海が……見えるのかもしれないが、路面が板チョコのように崩れているから、際まで近づく気なんてさらさら起きず、自分の目で覗き込んでいないので実際はわからない

 青ヶ島唯一の着岸港・三宝港。八丈島からの定期船・還住丸もここに着く。外海に面しているため波が荒く、着岸は容易ではない。もうひとつ東海岸にも大千代港があるが、港へ通じる道が崩落し、現在は使われていない

 そんなわけで、集落から港へ直接つながる道は、いまだに通行できないまま。現在、港と集落のアクセスは、三宝港から外輪山の下を突き抜けるトンネルでいったんカルデラ内部に上り、内輪山を巡って反対側の外輪山をまたトンネルでくぐり、東海岸から集落へ北上していくという大回りのルートが使われている。

 その、東海岸。この海の向こうに日本の陸地はない。北緯32度27分。東へまっすぐ線を引っぱっていくと、その先にあるのは北米大陸。アメリカからメキシコへ国境を越えた辺りの海岸にズンとぶつかる。宗谷岬とか、対馬とか、与那国島とか、わかりやすい国境を間近に望む土地ともまた異なった”日本の端”の感覚を、この島では間違いなく抱くことができる。

名物・青酎とオオタニワタリ

 村役場の目の前に、一軒の小さな建物。「集会室・図書・武道館」と書いてある。その前でウロウロしていたら、役場から出てきた一人のおじさんがフレンドリーに話しかけてきた。「中に青ヶ島に関する資料が飾ってあるから、よかったら見ていきませんか?」。中はというと、改装中。図書室も本棚はまだ本が並べかけだ。「ここには武道室もあったんですが、新しい体育館に武道室ができたので、この空きスペースを利用して資料を展示しようということになったんです」。かつて生活に使われた道具や、村の古い資料などが並べられている。聞くとそのおじさん、実は青ヶ島村の教育長さんだそうで。わざわざありがとうございました。

 村役場の向かいに建つ「集会室・図書・武道館」。訪問当時は内部が改装中だったが、現在はそれも済んで開放されている。展示資料は「いつも同じものではなくて、その時に応じて変更しています」(役場の方)とのことだ

 (左)壁に掛けられた青ヶ島の図。教育長さんは図左側(西海岸)を指さし「西海岸はまっすぐになっているでしょう。波と風で長い間削られて、海岸線がこんなまっすぐになってしまったんですよ」(上)青ヶ島小中学校は渡り廊下もあり、けっこう立派な建物。この島はどこへ行っても勾配だらけだから、学校も斜面に建つ

 この島の宿は基本的に3食付きだから、昼になると昼食で宿に戻る。もちろん晩飯も宿で。アジサイ荘では夕食にトビウオの刺身をいただきながら、青ヶ島の焼酎、通称「青酎」(あおちゅう)をチビリチビリとやった。

 原料はサツマイモ。要は芋焼酎だが、麹は麦で、麹づくりには青ヶ島の特産植物オオタニワタリも利用する。香り強烈、味も個性的。ソムリエの田崎真也さんも惚れ込んだという青酎を味わいつつ、青ヶ島最後の晩が過ぎゆくのを静かに惜しんだのであった。

 (左)伊豆諸島は、実は焼酎の名産地。中でも青ヶ島の焼酎はクセが強いので好みは分かれるだろうが、酒好きにはやはり一度は試してほしい(右)青酎づくりに利用されるほか、天ぷらで食されることもあるシダ植物の一種・オオタニワタリ。真ん中でひょこひょこと立っている部分が、春に芽吹く新芽である

 八丈島からの還住時に尽力した名主、佐々木次郎太夫の屋敷の跡。建物は台風で倒壊してしまい、いまではソテツがうっそうと生い茂っているが、残る玉石垣が往時を偲ばせる

 集落から東海岸へ向かう途中、外輪山へと階段を登っていくと、島の総鎮守である大里神社が姿を現す。途中の階段は眺めが素晴らしいが、かなり急峻で、草に覆われているところも多く、滑るので注意

 次回は八丈島編、終戦直前日本のフロントに、をお送りします。

乗って! 撮って! 食べて! 江ノ電で旅気分 (5) エスカーに乗り、新旧の観光スポットを探索しよう

乗って! 撮って! 食べて! 江ノ電で旅気分 (5) エスカーに乗り、新旧の観光スポットを探索しよう  【乗る!】謎のエスカーに迫る

 江ノ電で鎌倉駅から数えて10駅めの江ノ島駅をおり、商店街を歩いていくと国道134号線にぶつかる。そこから橋を渡っていくと江の島に到着する。江の島と言えば頂上展望台からの眺めのすばらしさが魅力の観光地で、最近では屋外ライブも行われるなど、人気のスポットだ。

 鎌倉駅からちょうど10駅めの駅が江ノ電江の島駅。江の島には江ノ電のほかに、湘南モノレール、小田急などが乗り入れしているが、駅はどれもバラバラなところにある

 江の島までの商店街は、筆者が子供の頃とはずいぶん変わってしまったが、いまだに古い旅館などがぽつりと残っている

 江の島駅から江の島までは徒歩で約10分。この橋をのんびり渡りながら江の島に向かう

 その江の島のなかに日本初の乗り物があるというのだ。その名も「江ノ島エスカー」。なんか近未来的な乗り物を想像させる名前だが、実はこれ、単なる屋外エスカレーターなのである。

 これが噂のエスカー。昭和初期のひとのことを思い浮かべながら乗ると風情が感じられる

 1959年(昭和34年)に国内初の屋外エスカレーターとして設置され、江の島の頂上まで通常なら石段を20分かけて上るところを、4連のエスカレーターで4分で上ることができるという。当時は高級デパート以外にエスカレーターなど設置されておらず、珍しい乗り物だったのである。2001年(平成13年)に1~2連、2003年(平成15年)に3~4連がリニューアルされている。料金は全区(1~4連)は350円、江の島遊覧セット券(江ノ島エスカー、江の島サムエル・コッキング苑、江の島展望灯台の利用セット)は750円で販売されている。

【撮る!】サムエル・コッキング苑と展望台

 エスカーの終点まで行くと、そこには貿易商だったサムエル・コッキング氏が明治15年に建造した大庭園「サムエル・コッキング苑(料金200円)」が待っている。取材時が9月初旬だったこともあり、ちょうど花が少ない時期だったが、春にはバラの花が咲き誇る、きれいな庭園だ。そのなかに江の島展望灯台(料金300円)がある。

 サムエル・コッキング苑には様々な植物が植えられている。シーズンが良ければ花を撮影するだけでも楽しい

 サムエル・コッキング苑は庭園となっている。この建物は中国の昆明市から寄贈された建物。他にもいろいろな国から贈られたものが苑内にはある

 江の島の頂上にある展望灯台。ここから眺める景色はまさに絶品。室内展望台のほかに屋外展望台もあるので行ってみよう

 展望フロアの高さは海抜で101.5メートル。目の前に広がる光景はまさにパノラマ映像。天気がよければ富士山はもとより、横浜方面まで見渡すことができる展望台だ。因みに、さきほどのセット券を高いと見るか安いと見るかは意見の分かれるところ。しかし、頂上までの急な階段を20分近く掛けて登ることや展望台からの光景の爽快感を考えれば安い物だと筆者は思う。

 江の島周辺を展望台からパノラマ撮影してみた。あいにくの天気だが、いかに見晴らしが良いかがわかると思う

【撮る!】帰りは階段で江の島を楽しみながらおりる

 エスカーは上り専用のみなので、帰りは階段を使って下までおりる。途中、江島神社の建物などを巡ることができる。

 (上)帰りの階段で見た江島神社では、いろいろなメッセージが添えられた絵馬が所狭しとぶら下がっていた(右)江の島にはたくさんの猫がいる。思い思いの場所で昼寝や毛繕いしているので猫好きにはたまらない場所でもある

 また、江の島は猫が多いことでも有名で、あちらこちらで猫がのんびりと昼寝をしている光景に出くわす。猫好きなら思わずシャッターを切ってしまいそうな光景だ。下りていく途中では、江の島のマリーナが見えるところなどもあり、撮影ポイントは豊富にある。展望台から撮るのとは違った撮影を楽しむことが可能だ。階段は、最終的にはエスカー乗り場があった江島神社の鳥居のところに戻ってくる。

 途中の階段でマリーナを撮影する場合、単にマリーナだけを写す(左)よりも、まわりの木などを入れて写した(右)方がその場の情報が伝わりやすい

 最終的にはエスカー乗り場のある江島神社の鳥居の場所に戻ってくることができる

【食べる!】江の島の食事事情

 「釜揚げしらす丼」の張り紙や看板はあちらこちらで見かけるが、これと行った決め手になる物がないのも江の島の特徴

 さて、江の島の食事事情だが、観光地なのでたくさんの食堂などが混在している。しかし、本連載で今まで紹介してきたのように「これ!」という決め手に何となく欠けているのも事実。釜揚げしらす丼の看板などはどのお店でも見られるし、何か決め手になる物が乏しい。

 最近できた江の島アイランドスパにはおしゃれなカフェがあったり、期間限定で展開する料理フェアが行われていて、それを堪能するもの良いのだが「江の島」らしいかというと少々疑問を感じる。それよりはむしろ、江の島入り口付近に並ぶ、一夜干しやサザエなど、生鮮食品をお土産として買っていき、食事は別の場所へ移動して取るのがおすすめと筆者は思う。

 その場で加工された一夜干しのパック。こういうお土産的な商品を買う方が江の島らしいのかもしれない

 仕入れ立てのサザエを仕分けているところ。これらはあとでつぼ焼きとして売られる

 今回で本連載は終えるが、江ノ電沿線には紹介してきた場所以外にも撮影ポイントがまだまだある。この連載を参考にして、そうした場所を探し出し、”最高の1枚”に挑戦してみてほしい。

HN:
上原健二
性別:
非公開
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